元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

#10:ブライアン・メイ(Brian Harold May )

2008年04月21日 | 魂のギタリスト聖典
華麗な美しさとエネルギッシュさを備えた
クリエイティブ・バンド「クイーン」
の生命線が「ブライアン・メイ」です。

「クイーン」とはインテリ集団で、メンバー皆高学歴
で「ブライアン・メイ」も天文物理学の博士号を取得
しています。

「ブライアン・メイ」の父親が電子技術エンジニア
という事もありメインギターの「レッドスペシャル」
は、100年以上前から暖炉の木材を削り、父子の
共同制作で作り上げました。バーンズ製のピックアップ
も自らコイルを巻きなおしたようです。ブリッジや
トレモロユノットまでアルミの削り出しで自作する
所が凄いです。

トレブルブースターまで自作で、VOXアンプの
名器AC-30と繋ぐ事で、個性的なサウンドを
具現化しました。

そして、ほかに類を見ないのが、ピックの代わりに
6ペンスコインです。近年はオーストラリア5セント
コインに代えたようです。

当時のトラック数が少ないレコーディング技術では信じ
られないオーバーデバイング(多重録音)による、
バンド・オーケストレーションを実現化しました。

ギターソロは凄くダイナミックで、計算され尽くした
構築美溢れる壮大なるフレーズです。

「クイーン」時代はコーラス程度でしたが、ソロ活動
以降はギター兼ボーカルを務め、見事な歌声を披露
してくれています。

僕は中学、高校時代に少ない小遣いからやり繰りし、
「クイーン」の全アルバムを揃えました。楽曲の良さ
「フレディ・マーキュリー」のオペラチックな歌声
は勿論「ブライアン・メイ」の多彩なサウンドに
魅了されました。あくまで楽曲重視であり、テクニック
は必要な箇所に当てはめるパズルのピースみたにな
奥ゆかしさにも魅力を感じました。高度なテクニック
を持ちながら、テクニックを見せ付ける路線には走らない
あたりにイナセな職人気質を感じます。

「ブライアン・メイ」はライトハンドも度々使いますが、
必要最低限です。ひたすらライトハンドで見せ付ける
ってタイプのプレイヤーではないです。

ソングライターとしての才能も高く、今後100年後、
200年後と伝わる音楽だと思います。

「コージー・パウエル」と「ブライアン・メイ」の共作
も深い感動を受けました。

「クイーン」のオリジナルメンバーは、「ブライアン・メイ」
と「ロジャー・テイラー」だけで「クイーン」再結成をしまし
たが、CDやDVDを見聞きすると悲しくなります。
ベテランの余裕たっぷりの演奏ですが「クイーン」名義で
「クイーン」以外の楽曲をやり過ぎです。メンバーのソロ
曲や「バンド・カンパニー」や「ジョン・レノン」の歌なんて
「クイーン」名義のライブで聴きたくないです。
「フレディマーキュリー」が他界した以上は、「クイーン」伝説
は封印すべきだったと思います。

◆クイーンのオススメCD
ライブ・マジック

◆ブライアン・メイのオススメCD
バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって

#9:ジミ・ヘンドリックス( Jimi Hendrix)

2008年04月21日 | 魂のギタリスト聖典
「ジミ・ヘンドリックス」に影響を受けていないロックギタリスト
なんているのだろうか?いや、いない・・(断言)

仮に「ジミ・ヘンドリックス」から直接的な影響を受けて
いないとしても、ギター・ミュージックの発展を3年弱という短期間で
成し遂げた功績の恩恵を受けていないギタリストなんて皆無に等しいです。

「ジミ・ヘンドリックス」は「サイケデリック・ロック」と
ジャンル分けされる事が多いけど、
「レッド・ツェッペリン」以前に「ジミ・ヘンドリックス・
エクスペリエンス」が、ハードロックというジャンルを生み出した
と思います。

「ノーキン・エドワーズ」や「ハンク・マーヴィン」
「カール・ウィルソン」の時代は
エレキギターで透明感のある音、クリーンなサウンドを追い求めて
いました。そんなギターミュージックがスタンダードな時代に
「ジミ・ヘンドリックス」はエグいサウンド、歪んだサウンド、
ノイズ混じりの音をアンプメーカーやギターメーカーやエフェク
ターメーカーに発注していました。機材メーカーは、どうやったら
もっと綺麗な音になるか研究開発していた時代に「もっともっと
歪んだサウンド」と言うから、相当な変人扱いだったようです。
「ファズ」の製作者曰く「ジミ・ヘンドリックス」は製作者の
想定範囲以上のサウンド効果や斬新なバリエーションを生んだ
ようです。

エレキギターの代名詞的なフェンダーのストラトキャスターは、
売上不調で生産中止寸前に「ジミ・ヘンドリックス」が使い
一気にエレキギターのトップへと返り咲きました。

そして、ロックギタリストの殆どがやっている半音下げチューニング
も「ジミ・ヘンドリックス」が深いチョーキングが出来るように
編み出しました。

「ジミ・ヘンドリックス」の一番の魅力はインプロビゼーションです。
すなわち、アドリブ・即興です。リックを覚えバリエーションを増や
しインプロビゼーションするスタイルでは無く、その場の感情のおもむく
ままに表現します。常に音を探しながら演奏しているような、緊張感が
こもった演奏は、そういう一音一音に「ジミ・ヘンドリックス」の
魂がこもっているから成せる演奏です。「ジミ・ヘンドリックス」の
演奏は、同じ機材を使っても、一流プレイヤーが高等テクニックで真似て
も再現できません。「ジミ・ヘンドリックス」の演奏は
「ジミ・ヘンドリックス」だけのものです。

「ジミ・ヘンドリックス」は、楽曲のクオリティや演奏や歌は勿論ですが、
若者の心を射抜いたパフォーマンスも大きな功績になっています。
右利き用ギターを左で弾くのはシールドジャック、アーム、ボリュームや
トーンのつまみがギターの上部にきた方がカッコイイって理由だけです。
明らかにハイトーンが弾きにくく成るけど、見た目重視です。
でも「ジミ・ヘンドリックス」の側近の話では、「ジミ・ヘンドリックス」
は右手でのほうがギターが上手いらしいです。ただ、右手で全てをやり
尽くしてしまったので左手で弾いたって言っていましたが、多分
後付けの伝説でしょうね。

「ジミ・ヘンドリックス」のギタークラッシュは、偶然的に生まれました。
ロック界一の激しいステージだった「ザ・フー」が暴れ狂い、熱狂的な
ライブを展開した後「ジミ・ヘンドリックス」が出番で、「ザ・フー」
の興奮を引きずっている観客に注目をさせる為に、ギターを叩きつけ
粉砕しました。一気に観客の流れを掴み、ジッポーオイルをギターに
吹き付け火を着けると、大歓声が起こった事をキッカケに、
「ジミ・ヘンドリックス」のギター粉砕は定番パフォーマンスに
成りました。

当時の音楽評論家達は「あれは音楽じゃない」「邪道だ」
と酷評し、ストラトキャスターの製作者フェンダーは「トレモロ
ユニットはビブラートをかけるものだ。ジミ・ヘンドリックス
みたいに使うものじゃない」と激怒していたようですが、
理論じゃなく、柔軟な感覚で聴く若者達は、熱狂しました。

ただ、「ジミ・ヘンドリックス」は存命中は、黒人達には
「白人相手に金儲けする黒人の恥」と嫌われていたようです。

「ジミ・ヘンドリックス」はハードロックの神ゆえ、話は
尽きませんが、今日はこれぐらいにしておきます。

◆ジミ・ヘンドリックスのオススメCD
ウッドストック

#8:カイ・ハンセン(Kai Michael Hansen)

2008年04月21日 | 魂のギタリスト聖典
今でこそ、メロディック・パワー・メタルやスピード・メタル
が大普及していますが、全ては「ハロウィン」から始まりまし
た。「ハロウィン」の存在無くして「ブラインド・ガーディアン」
「スター・ゲイト」「クローミング・ローズ」「アングラ」など
のバンドは生まれませんでした。

そのジャーマンメタル界きっての大出世頭「ハロウィン」の創設者
が「カイ・ハンセン」です。

「ハロウィン」は、明快でキャッチーな曲調ゆえ、日本では80年代
には「アニメ・メタル」と小馬鹿にされる事もあったようですが、
ボーカルに「マイケル・キスク」加入以後はシーンのトップに上り詰
めました。

名盤「守護神伝」の第一章、第二章のインパクトが強すぎて、僕は
「カイ・ハンセン」脱退後の「ハロウィン」は多少聴く程度で
あまり深くはのめり込めませんでした。

「カイ・ハンセン」が作り出すドラマチックで華麗な音楽は、
「カイ・ハンセン」が新たに結成した「ガンマ・レイ」へと引き継が
れて行きました。そして「ハロウィン」の最大のライバルと言われる程
「ガンマ・レイ」もビッグになり、2008年の2月には
「ハロウィン&ガンマ・レイ」という強烈タッグでの日本公演が
実現しました。

「カイ・ハンセン」は「ディープ・パープル」「ジューダス・プリースト」
「ブラック・サバス」「レッド・ツェッペリン」「クイーン」などに影響を
受けました。すなわち、ヨーロピアンサウンド、ブリティッシュロック
と郷土ドイツの古典音楽に影響を受けています。「カイ・ハンセン」は
雑誌インタビューで事あるごとにアメリカン・ハード・ロックからの影響が
皆無である事を力強く主張してきました。その力説は、誇り高きヨーロッパ
人はアメリカの真似なんかしないんだ・・・と言っているようにも思えます。
クラシックの名作曲家を数多く輩出したドイツ人の血筋は脈々と受け継がれ
ているのかもしれません。

◆ハロウィンのオススメCD
守護神伝

◆ガンマ・レイのオススメCD
ヘディング・フォー・トゥモロー