姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

大切な生徒達へ

2005年12月13日 | 学校生活


【2005年の記事】


このブログ,あんまり生徒達は見ていないのですが,あえてここで,大切な生徒達に伝えます。


みんなは,ひとりひとりが 大切な存在です。



だから,「自分は○○な人間だ」と,

自分の中の大事なアイデンィティを傷つけないで欲しいと,

姫先生は思っています。



「自分は,みんなに迷惑をかけている子」とか 

「自分は,勉強ができない人間だ」とか,

「自分はだめだ」とか,

自分を決めてしまうことは悲しいことです。


迷惑をかけてしまうこともある,というだけのことです。


勉強ってなんでしょう?

学校の教科だけでしょうか?

人との関わりも,読書も,もの作りも,そうじも,お料理も,スポーツもすべて勉強です。

だとしたら,世の中に勉強ができないひとなんていないのではないでしょうか?

だから,たったひとつのことばで自分をくくらないで下さい。

だから,勉強ができない!ではなくて,それは苦手な勉強もあるというあなたの一部分に過ぎないのです。

あなたが,だめだ,と思っている部分は,あなたのすべてではありません。

あなたの中のほんの一部にすぎません。

ことばは,言霊です。



ことばのエネルギーによって,人は本当にそうなってしまいこともあります。

いやなってしまうことのほうが多いといってもいいと思います。

自分の一番大切な部分ーアイデンティティを大事にしたことばで,自分をもっとほめてあげてください。

「私は,勉強が苦手な自分もあるけれど,優しさをいっぱいもった人間です!」

と言い切ろうよ。

恥ずかしいことでもなんでもないし,自慢しているわけでもなんでもない。


姫先生は,みんなに幸せな人間になって欲しいと願っています。

でも,それは,姫先生がしてあげることではありません。

友達や家族や周りの人がしてあげることではありません。

それは,あなたが,あなた自身を大切にして,尊重して,

自分の足で自分の人生を歩いていくことでしかありません。



自分の人生を,誰かの評価のために生きて欲しくないのです。

誰かの評価ために生きたとしたら,心はいつも

自分の心の奥にある「何か」を置いてきぼりにすることになるからです。


自分自身の人生の責任を自分で負えるだけの人間になって欲しいのです。

それは,ある意味ではとてもつらいことでもあります。

自分自身の中のたくさんの自分を見なくてはならないからです。


そんなときに,支えてくれるのがまわりの人たちです。

周りの人たちは,あなたのかわりにあなたの人生を生きることはできませんが,

あなたを見守って信じてあげることはできるのです。 

あなたのかわりにあなたの人生を生きてあげようという人がいたら,

それはやさしさでも何でもありません。

あなたの中の「自分の人生を生きる力」を奪っているに過ぎません。

一時的なやさしさは,その人の「発芽する力」を奪ってしまいます。



 いい先生とか,いい友達って,都合のいい先生・都合のいい友達ではないのです。


 あなたの心の深いところのさけび「もっともっと自分を大事にしてよ」

っていうことばを聞いてあげてね。





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