姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

『生きづらさ妖怪攻略ブック』で母子登校のお母さんの気持ちに変化が起きました

2021年05月31日 | ハートマッスルレジリエンスメソッド活用
(株)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原規歌(朱美)です。

今日のテーマは
「生きづらさ妖怪攻略ブックで母子登校のお母さんの気持ちに変化が起きました」です。
 
今日の記事では
保健室コーチングの受講生さんからの実践事例を紹介します。
 
 
<登校しぶりの児童のお母さんとの相談活動・実践事例>
 
 
お母さんと一緒に保健室登校をしはじめたAさん。
 
そのお母さんから今日
「保健室に来させて頂くようになって、先生といろいろお話させてもらって、自分がすごく楽になってきました」と言われました。
 
Aさんは、6月くらいから教室に行くのを渋るようになり、
保健室で過ごすことが増えていました。
 
その頃からお母さんとはちょこちょこ話をしていました。
 
保健室コーチングで学んだ、
「今は成長のチャンスにあるから、明るい未来をイメージして、今自分にできることを考えていきましょう」ということを伝えてきました。
 
保健室で親子で過ごすようになって、
お母さんにすごくヒットしたのが『生きづらさ妖怪攻略BOOK』です。
 
それを読んで、Aさんの中に「くれなイモん」や「サッシ手」が大きく存在していること、
 
お母さん自身の中に
「ツクシてあげ騎士(ナイト)」がいることに気づかれました。
そして、親自身が
あえて「物分りの悪い大人になる」ことの必要性を感じてくださったようでした。
 
いろいろなことに気づかれたお母さんは、
「わが子がなぜこのような状態になってしまったのか」という
原因や過去のことばかりを探ろうとするのではなく、
 
今の状態のわが子を受け容れて、
「これから先、自分はどうしたらいいか。自分に今できることは何か」
を考えることができるようになっているように感じています。
 
夏休み明けのキツそうにしていたお母さんとは
様子がかなり変わったように感じます。
 
保健室コーチング、ホントにすごいです。
 
特に、ベーシックを学んだ後に受講した
ほけんだよりの講座で、
 
自分が養護教諭としてどんな子どもを育てていきたいかという「
ビジョン」が明確になってきたことで、
 
子どもや保護者との向き合い方にも一貫性ができてきました。
 
そしてそれが、Aさん親子との関わりにもつながっているように感じます。
 
今は、Aさんの担任とうまく話を噛み合わせることができないのが課題です。
 
担任がどうしていきたいのかという「ビジョン」が私には見えなくて、
お互いの考えがうまく噛み合わないのです。
 
これからどうやって担任と歩調を合わせていくか、
自分にできることは何かを考えながら、Aさん親子のサポートを
進めていきたいと思っています。
 
 
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事例を送ってくださった養護教諭のB先生
ありがとうございます。
 
無意識にやってしまうお母さんの行動
それを生み出している思考パターン。
 
敢えてそれをことばにすると
お母さん自身が苦しまれることもあり
 
サポートする養護教諭の先生は
とても悩んでしまいます。
 
妖怪ブックをさりげなく保健室に置いている
というB先生
 
強引に読んでくださいということもなく
お母さんが興味を持たれた段階で
手に取ってもらえればと
 
思っていたそうです。
 
お母さんも一生懸命
子どもも一生懸命
先生たちも一生懸命
 
しかし、その一生懸命が
かみ合わないことがあります。
 
どんな手法で相手を変えようかと思っているうちは
相手は無意識に
「コントロールされる」と感じてしまいます。

そして、心のドアを閉めてしまいます。

B先生は
保健室コーチングすごいと言ってくださっていますが
そうではなく

本当に素晴らしいのは、スキルではなく、人間が持つ可能性。


B先生が、それを信じて関わっていらっしゃるそのあり方が
お母さんの心を開いたのです。

スキルや手法で人を変えようとすると、
必ずと言っていいほど失敗します。

根底にあるのが、
「相手を信じているか」「手法を信じているか」の
違いではないでしょうか?

自分の知識やスキルを
過大評価する支援者って
ときどきいます。

あなたは何を信じているの?
と問い詰めたくなります。(笑)

 
無意識にやっているパターンを
本人が気づこうとする「最適な時期」があり
サポートをしながら
 
相手に対し
絶対的な信頼をして
待つこと
 
無意識にやっていることを
意識に引き上げることができれば
 
その気づきが
変化のタイミングです。
 
B先生は
それでも強引に
そのお母さんの姿を見守って
 
ゆっくりとゆっくりと
サポートをされています。
 
あとは担任の先生と
どのように状況を共有し
お互いの役割分担をし
 
お母さんの気持ちを
サポートするかですね。
 
 
■生きづらさ妖怪攻略攻略ブックは
株式会社ハートマッスルトレーニングジムのオリジナル教材です。
背景理論は認知科学、NLP、脳科学です。
 
※1巻ごとの購入もできます。
 
 
 
■ママの無意識の習慣と子どもの成長の関係を知りたい方は
 
■脳科学に基づいた子どもへのかかわり方を知りたい方は
 

 



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