業界の視察ツアーでバンコクに行ってきた。いろいろな工業団地の日系企業を見学してまわってきたが、どこの行員もよく働いていた。
1日の最低賃金が300バーツというから1100円程度でみっちりと働く。聞けば彼の国には相続税がないから持てるものと持たざる者の格差は広がる一方でこういった工場ではたらく行員さんはどこまでいっても持たざる者なのだろう。
かつて東南アジアの優等生と言われいち早く外資の工場を誘致してきたが、裾野の教育が行き届かないからいずれベトナムに抜かれてしまうだろう。ただ、元来この国は隣のミャンマーやカンボジア(クメール)といった国と勝ったり負けたりを繰り返してきてベトナムのような徹底さが感じられない。言い換えれば穏やかである。
仏塔なども見て回ったがどこかガウディーが作ったグエル公園と似ている気がした。こちらのほうが古いはずだ。
夜の街に繰り出すと東南アジアらしい喧騒に包まれた。ゴーゴーバーやらニューハーフバーやらビールを飲んで眺めているだけなら100バーツほどである。さすがに1日300バーツで懸命に働く姿を見た後では気が乗らない。
渋滞もひどいし、食べ物もどちらといえば好きではない。ただ友達に教わったソンブーンという店で食べたカニは美味しかった。
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