姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

五感の使い方のクセ(VAK)は、アプローチにも影響する

2014年12月03日 | 保健室コーチング

 

 【2014年の記事】


 



 NLPの代表システム(五感の使い方、世界を認識する方法)は、


保健室コーチングのコースでも
 

「相手のタイプを意識したコミュニケーションの秘訣のひとつ」


「授業構築の際のポイント」


「分かり合えない大きな原因の一つ=相手理解の大切なポイント」


などの点から実習を通して体感し、日常で生かしていただいています。


 今回の保健室コーチングベーシックコース名古屋6期でも、


VAKの理論とワークはもちろんお伝えしました。



 しかし、今回 偶然 第3講でのとあるワークの際に


 アシスタントさんと受講生さんのペア1組に ワークのデモをお願いしたところ


イメージワークへのガイドが、うまくかみ合わず、


 クライアント役の方が うまくアソシエイトしきれないということが起きました。


 このぎくしゃくの原因は  「五感の使い方のクセ」にあります。



 
 
 

 
 
 講座中は 本当にいろんなことが起きます。

 
 すべては学び!


 
 このライブの出来事を
 
 受講生さんの気づきのチャンスに変える柔軟性が
 
 講師には求められます。

 
 というわけで、このチャンスを逃すことなく
 
 その場で気づきを深めるワークを構築。

 
 予定にも テキストにもない ワークをすることにしました。

 明らかにタイプが違う人同士で組んでいただきました。(多くはV:視覚優位タイプ&K:感覚優位タイプの組み合わせ)


 まぁ。面白い面白い。

 どこのペアも、思うようにイメージができない。


 思うように感じることができない。

 終わった後にお互いにシェアしあってもらったのですが

 もう、爆笑するしかない・・・


 クライアントが体感覚優位で ガイドするコーチが視覚優位の場合

 起きがちなのは、

 クライアントは「体で感じよう」としているのに

 コーチのほうが視覚的情報でクライアントの世界を共有しようとすること



 体で感じようとしているクライアントに「何が見えますか? どんな色ですか? 表情は?」

 と聞かれることで 感じようとすることから焦点が削がれ、

 望む未来の状態や楽しかった思い出など、体感してほしい状態に

 アソシエイト(臨場感たっぷりに感じること)ができなくなってしまうのです。


 逆に コーチがK:体感覚優位で クライアントがV:視覚優位 の場合、

 内的映像を見ることで、感情や感覚を引き出そうとするクライアント(V)に対して

 コーチが「今どんな感じですか」と聞いても、

 「ちゃんと映像化させてくれないと、何を感じますかって言われてもわかんない」

 ということになります。



 こちらも、同じように、十分にアソシエイトできなくなってしまいます。

 こうしたやりとりは コーチの質問に対するクライアントの応答を

 はたから見ていると

 ものすごーーーーくよくわかるのですが

 やっている本人は気づかないことがおおいのです。


 こうしたVAKの違いによるアプローチにおけるミスは

 対人支援の効果性を著しく下げてしまうことにもなりかねません。

 
 
                      
 
 

 VAKのお話は、保健室コーチングの講座で

 お伝えしています。


 速習コースでお話する部分やワークは 

 一般的なコミュニケーションミスとしてお伝えしていますが

 ベーシックコース以上では、

 プロとしてのアプローチなど、もっと深い部分に切り込みます。



 VAK理論と日常や現場での活用。

 知っていると知らないでは、

 人を受け容れる度合いや 日常における人間関係の質、アプローチの質に徹底的な違いが起きます。



  保健室コーチングを学ぶと、単に子どもたちへの支援の力量が上がるだけでなく
 
  人生そのものの質が向上するのは
 
  脳科学に基づいた人間理解、自己理解が深くなるからです。
 
 
 

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