【2015年の記事】
子どもたちの一見、仲良く見えるグループ。
しかし、ある時、突然 そのなかで、ドロドロのケンカが起きたり、仲間はずれがおきたり・・は、学校現場でもよくありました。
つながっているようで、つながっていない子どもたちの複雑な心情があらわになるのは、どうしても何か大きなトラブルが起きた時です。
まわりから見ていて、なんとなく気になるけど、
本人に聞くと「仲良しだよ」「楽しいよ」というのです。
しかし、いったんトラブルになって初めて
「本当は合わせるのが嫌だったけどがまんしていた」
「あの子はずっと、〇〇ちゃんだけに冷たかった」
などなど、 いろいろな本音が出てくるわけです。
現場にいる頃に、感じていたのは
子どもたちが、抵抗なく自分の人間関係を表現できる方法がないかなということ。
子どもたちって言わないんです。
自分の本音に気づいてなかったと、言う子もいます。
ならば、
言語ではなく、もっと直観的に自分の無意識の想いを表現することはできないか
と、考えたのは
NLPのメタファーの概念を使った「何か」
これを、ひらめきに変えたのは、
保健室コーチングの資格コースで取り入れていた「メタファのワーク」
その時に使ったのはコインでしたが、
みなさん、無意識に感じていることをコインに例えて表現されたんです。
「ああ!これだ。これで、子どもたちが喜ぶグッズにすれば、できるかも!」
時折降りてくるこうしたヒラメキってどこから来るんでしょうね。
時々、天才かもって思うことがあります(自画自賛)
で、スタッフと会議を重ねること数か月。
試作品を制作。
保健室アドバンスコーチさんたちに希望を募って、
モニターをしていただきました。
モニターさんの意見をとりいれて、再び政策会議を重ね
取引先の印刷業者 (有)アトリエさんのご協力を得て、本格的な試作品を制作!
紙の厚さ、材質、大きさ、色、など さまざまなパターンをつくりました。
↓ 4種類も作ってくださいました。
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最終的に 名称も 「キャスティングマップ」となり
表紙デザインも 大きく変更に!!
(有)アトリエさん 本当にありがとうございました!
さて 完成したこのカード
「その子にとってのクラスの人間関係は?」「気になる子の親子関係は?」「わが子の友人関係は?」
などなど、言語ではなかなか子どもたちが口にしない「人間関係」を、
視覚化、意識化します。
保健室コーチングアドバンスコース修了生(保健室アドバンスコーチ)による現場でモニター実践でも
このカードの凄さを証明してくれました。
<事例1>
「気になる生徒が、家族関係で無意識に感じていた疎外感が、
このカードで明確になりました。
カードを使った本人も、あらためて視覚化することで、自分の中にあった寂しさを認識し、
そこから、今後どうするのかの行動目標ができました」
<事例2>
「わが子に使ってみました。気になっていた子どものグループの微妙な人間関係が
このカードでわかりました。こどもなりにいろいろ考えているんだなと感心しました。」
<事例3>
「クラスの中で起きていることが、カードを通してわかりました。カードを並べながら、やってくれた児童も客観視できたようです。」
<事例4>
「グループの中で、自分が思っている関係性と他の子が思っている関係性の違いに驚いていました。
相手が、自分のことを思った以上に認めてくれていることが分かり、喜んでいました。相互理解につながりました。」
★★★
最近は、スクールカウンセラーさんや フリースクールの先生、子育てママさんが
弊社の教育相談ツールを、現場で活用し 成果を上げていらっしゃいます!!
このツールをか通用した勉強会も 全国で開催しています
http://heart-muscle.com/course/studygroup/