元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

#19:ジーノ・ロート(Zeno Roth)

2008年04月27日 | 魂のギタリスト聖典
「ウリ・ジョン・ロート」(ウルリィッヒー・ロート)の
実弟や、「フェア・ウォーニング」の母体バンドとして
紹介される事が多い「ジーノ」ですが、ハードロック/
ヘヴィメタルを聴きまくった僕が自信満々に断言します。

ハードロック界で最高のメロディを作り出すバンドは
「ジーノ」です。その「ジーノ」のリーダーであり、
ギター&キーボード&打ち込み&作曲&プロデューサー
が「ジーノ・ロート」です。

特に「マイケル・フレクシグ」の伸びやかなハイトーン
時代は、珠玉の音楽が作られ、ロックの完成形とも言える
ほど一点のクモリなき華麗な作品が生まれました。

「ジーノ」を聴いて良さが分からない人は、音楽を聴く
センスが無い、と、伊藤政則ばりに断言してもいいです。

ハードロックに限定せず、新旧の全音楽で見ても
「ジーノ」のクオリティは相当高いと思います。

正直、「ジーノ」の音楽に出会ってからしばらくは、他の
音楽を聴く気が失せていた時期があるほどです。「ジーノ」
に比べたら他の音楽がとてつもなく低く見えてしまいます。

叙情旋律、美旋律で、各曲胸がキュンキュンしながら、
深い深い感動が押寄せてきます。「ジーノ」の壮大で、
ドラマチックな音世界に比べたら、巷に出回っている
「デトックス音楽」「ヒーリング・ミュージック」
「アルファー波音楽」なんて、ちゃんちゃら可笑しい
です。

ただの感動ではないです。ジメジメした寂しい感動や、
ありふれた感動ではないです。「ジーノ」のCDを聴く
以外のいかなるシチュエーションでも、まず生まれない
であろう新感覚の感動です。爽やかな気分でありながら、
やさしく深層心理に訴えかけてくる音楽は、天空へと
導いてくれるような音楽であり、新世界を開いてくれ
ます。

オーバーでは無く「ジーノ」と出会うか、出会わないか
で、その人の人生は大きく変わるとも言えると思います。
僕の人生観は大きく変わりました。
少なくとも「ジーノ」に出会った人は、「ジーノ」に
出会わない人より幸福である事は間違いないです。

僕は「ウリ・ジョン・ロート」や「フェア・ウォーニング」
の大ファンなので、気軽な気持ちで「ジーノ」を聴きました
が、そこに繰り広げられた世界は人間が作り出せる音楽の
極地でした。聴く前より、少しだけ優しい気持ちに成れ、
人にも優しくしたくなりました。

僕の「都会」への憧れが消え去り、自然と触れ合う生活に
魅力を感じ出したのも「ジーノ」に出会ってからです。

「ジーノ」は一家に一枚あるべきで、僕のとっては家宝
同然です。どんなに辛い事があっても、苦しい事があっても、
フラストレーションがたまったり、怒りが込み上げても
全て「ジーノ」を聴く事で癒されます。僕は「ジーノ」に
散々慰められ、心の傷を癒してもらいました。もう
「ジーノ」無しの生活なんて考えられません。

今の日本は、自殺だ、無差別殺人だ、若年性犯罪、猟奇的犯罪、
詐欺の一般化、子供っぽい親、理屈っぽい子供、格差社会、
ニート急増、ネットカフェ難民、失業率急増など、荒んだ
時代です。そんな時代だからこそ「ジーノ」を推奨すべきです。
音楽が持つ力の偉大さは「ジーノ」で真相を知った気がします。

「ジーノ」の音楽により、様々な問題が解決するなんて馬鹿げた
事は言えませんし、趣向は人それぞれですが、あの感動を一人
でも多くの人に共感して頂きたく、長々と音楽性について書き
ました。

しかも「ジーノ」のCDは今では日本でしか売っていません。
日本の販売元に感謝すると共に、「ジーノ」のCDが手に入る
日本人は幸せです。

そういえば、日本ではビッグなのに外国で無名な洋楽の人や、
外国ではインディーズ扱いなのに日本ではプロってバンドが
沢山います。日本人はハードロックを聴くセンスに長けている
のかもしれません。また、売り上げ度外視で、優秀なバンドを
紹介したいという日本のレコード会社の熱意にも脱帽です。
「B’z」や「X-JAPAN」がビッグな日本人の音楽感覚
なら、必ずやハードロック/ヘヴィメタルと出会うキッカケ
さえあれば普及するはずです。僕が好きな多くのバンドは
「B’z」クラスの激しさでしかないです。ハードロックと
言うと、とてつもなくウルサイというイメージを持っている
人がいますが、それは偏見です。

話が横道に反れたので「ジーノ」に戻ります。

「ジーノ・ロート」を語ると、楽曲面の話が中心になってしまい
ますが、勿論プレイヤーとしても素晴らしいです。エモーショナル
な旋律が感動を高めます。

特に「リッスン・トウ・ザ・ライト」は、ギター、ベース、ドラム
打ち込み、キーボードなど全て「ジーノ・ロート」が手がけました。
完璧主義ゆえ、自分のイメージを形にするには、自分で全部やる
しか無かったのでしょう。

1984年から活動していて、正規スタジオ盤は3枚しか出ていません。
それ以外にスタジオで録音ためした、寄せ集めCDが2枚出ています。
計5枚のアルバムですが、特に1st,2ndは次世代に語り継がれる
べき名作です。100年後、200年後と残したいCDです。

◆ジーノのオススメCD
リッスン・トゥ・ザ・ライト

#18:ダイムバッグ・ダレル(Dimebag Darrell)

2008年04月27日 | 魂のギタリスト聖典
「ヘヴィメタルが死んだ日」とも言われている
2004年12月8日は多くのヘヴィメタルファンが悲しみ
犯人「ネイサン・ゲール」を僕達は許さない。

「ダイムバッグ・ダレル」が「ダメージ・プラン」で
のライブの最中「ネイル・ゲール」がステージに
駆け上がり「ダイムバッグ・ダレル」に15発もの
弾丸を浴びせ殺害しました。

「ダイムバック・ダレル」の訃報は大々的に報じられ
ロック界の偉人が失われた事に僕達は悲しい思いを
しました。

「ダイムバッグ・ダレル」と言うと、やっぱり「パンテラ」
です。「コンテスト荒らし」の異名を持っていたギター少年
はインディーズでは異例の人気を得て、「メガデス」から
スカウトされるも条件面で折り合いがつかず、「パンテラ」
でメジャーデビューをします。

デビュー当時から強烈な存在感で、オープニングアクトで
ゲスト参加しては「メインを食う前座」と言われる程
エネルギッシュだった。

スラッシュ・メタルやパワーメタルには、クソみたいな
ギタリストが山ほどいるが「ダイムバッグ・ダレル」は
本物のプレイヤーです。高度なテクニックで、あらゆる
スタイルも自在にこなせます。「ヘヴィ&パワー」を売り
にした重々しいサウンドですが、スッキリしているのは
歯切れのいいリフが醸し出す力強いノリが爽快感を
生んでいるからだと思います。

また、終始重苦しさ男臭さで押し通していない演出力
も見事です。Aメロ、Bメロ、サビと重かったら、
ソロではメロディアスでキャッチーさを入れたり
バランス感覚が素晴らしいです。

グランジオルタナティブ・ロックムーブメントが、
「パンテラ」サウンドと融合する形で
一大ブームを呼んだ「モダン・ヘヴィネス」という
ジャンルが生まれました。それほど「パンテラ」は
90年代のバンドで最も影響力を持っていました。

一時期はアマチュアバンドの大半が「モダン・ヘヴィネス」
か「メロコア」って時期があり、少々ウンザリぎみでした。

個性的なハーモニックス・テクニック「ハーモニクススクウィール」
には、ついついウットリしてしまいます。

◆パンテラのオススメCD
悩殺

#17:エリック・クラプトン(Eric Clapton)

2008年04月27日 | 魂のギタリスト聖典
「エリク・クラプトン」は、どのブルースマンよりも
最も有名なブルースマンと言っても過言ではないです。

「ロバート・ジョンソン」「マディウオーターズ」
「BBキング」「アルバート・キング」「フレディ・キング」
「ハウリン・ウルフ」「T-ボーンウォーカー」
「エルモア・ジェイムズ」「バディ・ガイ」「オーティス・ラッシュ」
「ライトニング・ホプキンス」とか、ミススッピ系や、シカゴ系や、
テキサス系のブルースを知らない人でも「エリック・クラプトン」
は誰しも知っています。

「ブリティッシュ・ブルース」「ホワイト・ブルース」を普及させた
功績は大きく、世界中にブルースを浸透させたのは「エリック・クラプトン」
だと思います。

ブルース通の人は「クラプトンはブルースじゃない。ブルース風音楽」と、
言いますが、モダン・ブルースを白人感覚で解釈したブルースの発展型に
他ならないと思います。

「クリーム」時代のライブ盤は、鬼気迫る限界ギリギリのインプロヴィ
ゼーションで「ジンジャー・ベイカー」「ジャック・ブルース」との
長々と続くジャムは、まさに「ハードロック」の原型です。
「エリック・クラプトン」の親友でもあった「ジミ・ヘンドリックス」
に触発された音楽性なのかもしれないです。

「エリック・クラプトン」が初期はレスポールだったのに、
ストラトキャスターをメインギターに変えたのも「ジミ・ヘンドリクス」
の影響とも言われています。ちなみに、チャリティで150本以上の
ギターを出品していますが、最高値は1億数千万円で、ギター至上最高値
での落札をされています。

2005年の「クリーム」再結成ライブの映像を観ましたが、かつての
緊張感に満ちた画期的なアドリブ世界は無く、ベテランミュージシャン
が円熟の余裕たっぷりの演奏を披露しているようで少し残念でした。

92年の「アンプラグド」でファンになった僕としては、バラード
シンガーとしてのイメージが強く「フロム・ザ・クレイドル」でブルース
世界を初めて垣間見たので、初めはブルースマン&バラードシンガーって
印象で、ギタリストとして注目するのは「エリック・クラプトン」を
のファンになった中学1年から3年後ぐらいからです。

「エリック・クラプトン」はボックスドインのペンタトニック・スケール
やブルーノート・スケールが中心で、やや単調な感じもしますが、
最新テクニックや、新鋭スケールには見向きもしない一貫性は
「ブルース」という偉大なる音楽への敬意の表れだと思います。

「ブルース」というシンプルな音楽をとことん追求し、磨きに磨き
あげる姿勢には職人肌を感じます。多角経営みたいな「何屋さん」
か分からないようなギタリストが多い昨今、1つの道を究める
職人肌には感銘を受けます。

「エリック・クラプトン」の音楽は、非常に練られていて、計算され
尽くしています。几帳面さと抑制の効いた演奏こそ「エリック・クラプトン」
の魅力で真骨頂だと思います。

「イングヴェイ・マルムスティーン」や「スティーヴ・ヴァイ」が
演奏する「なんちゃってブルース」は、やたらと音数が多すぎます。
「イングヴェイ」は「ブルース」とか言いながらクラシカルですし・・・。

「エリック・クラプトン」も若気の至りか、「クリーム」時代は
相当攻撃的でエネルギッシュでしたが、徐々に自由奔放なギターバトル
から「曲の為に必要な演奏」に移行していきました。

和の世界の「わびさび」に近い感覚だと思います。「わびしさ、さびしさ」
の美意識があるからこそ、「エリック・クラプトン」は、ブレる事無く
第一線に君臨し続けたスーパースターに成りえたと思います。

最近、「エリック・クラプトン」は、イギリス王室から「ナイト」の
称号を得ました。

実は「リッチー・ブラックモア」と「エリック・クラプトン」は友達で
「エリック・クラプトン」は「リッチー・ブラックモア」に機材や
セッティングなど色々とアドバイスをした事もあるようです。
特に「リッチー・ブラックモア」は、「ジミ・ヘンドリックス」に関す
るエピソードなどはトコトン聞きまくったようです。

◆クリームのオススメCD
ライブ・クリーム

◆デレク・アンド・ザ・ドミノスのオススメCD
イン・コンサート

◆エリック・クラプトンのオススメCD
レインボウ・コンサート

◆カバーアルバム
ミー&Mr.ジョンソン