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【2011年の記事】
会社勤めをしていた人が、独立をする。
会社勤めをしていてもとても 自他ともに認める優秀な人であったのに
独立してから どうもうまくいかない・・・ということが起きます。
それは、会社にいる時には 会社という「ある特定の場」にある 情報を使って仕事をすることができるからです。
自分の力でやっていたと思っていても その特定の場が持つ独自の風習とか 歴史とか
という場が持つ情報というものがあったからそこを上手に取り込んで仕事をすることができる人は
優秀な活躍をすることができます。
同じ組織内でエネルギーレベルの情報共有をするので うまくできるのです。(本人は自分の力量だと思ってしまうのですが)
同じグループ内で 情報のやり取りをしながら、活動しているのが「第1意識」と言われるレベルです。
「願ったら引き寄せた!」というレベルは、この時期です。アボリジニのテレパシーなどと似ています。
ところが、独立すると その「独自の場」の情報から離れ 自分でやらなくてはならないという状態が起きます。
なので、やり始めのころは まずは 真似をする、学びながら 体験しながら 自分のものにしていくという時期があります。
ある期間を過ぎると
一人になってでも 一度いろいろなものを手放してでも 本当に自分の中から
自分のものを コツコツと 自分なりに作り出す時期がやってきます。
その時が第2意識といわれるオリジナルを作り出す時代。
しかし この第1意識というを非常に居心地良く感じている人は多いのです。
だから、その場にとどまろうとします。もっとも第2意識へ行こうとすると邪魔が入ったりするので(引き留められる、マイナスが出来事が起きたりする) よほどの「本気」が必要です。
だって 一見うまくいっているのですから・・・・・。だれだって慣れ親しんだコンフォートゾーンにいたいですよね。
明確ではないですが、第1意識で 一見うまくいっている人(形だけの成功)について ちょっと書いていこうと思います。
◆「願ったら引き寄せたの」を連発する。
⇒同じグループ内で共鳴し合っているだけ。夢を見ている状況。
◆一人になることが怖くて 誰かと一緒にやりたがる、やたらと人とつるみたがる
⇒一人で動けない。やたらとコラボしたがる。
◆痛い思いをするのを怖がって、(というか、新しいものを作りだす力がないので)誰かが体験を通して作り上げたものを形だけ使いたがる
◆建前がすごくきれい(人の為にやっているの!)
⇒一見すごいミッションみたいに見えますが、無意識に自分の本音の部分を認識していない、あるいは 見ないようにしている。
◆無意識のうちに、自分の情報を投げ込んで 相手を動かす。(相手はその人の為にやってあげなきゃという気にさせられる)
⇒自分がぐらぐらしていた時期 私はこのエネルギー回しに取り込まれていました。
◆自分自身と本気でむきあおうとしない。言い訳はもっともらしい言い訳(自己欺瞞)
⇒自分と本気でむきあわなくても、自分の中のブレーキをはずしてくれる何かを求める。
これが一概に悪いわけではなく 一つの段階だということです。
ここに気づき、今の段階から 本当に自分を生きるんだという宣言をして
手離すことを恐れずにやるということは
本当に苦しい選択にはなりますが、自分自身の経験からも
本当に必要なことだと思います。
私も このルートをたどってきました。
まだまだ 修業中です。
また人のエネルギーの流れについては 現実のできごとに照らし合わせると興味深いです。
人間のエネルギーには常に何らかの想いが乗っています。そのエネルギーは 知らない間に私たちに影響を与えます。
非常によく気が利く人、というのがいらっしゃいます。波動身体論では「情報を回す」と言います。
「今この人がどうしてほしいのか」を無意識に察知して 動くというやり方です。
感受性も強いのですが、しっかりと自分を持っていないと
相手の状態によって 自分の状態もころころ変わります。
具体的には・・・・・・
たとえば A課長の右腕となって何かをさせると、非常によく気が回るB君。
次はこれ、、、、と思っていると そればさっと出てくる。とにかくてきぱきと有能に動く。
社長は A課長が「本当によくできる部下だ」と賞賛するA課長の推薦もあり、
「それでは、無能なC課長のしたでフォローに入ってもららおう」とすると、
不思議なことに C課長の部下となったB君は まったく仕事ができない部下に早変わりしてしまう。
多くの人は この場合、「C課長が無能だから優秀なB君をつぶしたんだ」と思うことでしょう。
実はこれは違います。
このB君は「自分がない(他人軸)」という状態です。
アイシン波動理論では
これを「意志が眠っている状態」といます。
「意志がなかったら 何をするとか判断できないじゃないか」と思われるかもしれません。
その意志が本当に自分の中から出てきたものならば大丈夫です。
優秀な人と組んだ時に上手くできるのは
相手の情報をエネルギーとともに使っているということを無意識にしているからです。
先ほどの 「何かとコラボしたがる 一緒に何かやりたがる つるみたがる」というのは
「自分がない状態」ので周囲の人の情報を使うためです。
しかし、本当に自分の意志が起きているのであれば、どんな人と組んでも同じように能力を発揮できるはずです。
優秀な人の部下である時は
その人のエネルギーからその人の情報を読み取っているからできるのです。(無意識にやっています。別に透視ができるとかそんなことではありません)
こうした人が 自分でゼロから何かを考えてやる、ということになると 頭が真っ白で何もできなくなることがあります。
(自分の意志を起こして 自分で作り出すことをしなければならないからです)
これがいいとか いけないとかではなく、自分はこれをやっていたんだと知ることが大切です。
経営者の方も そうした視点でも 部下を観察し、適材適所の人的配置をする必要があります。
さて、意思が眠っている人は 正直とっても多いといわれています。
まずは、自分がどんなふうにエネルギーに影響を受けているのかを知ること。
今のままで うまくいっているからいいじゃんという人はそれでよいのですが、
場合によっては 相手と情報を回すことで人とかかわることは危険な一面もあることも知っておいてください。
周りに負の人ばかりがいたとしたら、自分も常にその影響を受け続けるということです。
自分がやりたいと思っていることは 実は誰かの情報を勝手に取り込んで 自分がしたいことだと思ってしまっている場合もあります。
もしも社会不安が広がって、その不安にいち早く反応し まるで自分のことかのように反応してしまう
本当はどちらでも良いのだが、自分の友達にそうしたことを熱心に言ってくる人がいると簡単に影響されてしまう。
不安な気持ちを持った人、怒りを持った人、悲しみを持った人・・・
そんないろいろな人の感情がかかわるごとに次々に入ってきたとしたら、
きっと統合失調症のようになってしまうでしょう。
ふっと気が付くと、「なんであんなに反応しちゃったんだろう」・・・と。
昔 昔は このパターン(相手から投げ込まれた情報に振り回される)を自分がやっていたからわかるのです。
波動ワークで波動身体論を継続的に学んで気づいて やっと抜けました。
一時は 投げ込んでくる人が わかったので とっても嫌だったのですが、最近は気にならなくなりました。
自分が自分をしっかりもっていれば 影響を受けなくなることを 現実の生活の中で実感したからです。
こうした性質がある方が、もし支援職についたとしたら どうでしょう?
クライアントにしてみると 本当にありがたい存在ですよね。
だって、どうしてほしいのかを エネルギーレベルで感じ取って やってくれるのですから。
支援者にしてみれば「気持ちを理解してくれた。あなたに話をしたら楽になった。ありがとう。」と言われると うれしいので、これをやってしまいます。
ここにも危険が 存在します。
相手が楽になった、ありがとうと帰っていったあと、
自分の中にのこる「重い感覚」「疲労感」「胸のつかえ」などはありませんか?
それは クライアントの「裏側」が あなたの中に入ってきたからです。
とても重宝がられますが、こうした支援を続けていると
あなたの身体はクライアントの裏側を引きうける感情エネルギーのゴミ捨て場になってしまう可能性があります。
コーチ、セラピスト、心理療法家、医師、看護師、カウンセラー、介護士、保健師などの医療従事者や支援職、
教育職の人は スキルの獲得も大切ですが、こうしたエネルギーの流れをちゃんと知って、
自分の状態やエネルギーの回し方の癖を知っておく必要があります。
ハートマッスルトレーニングジムが運営する保健室コーチングの資格コースを受講される養護教諭さんやママンコーチングの受講生さんの中にも 時折 こうした超共感能力の方があります。
その共感能力ゆえに 子どもたちの抱える問題にはまり込み過ぎて
自分自身も身動きが取れなくなってしまう場合や
相手の裏側を引き受けて 自分がしんどくなってしまう方などがいらっしゃいます。
NLPの手法とアイシン波動理論の手法を両方用いながら
自分を持った状態を作り出し、また 入りこみ過ぎる状態を客観的状態に戻す方法をお伝えしています。
(非常に効果的で 影響を受けなくなります)
そうでなければ、
その状態で 自宅に戻ると家の中の一番のエネルギーの受け手にそれが流れてしまいます。(多くは子ども)
ビジネスにおいても
支援の現場においても
家庭においても自分が未熟だと思い、スキルを求めようとするのですが、
スキルをどれだけ学んでも 自分のこうした傾向を知らないままではスキルが
機能しないばかりか 支援するはずの自分が元気をなくしてしまう可能性があります。
優秀と言われる養護教諭さんが体調を崩されて休職されたり、
若くして亡くなられたり、定年退職後にこれから第2の人生をというときに亡くなられたりというのは、
養護教諭の執務が、激務であることだけではないのです。
いかに 自分を持って、影響を受けない自分でいられるか?ということは
非常に大切なことだと思っています。そのために本当に必要なことを学ぶことができる場は少ないと思います。
何度も言いますが、この状態にあるからいいとか悪いではなく
日常や仕事をしてくうえで、自分の状態を認識しているかしていないかは大きいということです。
・・・・ まずは そこから。
そして、「本当に自分自身を生きる」とはどういうことか?
そこを学び、日常で実際に何をすればいいのかを具体的に知り 実践することで
人生そのものの質が変わってきます。