こんばんは、へちま細太郎です。
おとうさんと広之おにいちゃんが2人して買い物に行ったついでに、ヘビのおもちゃを買ってきた。もちろん、仕事人のヘビの殺し道具のことが頭に引っかかってたらしく、木でできたものをさんざん探し回ってきたみたいだ。
だけど、買ってきてヘビはプラスチックでできたもので、しっぽの部分が笛になっている、おせじにもいいものとは言えない、ちゃっちいものだった。
「まともなものなかったの?」
と、ぼくは菜々子がヘビのおもちゃを振り回したり、しっぽの部分の笛をピーピーならして遊んでいるのを見ながらきいた。
「なかったんだよ、ほかのものはあったんだけどなあ」
「105円だ」
「え?105円?」
「仕方ないだろ~、でも、ヘビがのびるなんてありえないってわかったろ」
お、おと~さ~ん。別なしろものだろ~。
ぼくがあきれた表情をしていることに気づいた広之おにいちゃんは、
「冗談だよ」
と、笑いながらヘビを菜々子から取り上げようとした。が、菜々子は放さない。
「菜々子~」
広之おにいちゃんは必死になってヘビを手から外そうしたけど、菜々子は意地でもはなそうとしない。そのうち、ヘビをブンブン振り回し、広之おにいちゃんの頭を何回か直撃し、菜々子は痛がる父親をみてきゃっきゃっと笑った。
「(・_・;)....」
「確かに凶器だ」
おとうさんが、ボソッとつぶやいた。
う~ん、そんなことより、慶子おねえちゃんそっくりだ。
そっちの方が怖いぞ。
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