姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

保健室コーチングで強化される養護教諭の力量とは?

2011年06月24日 | 保健室コーチング


 保健室コーチングは、年々、バージョンアップしています。

 たくさんの受講生さんと 実際にセミナーの場で関わりながら、その時 その場で おきるできごとが すべて私自身の学びにもなり、それがベーシックのバージョンアップにつながってきました。

 ここ1年くらいで NLP的な概念をより前面に出してきました。

 特に NLPラーニングの人間を徹底的に理解するという視点に立ったNLPです。

 変化させるスキルを学ぶNLPではなく、人の変化とは何か?何が根本的な解決で 何がそうでないのか?という深い視点。

 波動理論の学びがより深まったこの1年では、さらに、症状の一時的回避として対応するのか、根本的な原因にアプローチしていくのかどうかの視点も 自分の中で深まりました。

 表面に出てきている問題への対応をしていくのか?

 表面にでてきている問題の奥にある根本的な部分にメスを入れていくのか?

 その視点によって、アプローチも全く違ってきます。

 NLPのスキルは 劇的変化を起こすことが多々あります。

 しかし、だからと言って、それが本当の解決かというとそうでない場合もあります。

 本当にすばらしいNLPの心理療法ができるセラピストは、NLPの限界も知っていて、

 脳の中の処理で終わらせてはならないものもあるのだと知っています。

 クライアントの状態に合わせて、その使い分けができると思っています。


 あ、また 話が横道にそれた・・・

 もとに話を戻しますね。

 かなりの深いバージョンアップをした 保健室コーチングですが、トレーナーである私の中でもかなり 概念の整理が進みました。

 最新の保健室コーチングでは こんなことを中心に学びます。

 

(1) 言語の影響力の本質的理解


 NLPをベースにしている保健室コーチングでは、何気なく使っていることばが、心や体、情動に影響を与えるのかという過程とその本質的な構造を学びます。

(2)変化の本質的理解


 変化とは、常に 「無意識レベル」から起きます。それぞれの人が独自に無意識に使っている五感の使い方を変えるだけで、結果として、リフレーミングが起きます。

 リフレーミングが起きると、できごとや人に対しての見方が変わり、いやだと思っていた相手から受ける影響が軽減されたりします。変化する時に起きる無意識の抵抗についても詳しく学びます。

(3)心―身体-情動システムの本質的理解

 人間のなんらかの身体状態(リラックス、緊張、興奮など)において、心と身体と情動がそれぞれ別の動きをしていることはありません。これらは同一のシステムを構成する要素であることは、養護教諭なら、現場で実感していることでもあります。身体と情動から、心を切り離すことはできません。身体と心から情動を切り離すことできません。なぜならが、心-身体―情動は、お互いに影響を及ぼしあうからです。このシステムを人間の変化に活用するための本質的リカを深めます。



 単にスキルを学ぶのではなく、いったい 脳の中で何が起きているから 苦しいと感じているのか?問題と感じているのか?を本質的に理解し、実際の場面で活用できるアプローチを学んでいくのが保健室コーチングです。


徹底的なトレーニングは、ベーシックコース、アドバンスコースで行いますが、基礎講座でも、基本的なアプローチを学ぶことができます。



新しいスキルを1000覚える必要なんかありません。


あなたの頭の中を、知識だらけにしないでください。



あなたが体験し、実感したことが本当の智慧となって 現場で働きます。


自分の問題をコースの中で投入し、実際に変化を体験することで、認識力が格段に向上し、子どもたちの問題を見る目が変わります。

そして、人間の脳の情報処理システムとコトバの影響力を学ぶことで、

「やり方」に子どもたちをあてはめるというやり方から、

子どもたちの問題に、保健室コーチングの概念を使ってその子に合わせたワークを構築していくかというスタンスに変化してきます。


 コーチング、というと、質問力みたいに言われますが、どんなにすごい質問を使うことができたとしても、人間の本質的な理解がなければ、生きて働きません。



 傾聴に関しても、


 人間の言語というものが、いかに 「2次体験」であり、現実そのものを表現していないか。

 そして、その自分のことばによって、人間がいかに影響を受けているのかのしくみをしっかりと落とし込んでいくことが必要です。

 傾聴しながら、確認質問をしていくだけで、子どもが思い込みから解放されるということも起きてきます。


 10分という短い時間に たくさんの子どもが 一度にやってくる保健室。

 深い観察力、瞬時にくつるラポール、表面的なことばの「クセ」から、内面を読み取り、

 問題の本質を察知する傾聴力 認識力が 養護教諭は必要です。


 そして、的確なアプローチで、短時間に子どもたちの思い込みを外していくコミュニケーション力。


 そして養護教諭自身の状態管理。能力は状態に由来します。



 有能であるための 養護教諭自身の状態管理も手ってして学ぶのが保健室コーチングの特徴です。

 


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