ひでんかの”雅でない”日々

庶民の"ひでんか"の日々はちっとも雅じゃないけれど、いろんな人達と楽しい毎日を過ごしています

優しい国、ニッポン

2004-08-03 23:59:59 | ひでんかの「日々の徒然」
東京湾の”シンフォニー・クルーズ”に行ってきました。
(どうも、ここ数日、日記を読むと、毎日遊び歩いているような気がします。「気がする」だけじゃなくて、事実だったりするのですが...)
3年ほど前に、お友達のお父様の”90歳・卒寿記念、Special Thanks パーティー”というのを同じシンフォニーで行いました。その時の企画・運営のしたのですが、当日はあまり料理も食べられず、景色も見ることが出来ませんでした。(担当としては当然のことなのでけれども、そのことをずっと気にされていました。)
ただ、それは、主催者側の父娘も同じ(お客様の接待で)でした。
ということで、3年越しの”慰労会”となりました。
90歳から3年経っているのですから、お父様は今年93歳。
お元気なのですが、一昨年ケガをされたこともあって、長い距離を歩く場合は車イスを使っています。
したがって、今日も車イスでお出掛けです。
普段、自分一人だと気がつかないのですが、そういう観点で見ると、交通機関はかなり車イス対応が進んでいました。
鉄道の駅への出入りやホームへの出入りには、ほとんどエレベーターが設置されています。
エレベーターが無いところでも、エスカレーターは完備しています。
電車の車内にも、車イスを固定するスペースも用意されています。
こちらのお父様は、電車の乗り降りは杖をつきながらですが、ご自分で歩くことができます。
その状態で車内に入ると、すぐに若い男性が席を譲ってくれました。
でも、今日イチバンの感動は”ゆりかもめ”でした。

シンフォニーは日の出桟橋から発着するので、新橋からゆりかもめを使うことにしたのですが、切符売り場に着いたと同時に「ご案内致します」と言って、ジャンパーを着た青年がスっと脇に立ちました。
行き先を確認すると、切符の販売機の「福祉」と書かれたボタンを押して、インターホンでやりとりしたあと、切符を購入してくれました。
どうやら、車イスだと料金が割引になるようです。
改札を通り、エレベーターまで案内してくれたら
「それでは、ホームでお待ちしています」と言って、自分はエスカレーターへ。
エレベーターがホームに着くと、乗車のための板を手にして待っていてくれました。
「空いている方の列車がよろしいですか?」
と聞くので、
「ハイ」
と答えると、次発のホームへ案内してくれます。
「車イス用の乗車スペースもありますが、今は空いているのでイチバン前なんかいかがですか?」
(ひぇぇ~、東京都の介助の人って観光ガイドまでしてくれるの?)
とか、思ってしまいました。
せっかくなので、お薦めの先頭車両に乗ることにすると、降車客が全員降りたところで、乗車口にサっと板を拡げてくれます。
車イスが中に入ると
「降車駅には連絡しておきますから」
と言われました。
普段は、お父様は乗り物に乗るとき、自分で歩いて乗り降りしています。
でも、ココまでされたので
「このまま車イスで行きましょう」という話しをして(ヒソヒソと)
日の出駅に着きました。
そしてそこには、ちゃんと係の人が板を持って待っていてくれました。

シンフォニーでも同様で、
乗船時はタラップの下まで優先的に案内してくれました。
タラップを上がるときに
「このまま、係の者が運びます」
と言われましたが、「手すりがあれば自分で上れますから」と辞退して、車イスだけ運んでもらいました。

「なんだか、車イスが一緒だと待遇いいですよね。お出掛けはお父上付きがいいかな?」
と言うと
「いつでも、貸すわよ」
と娘さん。
「そうだ、サービス良くして欲しい人に、車イスの父を貸し出すビジネスってどう?」
きゃあ○×△....?

日本も優しい国になってきたのかなぁ...。
と、感じたお出掛けでした。

コメント
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