姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

保健室コーチングで学ぶ概念(2) 脳の三原則

2010年04月09日 | 保健室コーチング

【2010年の記事】

 

 保健室コーチングで学ぶ概念 その2をお伝えします。

 今回は、脳の三原則です。

 これは、私のNLPの師匠である 山崎啓支さんが、ご自身が深く学ばれたコーチングや脳科学や大脳生理学、認知科学などをもとに、整理されたわかりやすいモデルです。

 この三原則を深く理解することで、クライアントへのアプローチ、自分自身の状態管理、クライアントの願いの達成のための支援が、柔軟にできるようになります。

 「柔軟性」「創造性」というのも、保健室コーチングにおいては、大変重要なポイントです。ひとことでいうと、「やり方」をまなんでもだめですよ~ということです。現場は、一つ一つの事例がすべて「独自」であるのに、一定のやり方でやっていこうというのは、無理ということ。やり方やスキルに重点が置かれた途端に、目の前のこどもたちはみえなくなっています。
 これについては、別の記事でお伝えしようと思います。

 本題!
 
「脳の三原則」
◆快と痛みの原則
・安心安全=生存 という、生きていく上で、もっとも根本的で重要な欲求。
・脳は、「快」を求め、「痛み」を嫌う。
・ある体験と「快」が結びつくと、それは、その人にとって「よいもの」と認識され、その体験が「痛み」と結びつくと「いやなもの」という認識がされる。
・極端な例では、恐怖症や中毒が、この原理によって引き起こされる。

◆焦点化の原則
・意識は瞬間、瞬間にひとつのことしかとらえられない。「重要度」の高いもの、興味関心のあるものだけが意識される。
・脳は物事を単純にとらえようとする性質を持つ。
・物事の一部分を全体としてとらえることでデータを単純化する。
・このことによって、人間はスコトーマが(心理的盲点)ができる。

◆空白の原則
・脳は、わからないことや疑問を「空白」ととらえ、とそれを埋めようとする。
・空白を埋める時には、過去の体験経験につなげて埋めようとする。
・脳にとって、わからないことは「恐怖」であり、「危険」と判断される。


 ことばでいってしまうと、こんな感じです。ことばというのは、わかりませんね。実際に体験してみないと。
 ことばや文章からの情報は、体験を伴わないので、「腑に落ちない」ことだらけ。

 だからこそ、いったいどういうことなのかを、講座では、ワークやゲームで体験していただいています。 

 次回は、一つ一つの項目について、もう少し詳しくお伝えします。

 こちらは参考文献 


実務入門 NLPの基本がわかる本 (実務入門)山崎 啓支日本能率協会マネジメントセンターこのアイテムの詳細を見る




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