姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

柔軟性のある人は〇〇をつかんでいる

2023年02月27日 | 保健室コーチング

(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原朱美です。


今日のテーマは
「柔軟性のある人は〇〇をつかんでいる」です。

 

「心の教育」といわれる領域の中には
きれいなことばが多いなぁと感じることがあります。

「あなたは、ありのままでいいのよ」
なんていう抽象的できれいごとで伝えても
子どもたちは、また自分なりの解釈をしてしまいます。

子どもによっては、
「なんだ、今のまんまで変わらなくてもいいんだ」と
考えてしまうかもしれません。

そんなことを言いだしたらどうしますか?
どう説明しますか?

子どもたちは、現実で生きていきます。
そのために大人に必要なのは、きれいなことばを科学的な理論で説明できるだけの
深い理解です。

これは、学校教育だけでなく
家庭や会社の人育ての中でも同じことが言えます。

抽象的なことばを並べ立てて
感動させたところで、それだけでは人は育ちません。


ネットが発達した現代では
ことばの意味を、しらべることは簡単ですし
たくさん学んでいる人は知識もたくさんあるでしょう。


しかし、どんなにググっても、どんなに知識でわかったことも
それを、あなたのコトバに落とし込まなければ相手にはは伝わりません。

 

■本質をつかんでいる人そうでない人の違い

カタチだけ、知識だけ、やり方だけを伝える人と
本質をつかんだうえで伝えることができる人とは
段違いのことが起きます。

本質をつかむことができる人は
表現する形を自由に変えて応用ができます。
本質がこうなのだから、ここをこう変えると
もっといい形で伝わるよねという発想と柔軟性があります。


本質がつかめない人は
知識の切り売りのような伝え方しかできません。


次々と新しいことを学んでも、教えられら通りに
ちょっとだけ言い方を変えるだけしかできない人もいます。
できていないのに、できていると自分を過信する人もいます。
(このタイプが一番厄介ですし、今、こういう人が増えているとも聞きます)

知識ややり方だけを詰め込んで、誰かが作ったものをそのまま伝えたり、
表面を取り繕うために、別のところからいろいろな知識を持ってきて
「これ、オリジナルです」と言い放つ人もいます。

本質がわかっているとかオリジナルを作っていくということは
そういうことではないのです。


ある受講生さんが
スゴイと言われる先輩の授業を一字一句まねて授業をしたけど
全く伝わらなかった。今になってわかるのは、カタチだけまねてもだめだということ」

という体験談をしてくれました。

本当にそういうことなんですよね。

まずは、指導する側(教師、親、上司)自身が
自分で思考し、自分のことばに咀嚼できるまで考えぬき、コトバと体験を結び付けること。

 

新しいことを学ぶと、自分なりに咀嚼もせずに、すぐに誰かに教えたがる人もいますが、
それは、すごい自分を見せたいだけの人。

人前に立って、他の人が知らないことを教えている自分に優越感を感じたいだけ。

 

学びを咀嚼するとは、まず自分が現実で実践し(この実践とはだれかに教えることではない)
腹に落とすこと。そういうことかと、実感できるまでやり続けること。

 

■学んだことを伝えるために必要なこと

そのうえで、だれかに何かを伝えたいときは、その相手の中で起きている勘違いや混同や
思い込みを把握すること

その勘違いを、正すのではなく
「そういうことだったのか」と納得させる理論と仕掛けが必要です。

(この仕掛けまで、学んだとおりにしかできない人もいます)

能力が発揮できないのも、相手にことばが伝わらないのも
子どもたちの生きづらさも、大人の生きづらさも
なにかしらの「勘違い」が原因となっていることがたくさんあります。

まずは、そこをしっかり考察すること。
その勘違いを、相手の日常と結び付けながら
いかに興味をもたせながら「そうだったのか」と実感させていくか。

これができるためには、本質が理解できていること。
そこが、指導者としての本当の力量。


先日、弊社の認定講師 竹内由子さんが
他校で60分の現職教育を頼まれて、こんな内容でやったんです!
と、その内容を紹介してくれました。

それがとても素晴らしい内容で、感動しました。

本質をとらえている人って
こういう発想をし、柔軟性を発揮できるのだ!と。


保健室コーチングベーシックコースを担当されている
毛利恭枝先生が、最近次々と新しいアイディアを出してくださるのも
本質を追求できる人だから。


■保健室コーチングというコンテンツがなくなっても伝えていきたいことがある

桑原が育てたいと願っているのは
上手に講座ができる人ではなく、
本質をとらえて、新しいものを生み出せる人。


保健室コーチングというコンテンツがなくなっても
その土台にある大切なことを伝えていく人が増えていくことが
「生きるって楽しい」と感じる人が増えていくことになると思うのです。

誰かがやったやり方をただまねるだけだったり
だれかが作った指導案をそのままやるだけの実践をやって
やりました!というのは、伝える相手に対して失礼です。
(初心者のうちは仕方ないけどね)

それこそが、大きな勘違いなのです。
まずは、大人自身が昭和の学び方から脱却しましょう!


それでは、

今日も素敵な1日を!

 


p.s.新刊発売記念イベントについて(詳細と申し込み方法については後日)

(1)3月4日 出版記念トークライブ(オンライン/無料)
同じ出版社、同じ編集者、同じ発売日というミラクルなご縁の
棒人間の河尻光晴さんと出版社の編集長と3人で、楽しいお話をします!

(2)3月12日 出版記念講演会(名古屋市内/有料)
対面の講演会で、書籍で紹介したボードゲームやワークシート体験、
現場での子どもの本音の引き出しの事例などをご紹介します。

書籍はこちらです。

 

 


この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
2023年2月15日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。

 

 

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音声配信「保健室から見える子どものココロ  ~桑原朱美の本に書かなかった気になる話~」

 

 

 



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