姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

保健室での対応事例/信じて待つことの大切さを実感

2023年05月04日 | 保健室コーチング

(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー 桑原朱美です。


今日のテーマは
「実践事例/信じて待つことの大切さを実感」です。

 

弊社のコミュニティ会員T様から、保健室での対応事例が届きました。
どんなスキルを使ったかとか、そういうことではなく、
いかに支援する側の内面が大切かを感じ取っていただける事例です。

 

朝一、体調が悪いと訴える3年女子生徒。
話を聞くと、友達とのいざこざがあり、教室に入りづらいとのこと。

事実と解釈を意識して、話を聞き続けました。
「友達にしつこくちょっかいをかけすぎてしまった。謝りたいと思っている。」
ということがわかってきました。
担任に伝え、担任と私(養護教諭)立ち会いのもと、謝ることになりました。

『何がいけなかったと思っているのかということと、それについて謝りたいと思っていること。
 これから何に気をつけようと思っているか』
を、謝りたい生徒自身の言葉で伝えてもらうことにしました。




その謝りたい生徒は泣けてきてしまい言葉がなかなか出てきませんでしたが、
私(養護教諭)は、じっと待ちました。大元根源とつながって。

何度も気持ちを奮い立たせて、言葉を言おうとしている様子が伺えました。
でもなかなか言葉になりません。



「いつまでも待つから、自分の言葉で自分の気持ち伝えようね」と声をかけ、ひたすら待ちました。
奮い立たせる仕草が4回ほど見られたころ、その生徒は友達に謝りました。

いつもの自分だったら、もっと早く手助けをしてしまいそうでしたが、
今回はじっと見守ってみようときめて関わりました。

見守っていると、気持ちを奮い立たせる様子がこんなふうにわかるんだなとも思いました。
謝ってもらった友達もその気持ちを受け取り、それについての考えを伝えてくれました。

今回の出来事で私は「生徒を信じて待つ」ことを体感したように思います。

どんな結果になったとしても、それすら受け容れて見守ることの大切さを実感しました。
あと少しで卒業してしまう、彼女たちに、中学校での良い学びになったのではないかと思っています。

二人で一緒に教室へ戻ろう!と言ってくれた友達。
二人でこれからどう関わっていくかをお互いに考えよう!と決めて、二人で教室へ帰って行きました。




信じて見守ることで、私も学びになりました。

私はおしゃべりなので、黙って見守ることの大切さを教えてもらった事例になりました。
事実と解釈を分けて聞きましたが、今回は事実ばかり。
やらかしたほうなので事実が多いのだなーと思いました。
教育相談に関わるということは、この場面に立ち会うこともあるなーと、改めて実感した事例でした。



T先生、ありがとうございました。
待つことができるのは、相手の可能性を信じているからですね。

できないと思ったら、手出しをします。
それは、相手を信頼していないから。


本当に必要なことをすると決めると、その子その子に必要なかかわりができます。

侍ジャパンでも、栗山監督の「信じる力」が話題になっています。
この「信じる力」について、『そうか!信じれば相手がちゃんとやれるんだ』

いう安直な考えからそれをやろうとすることは、まったく違います。

この時点ですでに「裏の期待」が入っています。

 

相手を思い通りに動かしたいから「信じる」と言っているだけ。
結果をコントロールしたいだけ。

相手はそれを感じ取るからうまくいかないんです。

 

「信じれば思ったような結果になるだろう」というのは、すでに結果をコントロールしたい、
相手をコントロールしたいという裏の想いが入っています。

すると、思ったような結果にならないことに対しがっかりしたり、やっぱり信じてもダメじゃんということになります。
そういうことではないのです。

本気で相手を信頼するとは形だけのものではないのです。

これが、人とのかかわりにおけるエネルギーと想いに乗った情報の法則。


信じることすらも「スキル」「やり方」としてとらえてしまうと
全く違うものが相手に伝わってしまいます。

支援する側が「思い通りの結果が欲しいためにやろうとする」ということは、相手にとって失礼なのです。

 

本当に信じているとしたら、結果に左右されない。
 

T先生も、「どんな結果になったとしても、それすら受け容れて見守ることの大切さ」
と書いていらっしゃいます。

本気で人にかかわっている人は、本当の意味で「信頼する」「受け容れる」ということを
体で理解しているのだと思います。

最近も、やり方だけ知識だけスキルだけを求める人って
そんな風に感じるんだ、それは、行間を読む力がないのかもしれない。。。
ということを感じた出来事がありました。

ま、それはそれ。そういう人もいる。

このメルマガ(ブログ)を継続して読んでくださっている方々は
人とのかかわりの中で一番大切なのは、自分の内面の状態だということを
感じてくださっていると思っています。

 
それでは、今日も素敵な1日を!


p.s.1 保健室コーチングでは、対人支援や生徒指導において、大切なことを
学びます。土台が変わると、これまで学んだことが機能するようになります。

まずは速習コースから!


※8月5日6日も名古屋にて速習コースを開催します。後日募集を開始します。

p.s.2  人との関係性における波動の法則、自分をと問える方法を身に着けたい方は、波動脳科学がおすすめ!

5月  https://heart-muscle.com/post-23848/
6月  https://heart-muscle.com/post-23862/

 

 

この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
2023年3月30日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。

 

 

 お願い LINEでブログの通知や講座の最新情報を受け取りたい方

↓ ↓ ↓

友だち追加

https://lin.ee/q86Z8lO


 

 

 お知らせ 


(1)波動脳科学入門講座 (5月6月)
自分の内面を整える(五感・言葉・自己受容・意思決定・時間軸・思考)ための基本がわかります。波動脳科学セルフアクセプトコース受講はこの講座の受講が必須です

5月  https://heart-muscle.com/post-23848/
6月  https://heart-muscle.com/post-23862/

 


(2)大人気のオンライン講座/やりたいことがサクサク進む 〜私にもできるスケジュール管理とマッピング〜(全8回)
脳の科学に基づき、右脳と左脳を同時に使う現場密着の時間管理法!
https://heart-muscle.com/post-23924/

 

 

 

 



最新の画像もっと見る