多忙な一週間が終わる。
それにしても、なんと大量の酒を飲んだ一週間だったろう。
友人の引越し手伝いで勝浦に一泊。
名目は引越し手伝いだが、実はリゾートマンションに住まいを移す友人宅での一泊の飲み会だ。
リゾートマンションは、勝浦の海が見える高台の中腹。
なかなかのもんです。
そんな中、飲み会の最中に届いた弟からの電話。
よく見るとマナーモードにしていた携帯には、数回の着信記録が。
これで内容は直ぐに想像できた。
亡くなったのは誰か?
一泊後、運転をした友人とトラックに同乗し新京成の五香へ戻る。
五香ではラーメン屋で軽く一杯、五香の友人から頂いた自作の野菜を肴に、農業経営の構想を打ち合わせする。
自宅に戻って翌日は亡妻の墓参をしてから、その夜に、TDKの企業城下町、秋田県側の鳥海山に近いにかほ市へ向かう。
それにしても、にかほ市は便があまり良くない。
飛行機だと秋田空港か庄内空港。
新幹線ならこまちで秋田からスゥイッチバックで戻る。
それが嫌なら、夜行寝台か高速バスに。
連休最終日の夜行寝台は切符の手配が無理な事から、由利本荘市に母方の従兄弟が多数住む事で、結局夜行バスに落ち着く。
夜行バスには、コンビニでウィスキーのポケットビンを忍ばせて、ペットボトルの水を口に含んで、簡単な一口水割り。
翌日、なんとか伯母の葬儀には間に合った。
にかほ市や由利本荘市はどういう訳か、禅宗が多い。
この地域の活火山の親類は皆、曹洞宗だ。
禅宗らしい、<はしょる事>の無い厳かな葬儀が終わって納骨、精進落としが始まった。
そうした中に、かすかに記憶が残る顔が。
従兄弟のMだ。
計算してみると、小学校以来の対面だから50年近くになる。
最近は、祝儀より不祝儀が多い年回りになった活火山、故人は思いがけない邂逅を授けてくれる。
伯父や伯母が亡くなり、当主が従兄弟やまた従兄弟になって、昔、山野を駆け巡り、泥まみれになって遊びほけた<ワラシ>の家を一軒、また誘われるままに一軒、酒を酌み交わす心地よい邂逅。
活火山完全に酩酊しました。