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チーム芝蘭のお仲間である 山本佳典さんの2冊目の本を読みました!
■絵にかいたような優秀な生徒だった山本さん
山本さんは、現在独立起業プロデューサーをされています。
一流大学を出たあとは、大手銀行に勤める銀行マンとして働いていらっしゃいました。
小中高と成績優秀で過ごし、大学ゼミ内でもトップ!そして、一流の大手銀行に就職なんて
絵にかいたようなエリート人生のように見えます。
そんな山本さんが、社会人となって味わった「挫折」…メンタルの不調
思い描いた幸せになれなかった!
■挫折からの深い気づきから生まれた本
こうした挫折で人生そのものから転落する人も多いのでしょうが、山本さんは一味も二味も違います!
「テストの点数」「偏差値」でという目に見える数値で評価されてきた自分が、
社会においては、「点数化できない」「目に見えない力」が評価されると気づき
その体験からこの本を書かれています。
この本、頭でわかっただけの人がわかったようなことを学問として書いた本ではないので、
山本さんの体験からくる熱い思いがビシビシ伝わってきます。
桑原が、保健室コーチングでも伝えている「生きる力」「レジリエンス」に
つながるものがあります。
小学校高学年、中学生、高校生にも読んでほしいです。
いや、その前に、いまだに「学歴」「一流大学」「一流企業」へのレッドカーペットを
子どもたちの前に引こうとしている保護者の方にも読んでほしいと思います。
点数を取ることより、生きる力の土台を作ることが
いかに人生において大切なことか。
養護教諭としての25年間の中でも
親の期待を生きる子に何人か出会いました。
中には、無理して進学校に入り
途中で挫折して、退学する子もいました。
もちろん、頑張り続ける子も
いました。
この子たちは、いつ、自分の人生を生きることに目覚めるのだろうと
考えたこともあります。
よい、悪いということではなく
自分の人生を、自分の力で生きていくということを
選択しないまま大人になった人って多いのではないかと思います。
そんな大人にも「自分を生きていいんだよ」と、この本は伝えてくれていると思います。
■新しい学力観、レジリエンスとのつながりも深い
これからの子どもたちには、新しい学力観というかその土台となるもっと大切なことに
気づいてほしいです。
山本さんの本では、この土台を「7つの才能」として紹介されています。
「とがる才能」「創る才能」「伝える才能」「頼る才能」「導く才能」「拓く才能」「挑む才能」
保健室コーチングでお伝えしてしている「生きる力」「レジリエンス」と全部リンクです!
保健室コーチング受講生は、ぜひぜひ、読んでほしい!
新学習指導要領の新しい学力観ともしっかりつながっています。
こうした本当に大切な土台となる力は、パソコンで言えば「OS」だと思います。
OSが古ければ、どんなに新しいアプリもインストールできないのです!
この本の中にも「今ある仕事、なくなる仕事」「正解は存在しない中で生きていく」ということが
書かれています。
どんな状況になっても、新しい状況を受け容れて生きていくにはOSそのものを変えていく必要があるのです。
不確実な時代で、正解を求めていては生きづらさは拡大します。
では、勉強は不要かといえばそうではない!
山本さんが、社会人として挫折した中でそれでも、一念発起して、独立起業できたのは、人一倍努力し頑張ったという経験があったから。
経験を力に変えるって、まさにレジリエンス力じゃないですか。
人間の体験というのは、本当にその人の人生の力になるのだと思います。
■学校へ行けない子どもたちにも勧めたい
今、いろいろな事情で、学校に行くことができない子どもたちも、
学校に行かないという選択の中でも大切なことを学ぶことができることを、山本さんの体験と提言から感じ取ってほしい。
学校がだめなら、学校以外のところで、7つの力をどう高めていくのかを考えてほしいのです。
子どもたちの未来は、不確実。だからこそ、面白い!
答えは自分で作るんだよということを、この本は教えてくれます!