フィリピーナからの電話がなっていたが出る気には全くならなかった。
息子が「下宿をしたい」と言いだすものだから「学校の寮ならよかろう」と思った。
それでも私は保護者ではないから念のため母親にそのことを伝えた。
すると「甘い」と一喝され「今までの私の苦労を無にする気か」とまで言われた。
私の嫌いな彼女の一面を久しぶりに見せられて、病気を少しでも同情した自分が愚かであることを思い出した。
元来、憎しみや怒りを持ち続けることはできない性格だが、我慢できないことやゆるしてはいけないことがある。
ただし、無益な復讐をしようとは決して思わない。
息子が一人前になることだけがささやかな抵抗の証である。
息子が「下宿をしたい」と言いだすものだから「学校の寮ならよかろう」と思った。
それでも私は保護者ではないから念のため母親にそのことを伝えた。
すると「甘い」と一喝され「今までの私の苦労を無にする気か」とまで言われた。
私の嫌いな彼女の一面を久しぶりに見せられて、病気を少しでも同情した自分が愚かであることを思い出した。
元来、憎しみや怒りを持ち続けることはできない性格だが、我慢できないことやゆるしてはいけないことがある。
ただし、無益な復讐をしようとは決して思わない。
息子が一人前になることだけがささやかな抵抗の証である。