海外訪問先での記者会見で「学術会議」関連の質問をする日本メデイアの異様な光景が想像できて。。
▼総理の海外訪問に随行する記者の数は結構多いのが普通で、同じキャリアに同乗して訪問先に入国する。 こうした光景はかなり見慣れたもので、むしろ慣例化しており、主要メディアの総理番をを中心に、言うなれば、総理官邸記者クラブに所属する各社の代表や数名が入出国の行動をともにする。
▼とても見慣れた光景ながら、この報道記事の見出しを見た時に感じる異様感について考えて見る。
それは、従来より国内ばたの印象が濃い菅義偉氏の総理としての外交デビューと日本メディアは扱うが、この発想自体に違和感を感じるからだ。
▼今の海外情勢を見るなら、こと、極東アジアに関しては、米中の対決が鮮明になり、不肖kazanが目にする、台湾の地上波(ケーブル)TVのニュースや、動画のホーム画面にドンドンアップデートされて並ぶ動画コンテンツのサムネイル画像を視聴する限り、いつ中国の台湾侵攻&台中戦争への疑問は、殆どないのが現状だ。
▼そんな緊張感が充満する南シナ海の大国、インドネシアを訪問した総理に随行した記者の質問の一つが、記事として、紙面に紹介されたが、緊張感が全く漂わない質疑とその記事内容に唖然としてしまう。
記事は朝日新聞だ
▼これから起きる戦争は、台湾海峡をはさみ、北は東シナ海、北は南シナ海、西はマラッカ海峡~インド洋が、陸上にあっては、印中国境付近が主戦場になることは確実だ。 その東南アジアの最大国がインドネシアで、菅総理の訪問国は、その最大国と、中国の隣国ベトナムであることの意味を官邸記者クラブ・総理番の記者には訪問の重さを理解出来なことは確実だ。
▼このオールドメディア、あるいは表通りのメディアの代表格であるメディアは、仮に、日本にミサイルが飛んできて都市が破壊され、死傷者がでても、総理との記者会見やぶら下がりでは、あの「モリ、カケ、サクラ」で象徴されたような日常性から離れた質問取材はできないのだろう。
▼米国大統領選をめぐる、米国4大TVネットワークや主要紙媒体メディア発信を見て、メディア感覚は、米国も日本と大差のないことに気付かされる昨今ながら、目の当たりに、菅総理のインドネシア訪問に関する記者改憲質問の結果がこうなると、読む側の思考がフリーズするような思いがしてならない。