【2014年の記事】
「心のアプローチグッズ(教育相談ツール)を買ってくださった方々に、
生のクライアントさんでグッズの練習をしてほしい。」という想いから、
犬山市内で クローズドの練習会を開催しました。
この会のために、無料クライアント体験をしませんか?というお願いをしたところ、
小学2年生から大人まで たくさんの方がクライアントとしてお越しくださいました。
(小学生、中学生、高校生、独身OL、子育てママがクライアントとして来てくださいました。親子で参加された方も多く、お子さんとママは別々にセッションをしました)
また、カードコーチとして 県内はもちろん、遠くは長野県や京都からも養護教諭さんが参加してくださいました。
その他にも、子育てママさんもカードコーチとして参加してくださいました。
14時からのセッションに備えて、カードコーチさんには、13時からは1時間ほど、カードの使い方の復習とポイントの説明。
今回使ったのは 「楽しい質問カード」 「人生の魔法カード」 「あるあるレンジャーカード」 です。
何かを解決するためのものではなく、相談者が、今抱えている課題について、自分で考え始めるためのグッズです。
基本的に特別なトレーニングは必要ないので、だれでもすぐに使えて、相談者が自ら考えだすというグッズですが、
やればやるほど、カードコーチとしての腕は上がります。
あるあるレンジャーカードは初めてだよ~という方も多かったのですが
「誰でも簡単に使える」が売りのこのグッズたち。
みなさん、すぐにコツを覚えてくださいました。
今回は、3つのカードをお互いに関連させながら活用するということをやっていただきました。
保健室で対応は10分程度しかないのですが、
じっくりと関わることができる子どもたちや保護者の方には、
3つのカード類をミックスチして使うことで 相談者自身の気付きも深くなります。
何かを解決するより、相談者自身が自らの問題を、焦点や見る角度を変えて、
考えるきっかけを作る・・・ 。カードたちはそのための道具です。
「解決してあげよう」「変えてやろう」という想いが入った途端に
相手は、心のシャッターを無意識に閉じてしまいます。
14時から約1時間 3種類のカードを使って、アプローチが始まりました。
最初は、緊張気味だった小学生も、多くの子どもたちがカードを通して、いろいろなことを話し出しました。
写真は 今日の様子です。
小学生の男の子たちはとっても楽しそうでした。
やはり一番人気は、「人生の魔法カード」ですね。イラストがいっぱいで、
自由に発想できるのが楽しいみたいです。
中学生の女の子にグッズを使ったカードコーチは、弊社スタッフですが、
「中学生ってこんなにいろんなこと考えているんですね~」とびっくりされていました。
高校生男子は、友人Y子さんのご子息。
超進学校の1年生ですが、初めてのカードコーチを相手に、にこにこしながら、
徐々に話の内容が広がっていたようです。
カードコーチをしてくださった長野のN先生は ご自身の勤務先の高校保健室でも
カード類を使ってくださっているので お手のモノ~という感じでした。
私が養護教諭として最後に勤務した中学校の卒業生(現在は社会人)もクライアントとして来てくれました。
カードコーチをしてくれたY先生は 視覚優位。
卒業生のAちゃんは、体感覚優位。
自分と違うタイプの相手がクライアントということで、
保健室コーチング研修で聞いたVAK理論が「こういうことか」と感じ取ったそうです。
お母さんも、クライアントとしてアプローチグッズを受けてくださいました。
質問カードは、保護者の方にも使っています!! という報告もたくさんいただいています。
(特に 若い養護教諭さんなどから「自分より年が離れたお母さんへの対応のプレッシャーがなく、
お母さん自身もご自分の問題としてとらえやすくなるようです」という感想をいただくこともあります。)
参加者が予想を超えていて、管理人の方が 大きい部屋に変えてくださいました。
感謝!!!
終了後の感想では、こどもたちから「楽しかった」という感想が一番多く、
特に 「人生の魔法カード」 が人気だったようです。
クライアントさんが帰られた後、カードコーチさんたちに、やってみた感想を聞いてみました。
「以前、購入してから保健室で使うタイミングが今一つわからなかったのですが、
今回やってみて、なんだかできそうに思えてきました。」
はい、”面白いカードあるけどやってみる” でよいのです!!!
「子どもさんに、どのカードが面白そう?と聞くところから始めました。たくさんお話ししてくれました。楽しかったです。」
「大人の方がクライアントでしたが、質問が不思議につながっていて 本当に不思議でした。」
「男の子が、いつもこんなに話を聴いてもらうことがないから、いっぱいしゃべれて楽しかったと言ってくれました」
「支援する側があれこれ考える必要がなく、相手を信じてゆだねるということで、自分も楽だし、相手も話しやすいのだとあらためて思いました」
などの感想をいただきました。
結果を出すのが目的ではなく、相手が自分の内面を自由に語りだし、自ら気づくための グッズなのです。
終了後に、クライアントをしてくださった方から、メールをいただきました。
「息子の感想は
<いつも話さないことを話せて、スッキリした~。ちょっとしたなやみがある人にもいいと思うよ。 今度はいつあるの?> でした(笑)
また、面識のない人と話ができたこともよかったといっていました。
よくしゃべる我が子と、あったらいいなカード(人生の魔法カード)で同じカードを引いてたのに驚きました。
自分自身は、カードゲームをするように、「楽しそう!」から始まりました。
さっと選んだカードも、自分の内面にぐぐっと入る質問があったりして、
違う切り口で「自分」を客観的に見ることができました。」
みなさん、ありがとうございました。