才能と感性

友人に「ワンセットだけ」と誘われたが、あまり行く気にはなれなかった。幸い友人も急用ができたらしくキャンセル、私は「犬神家の一族」のDVDを買って家に帰った。
あれほどの才能と感性を持った人間が病気で苦しんでいることを知った。そんな時に、嘘をつくことぐらいしか能のない人間に会いたいと思うわけなどない。

自分を偽ってまで社会的な人でいたくない。自分に無理をして常識的な人だと言われなくていい。
善い人だと褒められるくらいなら、むしろ悪い人だと罵られてもいい。
何故なら、その方がいつまでも人に忘れられずに記憶に残っていられるからだ。
善い人のフリをするのは才能のない証拠であると思う。
自分に自信がないから社会に迎合し、阿り、そして愚かにも自らの感性を失っていくのだ。