へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

神様仏様…カーネルおじさん2

2009-03-12 18:44:28 | へちま細太郎

「下半身がみつかったんだって?」
「おまえの下半身は、一生みつかんなくていい」
「あんたに言われたくないね」
「だから…そんなんじゃくて」
「ああ、カーネルおじさんの…」
「どっかに飾られるらしいじゃないか」
「ベンチに飾っておけば」
「そりゃいいいわ」
と、バカ殿とバカ殿の義理の兄の理科教師と、事務の白い兄ちゃんが、タコ壺保健室で無駄話の続きをしている。もちろん、主は留守だ。
が、マッドサイエンティストのバカがおいていったドドメ色の蘭の向こうのガラス窓に、主が全身に怒りをもって立っていた。
「負けるたんびに殴る蹴るの暴行を受けたら、また呪いが…」
と、白いにいちゃんが言った時だった、
「何度言ったらわかるんだ~シバイたる
と、主が応援バットを振り回しながら飛び込んできた。
…あとは知らん。。。
紳士の片山教授より…、卒論はすべてOKにしといってやったぞ、諸君。
ただし、Cだがな。


神様、仏様、カーネルおじさん

2009-03-11 21:42:22 | へちま細太郎
「発見されたんだってな、カーネルおじさん」
「すごいよな、ヘドロに埋まってたんだよな」
「汚ねえの、道頓堀川って」
「今までの低迷は、投げ込まれたカーネルおじさんの呪いだったんだろ」
「これから低迷しても、言い訳けきかねえよな」
「いやあ、下半身が見つかってないから、下半身の呪い…とか言うんだろ」
事務の白い兄ちゃん、バカ殿、バカ殿の2番目の義兄の理科教師が、タコ壺の主がいないことをいいことに言いたい放題だ。
「神様、仏様、バース様ならぬ、カーネルおじさんだな」
「うひゃひゃひ…」
「あ…
「ここは、しゃべり場じゃないっ
ほら、帰ってきた。あとは、想像にまかせるとしよう。
片山大教授より、愛をこめて…

ヘビ…

2009-03-08 21:46:45 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。

おとうさんと広之おにいちゃんが2人して買い物に行ったついでに、ヘビのおもちゃを買ってきた。もちろん、仕事人のヘビの殺し道具のことが頭に引っかかってたらしく、木でできたものをさんざん探し回ってきたみたいだ。
だけど、買ってきてヘビはプラスチックでできたもので、しっぽの部分が笛になっている、おせじにもいいものとは言えない、ちゃっちいものだった。
「まともなものなかったの?」
と、ぼくは菜々子がヘビのおもちゃを振り回したり、しっぽの部分の笛をピーピーならして遊んでいるのを見ながらきいた。
「なかったんだよ、ほかのものはあったんだけどなあ」
「105円だ」
「え?105円?」
「仕方ないだろ~、でも、ヘビがのびるなんてありえないってわかったろ」
お、おと~さ~ん。別なしろものだろ~
ぼくがあきれた表情をしていることに気づいた広之おにいちゃんは、
「冗談だよ」
と、笑いながらヘビを菜々子から取り上げようとした。が、菜々子は放さない。
「菜々子~」
広之おにいちゃんは必死になってヘビを手から外そうしたけど、菜々子は意地でもはなそうとしない。そのうち、ヘビをブンブン振り回し、広之おにいちゃんの頭を何回か直撃し、菜々子は痛がる父親をみてきゃっきゃっと笑った。
「(・_・;)....」
「確かに凶器だ」
おとうさんが、ボソッとつぶやいた。
う~ん、そんなことより、慶子おねえちゃんそっくりだ。
そっちの方が怖いぞ。


女性を敵に回しちゃダメよ

2009-03-06 23:01:42 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

“必殺仕事人”をみんなでみていたら、
「ヒガシやっぱりかっこいいなあ」
「大倉君もかわいい」
「松岡、いい男だねえ」
「やっぱり、男はジャニーズよねえ」
と、おばあちゃんと慶子おねえちゃんが口々に言い合ってた。
「けどよ、こいつの投げたおもちゃのヘビ、どうやったって戻んねえべ」
そこにおとうさんがチャチャを入れた。
「うるさいわね~、いちいち~、細かいことにこだわんなくたっていいでしょうが」
「だって、どう考えたっておかしいべ」
今度は広之おにいちゃんまでムキになって、反論した。
「あんたね、ジャニーズファン敵に回す気?」
こわっ。
「わかったよ、ヘビのおもちゃを買ってきて実践すりゃいいんだろ」
「菜々子のおもちゃにもなるしね」
と、広之おにいちゃんが言ったとたん、
「あんたっ、菜々子を人殺しにさせる気っ
と、慶子おねえちゃんが怒鳴りつけた。
「へ?」
ぼくらはびっくりした。
「菜々子がまねしたら、どうするのっ」
「なんでそうなるのっ」
「やかましいっ
「こわ~」
目くじらたてて怒鳴りつける慶子おねえちゃんに、おとうさんと広之おにいちゃんは首をすくめた。
う~ん、確かに女性を敵に回しちゃいけないね。
ぼくのとなりで、おじいちゃんの足の臭さに頭にきて、後ろ足で蹴ってるリカをみた。
うん、たとえ犬でもね。

でも…、言ってることがむちゃくちゃだよなあ。

Re:NewSの智久だよ。

2009-03-05 18:17:46 | Weblog
いいのか、コレ。

怒れ、ジャニーズ!!


Tomo さんから新着メール到着!!

[タイトル] NewSの智久だよ。突然ごめんね。あのさ、聞きたいんだけど、笑顔が作れないジャニーズってどう思う?

↓本文&返事はココ↓

http://www.

お雛様って…

2009-03-04 21:28:25 | へちま細太郎
「もう、片づけちゃったのかよ、おひなさま」
「菜々子が行き遅れたら困るじゃないのよ」
「行き遅れたらって、何に…」
「結婚が遅れるっていうでしょっ、出しっぱなしにしておくと」
「そういえば、そうだなあ」
「せっかくの7段飾りなのに…」
「もう一度出そう」
「広之っ今なんか言った
「あ、いやだから…」
「父親のくせに、娘の結婚が遅くなってもいいわけっ?」
「あ、いや…」
広之おにいちゃん、たじたじ。
「菜々子、どこの馬の骨だかわからないやつに嫁なんかやらないからな」
ぼくから菜々子をひったくると、広之おにいちゃんは菜々子に頬ずりしている。
う~ん、ぼくんちはおとうさんが早く婿にいって欲しい。
へちま細太郎でした。

よみがえる悪夢

2009-03-03 23:46:19 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

ここしばらく、ぼくのうちではお雛様が7段飾りの豪華さで居間を占領していた。
ぼくは菜々子はかわいくて大好きだけど、お雛様は嫌いだ。いや、お雛様はきれいだよ。きれいだけど…。
ちょうど10ヵ月を迎える菜々子は、お雛様をさわりたくてたまらないらしく、段飾りの上に手を伸ばしてなんとか飾りものを手に入れようとするけど、すぐに引き戻されて大暴れだ。
広之おにいちゃんは、デレデレと、
「ちゅー」
とほっぺたをキスぜめ。
「こ~ちゃんも女の子が欲しかったろ、かわいいだろ」
「細太郎で充分だよ」
「おばさんは、女の子欲しいでしょ」
「別に」
おばあちゃん、そっけない。 ぼくは、雛あられを食べながら聞くとはなしに聞いていた。
「娘はいなくても女の子のかっこをしたやつがいるわなあ」

おじいちゃんの言葉に視線がおとうさんに集中してやがてぼくに 向かってきた。
「うっ」
ぼくの脳裏に、あの…あの写真がフラッシュバックしてきた。
「気持ち悪いことを思い出させるなっ」
ぼくは苦虫を噛み潰したような表情のおとうさんをちらっとみて、
「二度と思い出させるなあ」
と叫んで、2階に駆け上がってしまった。
「ほそたろぉ」
おとうさんの情けない声が追いかけてきたけど、そんなことどうでもよかった。
あ~、忘れていたのに、まだまだ心の奥深くに傷が残っていたのかぁ。
がっくりだ。