姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

ネガティブをポジティブにしなければと考えるから苦しくなる

2023年07月06日 | 保健室コーチング

(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー 桑原朱美です。
『生きづらさ』を『生きるチカラ』に変える脳科学メソッドを提供しています。

 

今日のテーマは
「ネガティブをポジティブにしなければと考えるから苦しくなる」です。



以前、ある生徒が、担任の先生から
「もっとポジティブに、前向きになったほうがいいよ」と言われ
さらに落ち込んで保健室にやってきたことがありました。

この生徒は、自分の親からも同じようなことを言われたと話していました。

担任の先生にも、親御さんにも悪気は全くなかったのですが
こういうことって、大人の中にもよくあることだと思います。

中には、「ネガティブな考えをやめて、私のようにポジティブになりなよ」
なんていうことを平然と言う人もいます。

ポジティブであろうとする人は、とても多いと思います。
ポジティブであることが正しいと思っている人も多いと思います。
ネガティブな感情はあってはならないと考える人も多いです。

悪いことではないですが、
問題の本質は、ネガティブであることやポジティブになれないことではありません。

では、何が問題なのか?

・ネガティブな感情を持っているのに、それを認めない
・ネガティブな感情を持つ自分を責めてしまう
・ネガティブな感情を持ってはいけないという想い込み
・ポジティブであるべきと考える
・ネガティブ(影)は全部捨てて、ポジティブ(光)100%になろうとする


明らかに怒っている、嫌っているのにそれを認めず
きれいごとで自分の感情をベールに包む人もいます。

嫌いなものは嫌いでしょうがない!
無理に好きになろうとする前に、嫌いなんだな、受け容れられないんだな

と冷静に認めること。

ネガティブな感情と同一化するのではなく、
「ああ、今ネガティブな感情を感じているなぁ」と客観的に見ること


同一化するから、その感情を嫌い、とらわれ続けるのです。
嫌っているものは、手放せないのです。

(嫌いな相手ではなく、嫌っている自分や自分の感情を嫌っている)


ポジティブから一足飛びにポジティブになることを考えるから
おかしくなるのです。

トランプの裏をいきなり表に裏返そうとするなんて
そんなことを考えるから苦しいのです。

もう一言いえば、影(闇)を消したいと願うから
「あなたのネガティブ感情を〇〇のセラピーで消します」なんていう
キラキラスピリチュアルにはまりこむのです。


あなたのカルマを修行で消しましょうとか
〇〇を浄化しましょうなどという、怪しい世界に引きづりこまれるのです。


現実で自分と向き合いながら、
ポジティブもネガティブも超えていくことが大切なのに、
今の苦しさから逃れることが目的になると、
そうした世界の人の餌食になります。


そこまでいかなくても、支援者の中には、
「この人のネガティブな感情を小さくしてあげなくては」
と考えてしまう人もいます。

それは、対人支援の本来の目的ではないですよね。

話を戻します。問題の本質はなにか?
「感情には、ネガティブとポジティブの2つしかない」と無意識に思い込んでいること

ポジィティブかネガティブかの2つに1つしかないという考えの上に立つから
「ネガティブになっているから、ポジティブにならなくては」という思考になるのです。
「どうやったらポジティブになれるか」という方法論を探すのです。

ポジティブという領域とネガティブという領域の間に線を引いて
ネガティブの状態からいきなりポジティブの状態になろうとするから
できないできないと苦しむのです。

そして、ポジティブに考えられない自分を責めるという
泥沼の感情ループにはまっていくのです。

では、どう考えればよいのか?

波動脳科学セルフアクセプトコースでは、
感情を反復横跳びの3本の線にたとえて説明します。

反復横跳びは、3つの領域に区切られていますよね。
右に行ったり左に行ったりする間に、もともとのポジションが真ん中にあります。

そこに立てばよいだけのこと。
右から左に行く前に、中間地点にいったん立ち戻ってそこから動きます。
右をポジティブ、左をネガティブと考えると
真ん中がニュートラル(中庸)となります。

人間が有能であるのは、

ポジティブな状態ではなく、ニュートラルな状態です

ここが、自分をメタ認知できる場所であり
自分の思考と感情と体の反応(変性自我の反応)を
本体である自分(センターセルフ)が冷静に眺めている場所です。

ポジティブの領域ではポジティブに同一化しています。
ネガティブの領域ではネガティブに同一化しています。


波動脳科学では、変性自我に同一化した状態と考えます。
この状態では、自分の本体(センターセルフ)からの指令が届きません。

瞬間を生き、中庸、ニュートラルの状態にある時やメタ認知できる時は
この真ん中の領域にいます。


センターセルフによって、体のクセ、思考癖、脳の使い方パターンを
客観的に冷静に見て、受け容れたうえで、自分がどうするのかを決め
その通りに体を動かすことができる場所です。

ネガティブな感情に同一化した状態やポジティブな感情に同一化した状態では
価値判断(ジャッジ)をしているだけで、冷静な判断はできません。

真ん中の状態(ニュートラル/中庸)に

自分を戻すということが必要なのです。
 

波動脳科学セルフアクセプトコースでは。
一般的に言われているポジティブやネガティブという状態から
ニュートラルでいることの大切さを学びます。
生きづらさを生きるチカラに変えるための理論を知り、ワークで体感できます。

興味がある方は、ぜひ、波動脳科学セルフアクセプトコースにお越しくださいね。
脳科学、量子力学、波動理論の視点から深く自己理解ができると、
対人支援、教育、子育て、人生が好転します。
https://heart-muscle.com/post-24049/

それでは、今日も素敵な1日を!

 

p.s.先日の波動トークライブでも、同じような話を、福井の主宰 園ちゃんが話してくれました。

 


p.s.2 波動脳科学セルフアクセプトコース紹介のショート動画と説明動画
ショート動画 https://youtube.com/shorts/JGYbTr9ZWok
説明動画  https://youtu.be/C5k1Vp9lFMM

 


第16回全国保健室コーチング研究大会事前ライブの日程とURL

6月24日 20時 事前ライブ(1)鈴木由美×桑原朱美
https://youtube.com/live/WjxxXJhGZc8

7月3日 20時 事前ライブ(2)五十嵐友紀×大畑美幸×堤淑×郷さほ
https://youtube.com/live/KdbR1ZEu_5c

7月5日 20時 事前ライブ(3)毛利恭枝×横井ゆみ×岡田由美江
https://youtube.com/live/Sfn4Kco7S2Q
 

7月8日 13時 事前ライブ(4) 大西恵子
https://youtube.com/live/vTAQqqyCE2Q

 

 

この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」

2023年月6月27日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。

 

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(2)【波動脳科学セルフアクセプトコース2期】

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