(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー 桑原朱美です。
今日のテーマは
「【HMレジリエンスメソッドを活用した授業実践】外国籍の子どもたちも納得してくれました」です。
HMレジリエンスボードシリーズの「き・せ・かお」を
購入された小学校の養護教諭のZ先生から
「心の天気」の授業と「自己受容」の授業、「脳の仕組み」などの
実践事例をいただきました。
外国籍の子どもが多い学校の、文化の違いを考慮した
実践です。心が温かくなりました。
許可をいただきましたので、ご紹介します。
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8月末、「き・せ・かお」を購入しました。
9月に1、2年と特別支援学級での保健指導「こころのてんきをしろう」
の中での資料として使おうと考えたからです。
多くの学校で取り組まれているように、
本校でも、健康観察のひとつとして、タブレットを活用し
『今日のこころの天気』を児童に記入してもらっています。
私たち教師は、
それを見て児童の様子を知るきっかけにしてます。
しかし、低学年は、『今日の天気』を入力してしまいます。
そこで、天気と気持ちと顔の表情を合体させる指導をしました。
<特別支援学級での実践>
(1)「き・せ・かお」で4種類(楽しい、ほのぼの、悲しい、おこる)つくり、
気持ち当てクイズをする。
・自分の気持ちは、天気のように表現することができて
楽しいは晴れ、ほのぼのは曇り、悲しいは雨、怒るは雷、に当てはまる
・タブレットには、これをもとに、入力するように指導
(2) 隣同士で、顔をつくり合い、感情を当てっこをする。
・養護教諭が指示を出し、「き・せ・かお」を使い、
その顔を子どもたちがつくり、当てっこする。
<1年生での実践>
特別支援学級での実践の反省をもとに、
導入をさらっとイラストにして、クイズに「き・せ・かお」を使い、
子ども同士ではなく、先生と児童で、表情あてっこをしました。
子どもはノリノリで参加してくれました。
<実践を終えて>
・表情を考えたり、読み取ることが難しい子もいましたが、
支援学級の子どもたちにとって「こんな顔になったときは、悲しい」とか、
顔で気持ちを読み取る練習になりました。
支援学級の担任も、このことをとても喜んでくださいました。
<3,4年生での実践>
3、4年には、「自己受容」の授業をしました。
去年、生きづらさ妖怪のキャラクターを使って授業したら、
外国人の児童は、妖怪が理解できず「サタン?悪魔?」と聞かれました。
妖怪は、日本人は馴染みがあるけど、
キリスト教の子達は、「サタンがこころにいるの?」と、
怖がってしまいました。
そこで、妖怪のキャラクターを「小人」に読み替えて授業をしました。
これは、すごくよかったです。
子どもたちがすごく受けいれていて、授業がスムーズでした。
担任も「小人ならいてもいいって思えたのだと思いますよ」
と、いってくれました。
4年の教室に、この授業の後、
「いきづらさ妖怪攻略BOOK」の本を置いていたら、
担任が「子供がすごく読んでました!」 と、いってました。
図書館にも置きたいです!
また、子どもたちの様子の情報交換でも
担任から「〇〇ちゃん、妖怪せいデンデンがでてるよ」
などの言葉が出るようになりました。
※実践の補足(桑原):
子どもに「~な子」というレッテルを貼っての表現ではなく、その子にいるたくさんの妖怪さんの1つが出ているという表現に変わることで、大人も子供も決めつけの思い込みを外してその子を見ることができるということです。1人の人間を見る視点として、とても大切なことです。
<5、6年 ラスく話(言葉が現実を作る)>
(※ラス=脳の中にある網様体賦活系)
「ユウ君とラス君」の紙芝居のラスの働きのくだりを説明して、
例題は、中日新聞の四コママンガを使いました。
好きなコに手を振って、返してくれなかった男の子が、
「なんか、悪いことしたかな~」って落ち込むけど、
相手はコンタクトをいれ忘れて、見えなかっただけ、というオチ。
「嫌われたかなって思うと、ラスが嫌われた情報を集めて落ち込む。
じゃ、別の考え方はないだろうかと、児童に問いかけました。
児童から出た意見は
「人違いだ」とか「見えなかっただけかも」とか。
「そういわれるとなんか、大丈夫になる」ということが
児童もその感覚がわかったようで、ウンウンうなづいていました。
<授業実践を終えて>
この学校にきて5年。外国人が1/3の学校。
どうやったら子どもたちに伝えられるか、考えて考えて・・・
姫先生や太田久美先生にアドバイスをうけ、
やっと自分も児童も腹に落ちる授業ができました。
素晴らしい指導資料をありがとうございました。
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Z先生、心温まる実践をいただき
ありがとうございました
Z先生は、以前、教材活用無料オンラインカフェで
「外国籍の子どもたちの心に届く授業をしたいんです。
でも、文化の違いがあって、どうしようかと困っています」
と話していらっしゃいました。
そこから、試行錯誤されての本年度の実践。
「~だからできない。無理」と考えるのは簡単。
この思考になっている時、ヒラメキの扉は閉じられてしまいます。
自分はアイディアが出ないという人は、無意識に「無理」「できない」「わからない」の言葉を発しています。
ヒラメキやアイディアを生み出すには
「どうやったらできるのか」という思考をもち続けること
試行錯誤をやり続けて前に向かう人は、
常に「実現させる」ことを念頭に置いています。
だから発するセルフトークも「実現するための言葉」に変わります。
THE 突破ファイルのドラマで
「必ず何かできることがあるはずだ。考えろ、考えろ」のスタンスですね。
それでは、今日も
素敵な1日を!
この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
2022年9月13日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。
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