毎日雨ばかり

こんばんは、へちま細太郎です。

毎日毎日雨ばかり降って、風も強くて、おまけに寒い。 そうかと思えば暑かったり。
いったい、どうなっちゃってるのかな、と空を見上げる今日このごろ。
「細太郎君」
ベランダでボケッと空を見上げていたぼくに、りょうこちゃんが声をかけてきた。
なんだろう、今さら…。
「細太郎君、受験するの？」
「ああ、別に本気じゃないけど」
「本気じゃないって？」
「別にそんなことどうだっていいだろ、だいたいおまえに関係あんのかよ」
うっ、ぼくって、かなりきてる。なんで、いじわる言うんだろ。
と、思いながらりょうこちゃんを見れば、悲しい目をして、
「そうだよね」
と、それ以上何も言わずに教室に入ってしまった。
うっ、なんだよ、何もきかないなら話しかけてくんなよ。
ぼくは、ちょっとだけムッとした。 ムッとしたけど、なんとなく気になった。 で、振り返って教室を窓越しにみたら、りょうこちゃんが机に突っ伏していた。
なんだよ～。
わけわかんねえよ。