くだんの電話で一瞬顔色の曇ったAちゃんだが、そこはフィリピーナ。あっという間にそんなことは忘れてしまう。ついでに彼女に輪をかけた楽天家の私。さらにここは夢の世界だ。さあフィナーレを飾る炎と水のショーを見よう。ばかげた噴水とクレーンが音楽と照明に合わせて水をまいたり炎をあげたり。うーん。なんだかわからないが感動する。というよりも呆れるというべきか。いずれにせよ魂を抜かれた人のなんて多いことか!まわりを見渡すとみんな同じ顔で呆けている。男も女も老いも若きも。そして恋人たちも。この特殊な状況下で愛が健全に育まれることがないことだけは想像できる。
そしてゲートをくぐり駐車場を出る頃、だんだん現実に戻っていく。
そしてゲートをくぐり駐車場を出る頃、だんだん現実に戻っていく。