中学生のカミングアウト～先生なら絶対受け容れてくれると思った～

2021年12月07日 | 保健室コーチング

（一社）ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー　桑原朱美です。

今日のテーマは
「実践事例：中学生のカミングアウト～先生なら絶対受け容れてくれると思った～」です。

保健室コーチングベーシックコースを
受講されたＫ先生から
中学生への実践事例が届きました。

許可を得て紹介します。

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ベーシックコースを受講以後、
日々の実践は自分が出来る範囲で
継続してきました。

その中で、
子ども達の気づきの力や成長は素晴らしく
質問を投げかけ、仕掛けた私自身が驚く
感動の日々てす。

不安定な行動が続く生徒で
対応策がないまま学年も
困惑している状況でした。

養護教諭としては
保健室で本人と話すことから始まり
環境を整えて保健室と学年で
協力して対応してきました。

保健室では、保健室コーチングで学んだ
様々な体感ワークなどを行い、
落ち着いたところで教室に向かうという
対応です。

この生徒についての保健室の立ち位置は
本人が自分に異変を感じた時の入り口で
その後は学年で対応していました。

なかなか、言語化が苦手な生徒ですが
それが彼女の力を信頼しつつも
程よい距離を保つことになったようです。

その生徒が最近になって
急にカミングアウトしてきました。

こんなに話してくれるの!?
と驚くほど、堰を切ったように
話してくれました。

このキッカケになる出来事があったようで、
混乱した気持ちが大きい様子でした。

そこで、保健室コーチングの
「行動の再選択コーチングシート」
をさせてみると
これまた凄い勢いで書いて
自分で整理していました。

本人から

「先生たち（複数配置）に言えば
絶対受け容れてくれる、大丈夫、って最初から思っていたんです」

と言われて驚き、そして嬉しい気持ちになりました。

本人が抱えてきた生きづらさを伝えてくれたことで
彼女への理解を深めることもできました。

なかなか変わらないように見えたていた彼女の様子は
日常は氷山の一角で、
水面下で本人はずっと成長してきたし
言葉を貯めてきたんだなぁ、と感動しました。

彼女と知り合って
1年8ヶ月くらいの期間が過ぎていますが
信じて関わり続けて本当に良かったね、嬉しいね
と相方の養護教諭と喜び合っています。

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Ｋ先生、実践報告ありがとうございます。

保健室コーチングでは
相談者の話を聴く際には

助けてあげる、癒してあげるという
スタンスではなく
相手の可能性を信頼することの
大切さを学びます。

ワークやスキルの投入は
それができてこそ機能します。

Ｋ先生は、その基本中の基本のスタンスを
崩すことなく、対応してくださったことが
深い信頼関係につながったのだと思います。

そして、
混乱している頭の中を整理するための
様々な方法を学びます。

その中の一つが
「行動の再選択シート」

このシートは
桑原自身が、2008年から2009年に
かけて新たに学んでいた
コーチングコースで
教えていただいたものを

保健室で使いやすいように
アレンジしたものです。

保健室にやってくる相談者は
頭の中が混乱しています。

その混乱した話を延々と聴くだけでは
相談者は思い込みや信じ込みだらけの
解釈のストーリーから
抜けることができません。

過去の話ばかりさせていると
脳の時制がずれ、
さらにその影響を受けることに
なります。

子どもたちが心身の問題を感じた時
最初の入り口となる保健室の役割は
大きいですね。

それでは
今日も素敵な1日を！

この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
2021年12月1日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。

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姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

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