姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

「なりたい自分になる」ということばが持っている危険性

2020年03月13日 | 保健室コーチング

(株)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原規歌(朱美)です。

 

なりたい自分になろう』って、いうことばを
あちこちで聞きます。

脳科学、波動理論の立場から言うと
ものすごく違和感があります。

 

私の知り合いは

「今の自分が大嫌いで、
このままじゃだめだから理想の自分になるの」

と言っていました。

 

その人の人生ですから
私がどうのこうの言うことではありません。

ただ、彼女は
いまだにさまよったままです。

 

世の中には、
「なりたい自分になろう」的な講座やセミナーが
あふれています。

「なりたい自分になろう」って
きれいなことばは
一見、心が躍るような気持にすらなります。

 

しかし、
人間のしくみをしっかり理解していないと
なりたい自分ジプシーになることがあります。

私の知り合いのように
彷徨い続けている人は
かなり多いと思っています。

 

どうしてでしょうか?

そこには、大きな誤解があるから。

今日はそのことを書きますね。

 

その誤解とは大きく次の3つです。

(1)変わりたい理由が「否定」から始まっている

(2)いついかなる時でも理想の自分であることを望んでいる

(3)なりたい自分になれば、幸せになれるという誤解をしている

 

(1)について
「今の自分がダメだから」「こんな自分は価値がないから」
という自分の否定からはじまったものは、
変化させることができません。

 

それは
「受け容れたものしか変えることができない」

「否定から始まったものは否定に戻る」

という人生の大原則に反しているから

 

(2)について

人間は、多面体です。

理想的な自分という

たった一つのアイデンティティで存在することは

できません。

 

それは、
他のたくさんの自分をすべて否定することであり
真の自己肯定感から
どんどんかけ離れていく・・・ということです。

 

(3)について

「何かになる」ことが大事だと思っている人の多くは
「周りにすごいと評価されたい」という
他人軸の本音があります。

他人の評価によって
自分の価値を感じたいと思っていると

周りの評価によって
自分の価値は上がったり下がったりします。

 

すると

「これじゃだめなんだ。
もっと、すべての人に認められる自分になろう」

と否定に戻り、また、次の理想を追い求める。

 

他人の比較から生まれたものを手にしても
永遠に幸せは手に入りません。

本当に大切なことを誤解をしたままで
自分が偏った幸せ感を持ったままでは

関わる人に
「本当の豊かさ」「幸せ」「自己肯定感」
を伝えることはできません。

 

何かになろうとする人は複雑化し
メッキだらけの表面的な人間となります。

しかし、自分自身に戻ろうとする人は
シンプルになり人間としての深みを増します。

 

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