（一社）ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー 桑原朱美です。
今日のテーマは
「親への不満がいつのまにか「算数がんばる！」の宣言に変わりました」です。
全国の養護教諭の先生から
「ぼやきすごろく、面白いです」
「ぼやきすごろく、すごいです～」
の声が続々と届いています。
先日、届いた事例をご紹介します。
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＜事例１＞
今回、ぼやきすごろくで遊んだのは、A君とB君です。
●Aくん
質問カードがお気に入りで来室すると自分でやってます。
この日は疲れた～と言って来室しました
●Bちゃん
不登校気味のお子さん。
学校に来た日は帰りなどに保健室に寄って行くか、休み時間などに来たりします。
この日は2週間ぶりに登校したものの、朝から教室には行けないと言って
そのまま保健室で過ごしていました。
そこで、A君、Bちゃん、養護教諭の3人で
ぼやきすごろくをしました。
Aくんのぼやきは
「自分が本を読んでいたり、
ゲームしていると、親が先に宿題しろってうるさい」でした。
質問カードは好きそうなのに、すごろくをしながら
「このすごろくキライ！」と何回か言っていました・。
BちゃんがAくんのぼやきを聴いて、
「いっぱいぼやいてくれておもしろい！」
「嫌でも朝から宿題やってるんだーすごいね！」
などと反応をしてくれていて、A君も途中からは言わなくなりました。
最後は「なんかオレ認めてもらったような気がする」
と嬉しそうでした。
Bちゃんのぼやきは
「勉強をしないこと、自分がなかなか勉強をやる気になれないこと」
でした。
すごろくの中で
「それいつまでやるの？」の質問に
「今日まで！明日からちょっとやってみる」
「全部自分やもんな」と呟いていました。
今回、Aくんが、すごろくを進めながら答えていく様子から
次のようなことがわかりました。
・習い事のある曜日は時間がなく疲れていること
・夜は宿題をせずに本を読んだりゲームがしたいこと
・次の日の朝から宿題をしてきちんと出していること
本人もぼやきすごろくをしながら
自分のイライラの原因を整理できた感じがしました。
遊びながら、養護教諭の私も子どもの話を聴くことができました。
＜事例２＞
連日早退してた子が、ぼやきすごろくで気持ちを切り替え
一日学校で過ごして友達と帰ったという事例を報告します。
スタート時のぼやき
「お母さんに湿布貼ってと頼まれるのがイヤ」
すごろくを進めていくうちに
「お母さん疲れてるから毎日貼ってあげる」に変わりました。
そして最後の自分の宣言のところでは
「算数をがんばってみる！」になりました。
具体的には「プリントをあきらめずにする」と宣言しました。
そこで、「算数のプリントをあきらめずにやる」をテーマに
スモールステップコーチングをしてみました。
保健室には、すぐにスモールステップコーチングができるように
シートを用意しています。
そのシートを嬉しそうに持って、教室に戻りました。
下校前にひょっこり保健室に顔を出し
『いつもよりがんばったよ』と報告してくれました。
この子は低学年の児童で、
これまでも、担任や養護教諭が、「やってみよう、教室に行こう」と言っても
なかなか動かず、頭が痛い、気持ちが悪い、腕がいたいなどの
いろいろな理由をつけてなかなか動こうとしませんでした。
しかし、自分から出た言葉では全く行動が違うようです。
また、シートに書くことで、自分が具体的に何をすればいいのかが
明確になるのかなとも感じました。
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ご報告をいただき、ありがとうございました。
「あなたの気持ちを話してごらん」と改めて質問されても
どう話していいのか、何を話していいのか
わからないという子どもはたくさんいます。
小学生に限らず、中学生、高校生でも
おなじようなことを耳にします。
大切なのは、「きっかけ」ですね。
「改まった相談」より「遊び」であることが
心を開くポイントです。
なにより、自分で思考して
自分で決めたことはモチベーションが全く違います★
それでは、今日も
素敵な１日を！
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