長野スナップ 撮り鳥と気ままな散歩

草臥れ儲けな 奮闘記

ああ今日も行く!

香具師(やし)の口上

2020年07月22日 | 暮らし

 

中学生の頃の記憶なので何年前の話になるのだろうか。

兎に角かなり前だ。

坂野比呂志さんという大道芸人の評論家をTVで見た。

(この方は江戸弁の研究もしていた方だと思う。)

 

それはガマの油・七味唐辛子の

香具師の大道芸と言われる口上の映像で、立て板に水の見事な芸だった。

 

坂野さんはTVでそれらの芸を披露しながら興味深い江戸弁の話をされていた。

私の記憶に残っているのは七味唐辛子の読み方の話だった。

 

その読み方だが坂野さんの話では七味唐辛子は

ナナイロトウガラシと読むのが正式な読みだという。

江戸時代からそう発音されてきたとの事で兎に角その読みが正式なのだそうだ。

 

今考えれば別にどうというほどの話ではない、ああそうかという程度の話だ。

しかしたまたま私が病気で学校を休んだ日のTV放送だったので

「同級生は知らない、本当の読み方を私だけ知ることが出来た」

という子供のような動機でその読み方が印象に残った。

 

皆さんは七味唐辛子はシチミトウガラシと普通に発音すると思う。

 

味は音読みでミ、訓読みではアジ、なので七味は音読みが自然で

シチミになり、ナナイロとは読めない。

 

善光寺さんの名物七味唐辛子。

これも皆さんはシチミと読んでいる。

 

 

私のハンドルネームの信天翁にしても

普通に読めばシンテンオウ、音訓混ぜて読めばシンテンオキナだ。

しかし「あほうどり」と読む、知っていれば別だが知らない事を前提にするなら

漢詩由来の「あほうどり」はほとんどの方が読めないのは当たり前だ

(私は小さなヨットで世界一周をした

青木洋さんのヨット名の信天翁から、読み方を知った)

 

それから私のブログタイトルの下の概要に記してある

「草臥れ儲け」だけれども

私のようにリテラシーが低い者はPCの漢字変換を使う

そして安易にその漢字が変換されて出てくる、

本人の知識以上に難解な漢字使いができてしまう。

 

今回タイトル概要に変換の漢字を使うか迷ったが使った。

 

読む方からするとこんな難しい漢字よく知っているねという事になる。

上記の変換活用なので当然知っていたわけでない。

なのでお褒め頂くと此方は恥ずかしい。

只、「草臥れ儲け」は訓読すると何となくわかるけどね。 w

 

 

で話は戻るが私の子供のような動機で印象付けられた

「ナナイロ」はそのまま今日まで引きずって来ている。

 

世の中が「ナナイロ」を忘れ去り、音読みの「シチミ」一辺倒になってしまった。

なので余計に反発して「いや違うナナイロだ」と

孤軍奮闘精神でここ迄来たのかもしれない。

 

そんな事に拘り続ける自分に私自身も呆れている。

しかしそれは個性だと都合よく解釈している。

 

家ではナナイロトウガラシ持ってきてと女房に言う

彼女も私に呆れていると思うのだが黙って七味唐辛子を持ってきてくれる。

 

だが日常では私の拘りなど全く無関心な様子で

100%の皆さんと同じにシチミトウガラシと発音している。w

 

以上私が変にこだわっている七味唐辛子の話でした。

今回このことを書いて「なないろストレス」は少し発散できた。w

 

 

あっそれともう一つ坂野さんが言っていたことがあった。

ど真ん中という言葉。その当時、TVでこの言葉が使われ始めていたのだが

この言い方は関西弁で関西のなかでも

あまり品がない言葉で通っている言葉だと嘆いていた。

 

江戸っ子は、まん真ん中と発音するのだと。

その当時江戸落語の中で三遊亭歌奴(のちの圓歌)さんが東京のど真ん中

と芸の中で言っていると坂野さんは憤慨していた。

なので私はその当時からのマンマンナカという言葉の扱いが

TVではどうなのか、なんとなくだが興味をもって見ていた。

 

去年かな関西のABC放送の中邨(なかむら)雄二アナウンサーが

ゴルフ中継でボールはコースまん真ん中ですね!

なんて言っているのを聞いたときは少しうれしかった。

マンマンナカという言葉、本当に久しぶりに聞いたからだ。

ほとんどのアナウンサー、女性アナウンサーまでもが

「ど真ん中」という言葉を使っている。

 

それを中邨アナウンサーがマンマンナカを使うという事は

中邨アナウンサーはマンマンナカが本来の言い方だとわかっていたのだと思う。

しかもABC放送って関西局だ。

 

標準語はナナイロトウガラシ・マンマンナカです!!!

少しエロっぽいな。

まあ江戸っ子でなくてエロっ子(KOOLさん流に言うと)だから仕方ないか。

 

ホント、喋りのプロのアナウンサーがど真ん中はないだろうと

いつも思っている、拘りの親父でした。

 

全く。TVのナナフシ ギだわ

    

     

 

 

田中小実昌さんも香具師(やし)について書いている

香具師の旅

田中さんが画描く香具師って何か危なげで

哀愁が漂っている感じがする。

今では田舎ではほとんど見かけない。

映画の寅さんもいなくなってしまったし。

 

変なこだわりの取留めないお話でした。

 

さてこれから朝ごはん、KOOLさんのところ

へっぽっこ 野良ネコぐれん隊!(仮) 目指せ!ノンフィクションなライター! で見たシラスが

美味そうだったので女房に言ってシラスを買ってきてもらった

生憎長野は内陸なので新鮮な生シラスは手に入りにくい

なので茹でシラスに大根おろしで行きましょう

ああ一杯ビールも一緒に飲みたいけどなぁ

我慢だなさすが朝からは。。KOOLさんがうらやましい。

 

 

三匹のめざしじゃないです!

めざした画はシラスだよ~~。

おそ松でしたお跡がよろしいようで。

 

 

訪問ありがとうございました。