昨日の彼女は、聞き分けも良く自分を不愉快にさせることはなかった。
人間関係がもう少し続きそうだ。
MTBの修理もすみ、台風も過ぎたので試運転に出かけた。実に快適な走りである。息子を誘ってサイクリングに行きたいものだ。
ヤフオクで買ったMTBのメンテナンスをやっている。途中で彼女からの電話がなるが当然無視。趣味の楽しい時間は誰にも邪魔されたくないものだ。さらに今日はこれから麻雀に出かける。今日という日は彼女のために用意されていない日だから仕方ない。
大事なことは私が会いたいと思った時には何としても会いたいということだ。会いたい時に理由がなんであれ会えないと、それはその後人間関係を続けていくのが面倒くさくなるくらい嫌なのだ。
だから、そこを理解してくれない人とは付き合えないし付き合わないようにしている。
メールを書こうと思ったが、書くことがない。電話をしようにも話すことなど何もない。
私の身体を蝕む病はどうやら精神にまで影響を及ぼし始めたらしい。
明日からの3連休は先日ヤフオクで手に入れたMTBの調整に費やそう。
そして、そのまま風の彼方へ走り去るのだ。
青年は荒野をめざす
五木寛之 作詞
加藤和彦 作曲
ひとりで行くんだ 幸せに背を向けて
さらば恋人よ なつかしい歌よ友よ
いま ウウウウ 青春の河を越え
青年は青年は 荒野をめざす
もうすぐ夜明けだ 出発の時がきた
さらばふるさとよ 想い出の山よ河よ
いま ウウウウ 朝焼けの丘を越え
青年は青年は 荒野をめざす
みんなで行くんだ 苦しみを分けあって
さらば春の日よ ちっぽけな夢よ明日よ
いま ウウウウ 夕焼けの谷を越え
青年は青年は 荒野をめざす
ハラミとレバーを数切れ、ビビンバを数口食べるのが精一杯だった。
それでも友人の目からは元気に見えたのか、「ワンセットだけつきあうよ!」
・・人の身体を思いやれるような奴ではなかった・・
彼に連れられ、私はよろめくようにフィリピンパブへと向かった。
「スィート!!」幽霊でも見たかのように彼女が驚いている。そりゃそうだ。
昼間メールで「熱があって会社を休んで寝ている」と伝えたばかりだから。
「だいぼーじなの?」
「君の顔を見るのが一番の薬だと思ってさ」
カプッ
「いてて、噛んでも直らないって!それにしても君のかみつき癖は直らないね!」