ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

時刻表が大阪駅に売ってないって、どうよ?

2021-08-26 18:30:00 | 鉄分の多い話

私は、今年度の夏休みをまだ取得していない。
北海道は土日を使った弾丸、信州ドライブも五輪休みの弾丸で会社の夏休みを取得したわけではない。
幸い、来週の月火は休めそうなのでここは18きっぷの回数割れを金券ショップで買って鉄分補給とシャレ込むつもりなのだが、それにしても時刻表を買うのに難儀した。
大阪駅、京都駅の構内を巡っても売店という売店に時刻表は置いておらず、仕方なしに書店で買ったのだった。

置いていない理由は簡単で、世の大半の乗客は乗り換えをスマホで検索するため、紙の時刻表を必要とせず、置いても売れないのだ。
もう何年も前から、JR西日本の駅構内売店はセブンイレブンが独占した。
JRそのものが民営化されているので、売店もアウトソーシングしてしまい効率化を図るのは全く正しいのだが、反面全てがデータづくめになり面白みがなくなった。
おそらくセブンイレブンともなると、日本一のビッグデータが集積されているだろう。
コンビニというのは、売れるものしか置かない。
季節、時間帯、天候などにより品揃えを細かに変動させ、そこに食品メーカーとの力関係も絡む。
ビールやチューハイなどが並ぶ冷蔵庫などは、まさに各メーカーが勝ち取った段数で新商品・売れ筋商品をどうディスプレイするか、各社がしのぎを削っているのである。

しかし、いくらコンビニのビッグデータで時刻表は置いても売れない、から駅のコンビニには置かないというのは私に言わせれば話が違う。
当然コンビニとしては店舗ごとに1円でも稼ぎたいので、売れるものしか置きたくないのはよくわかる。
そこでJR西日本がコンビニ各社に入札をかける際、時刻表を置く事を条件にしなかったのだという想像も出来る。
もしそれが事実だとしたら、私に云わせればJR西日本はテメェの商売が何屋なのか、分かっていないように思える。

日々の移動においてはスマホの乗換案内で事足りるが、こと鉄道旅行となると私は紙の時刻表が必要だ。
時刻表がないと、その路線の趨勢が全くわからない。
すなわち、この路線はどんな駅で構成されていて1時間に何本走っているのか、
乗り遅れた場合次はいつ来るのか、各停と快速はどのくらい違うのか、何駅で何線と接続しているのか…
それらは決してスマホの乗換案内ではわからない世界であり、もしJRにテツタビを愛する心がまだあるのであれば、主要な駅の売店・コンビニにはもれなく時刻表を置いてほしいのである…

南海汐見橋線に、乗る。

2021-04-08 19:18:00 | 鉄分の多い話
大阪で仕事をして32年目だが、これまで南海電鉄の汐見橋線というものに乗る機会はなかった。
ようやく、そのチャンスがやってきた。

汐見橋線とは、汐見橋駅と南海本線・岸里玉出駅を9分で結ぶ支線である。
やってきました、汐見橋駅。

土地勘のない人にはピンと来ないと思うが、汐見橋とは大阪メトロと阪神なんば線で言うところの桜川だ。
桜川駅の西側には、汐見橋交差点がある。

この交差点の南西角に、汐見橋駅はある。
昼間のダイヤは、1時間にわずか2本。

もうこのホームからして、ローカル線感満載である。

折り返しの電車がホームに滑り込んできた。
わずか2両編成である。

乗り込むと、乗客はやはり私を含め数名。

ロングシートに横になりたい衝動にかられる(笑)。

走り出すと、私は普段ほとんど通らない大阪市南西部の工業地帯を走るのだが、驚きの車窓が次々と展開する。
2つめの木津川駅。

確かここは市場が近く、イメージとしては賑わっていると思い込んでいたのだがもうこの駅舎もベンチもボロボロ。
何十年も放置されているようだ。

正直、コレは「味がある」という風情のそれではない。
味わいというのは例え古くても大切に手入れされ続けて初めて生まれる印象であり、単に放置されてきただけの建造物に対しては味わいもへったくれもない。
まして、現在使われていない建物はそれはそれで廃墟としての味わいがあるが、この汐見橋線木津川駅は営業中のそれなのだ。
費用対効果の問題は理解出来るが、鉄道会社としての姿勢を疑いたくなる。

またこの木津川駅の西側には、草が伸び放題の土地が遊んでいる。
地権の問題は難しく、我が宇治市の近鉄小倉駅前の廃墟問題も遅々として解決されないが、なんばや天王寺にも近いだけにうまくやれば商業施設やパーキングなど、いくらでも利用価値はありそうだ。

車窓の民家も、お住いの方には申し訳ないが荒れた家が目立つ。

市政も府政も維新になり少しは手が入るかと思われたが、このあたりの街づくりは特に何かなされたようには見えない。
少し前までは阿倍野のあたりはゴミゴミしていたが、この10年ほどですっかり見違えるほどに美しくなった。
汐見橋線沿線の再開発に、是非行政は本腰を入れていただきたい。

9分のショートトリップを終えて、岸里玉出駅に到着。

かつてないほどに、様々な思いが頭をよぎった9分間であった…

京阪特急「ライナー」に、乗ってみる。

2021-03-12 19:24:19 | 鉄分の多い話
どうにかこうにか、熱は37℃以下まで下がった。
ただ病み上がりで無理するな、と言われても自分の担当の仕事はどこまでも自分がせねばならぬ。

さすがに18時を回った頃に自分の電池が切れている感覚に陥り、帰ろうとしたらまたしてもJRがこの体たらく。

仕方なく京橋へ回り、京阪で帰る事にしたのだがこの時間は全席指定の特急「ライナー」というのが走っているのを知り、乗ってみる事にした。

8000系特急、8両編成だけにまだ売り切れにはなっておらず、座席指定券380円を買って乗り込む。

私は「京阪プレミアムカークラブ」の会員で、クレジットカード決済のためスマホから予約出来る。

京橋駅のホームは、このようにバミってある。

「ライナー」が、ホームに滑り込んでくる。

乗り慣れた8000系だ。

着席。

どうやら、乗車率は半分にも満たないようだ。
さすがにプレミアムカーほどのラグジュアリー感はないが、8000系はそもそもが快適な乗り心地のため、コレで充分だ。

病み上がりでも楽チンに帰れたのだが、しかしこの「ライナー」という漠然としすぎたネーミングは、何とかならないか?
せめてアタマに「○○ライナー」と付けるとか…

ついに、阪急京都線特急にも有料シートが!

2021-02-17 20:00:00 | 鉄分の多い話

阪急電鉄が、京都線特急に有料シートの導入を検討している事がわかった。
利用者としては大変ありがたい話であり、是非実現してほしい。

京阪神間は、随分昔から旧国鉄と各私鉄が速さや料金を競ってきた。
昭和な話で恐縮だが、私がテツの道に足を踏み入れた1976年頃は既に
「速さの国鉄・快適さの私鉄」
の図式が出来上がっていた。
京阪特急は沿線の松下電器とタイアップした「テレビカー」。阪急特急は転換クロスシートの6300系が鉄道友の会からブルーリボン賞を贈られるほどに快適だったが、ともに京都〜大阪間は40分以上を要した。
国鉄は京都〜大阪間を29分でブッ飛ばしていたが、車両は山陽新幹線西延で余りまくった153系・165系に白と青の厚化粧を施した直角のクロスシートで、お世辞にも快適とは言えなかった。
当時は高槻はおろか新大阪も通過して29分だったため、車両の動力性能の限界で走行していたと思われる。子ども心に、当時の新快速はうるさかったのをよく覚えている。

その後国鉄も転換クロスシートの117系、JRになってからは今なお古さを感じさせない221系〜223・225系。阪急も6300系の流れをくむ快適な車両を提供し続けてきた。
独自路線を歩む京阪特急は2階建て車両を、そして私もよく利用する有料シート「プレミアムカー」を導入、かなりの利用率を誇っている。負けじとJRも朝夕2便ずつ有料の「Aシート」を連結しているが、圧倒的に編成数が足りない。

このように、京阪間の争いは速さ・料金もさる事ながら「確実に座れ、コンセントなども使える」快適さに主眼が置かれるようになった。
私もどうしても座りたい時があるので、この流れはヒジョーにありがたい限りだ。

快適さをはじめとするブランドイメージは極めて高い阪急だけに、ものすごい車両を導入するのでは、と期待している。
一方JRは、新快速Aシート連結編成の増便がまだまだ期待に応えられていない。
サンダーバードやくろしお、はるかの自由席をもっと安く簡単に利用出来るようになればよいのだが、「おでかけネット」のサイトを経由せねば買えないうえに、そのサイトの使い勝手がすこぶる悪い。
いっそ予約専用アプリでも、導入してもらえないものか…?



「京阪3000系特急」の、プレミアムカーに乗る。

2021-02-12 19:26:00 | 鉄分の多い話
京阪特急と言えば、昔からテレビカーなどで評判が高かったが今は特急の有料座席指定車両「プレミアムカー」が人気だ。
確実に座りたい時にはよく利用するのだが、京阪の特急にはプレミアムカー連結・転換クロスシートの8000系、同じく転換クロスシートでスムーズな乗降を可能にした3扉で横1+2列の3000系、ロングシートのいわゆる「ハズレ特急」が混在する。
京阪あるあるだが、乗りたい特急、接続のよい特急に限ってハズレが来てしまい、その落胆の深さは半端ではない。
 
ところが今春、3000系にもプレミアムカーが連結されるようになり座れる確率が飛躍的に上がったのだ。
そのチャンスは、いきなりやってきた。
樟葉駅のホーム。

おぉ、こんな券売機があるではないか。
しかも、キャッシュレスで買えるのだ。

私はスマホでWeb予約するのでコレを使う事はほぼないが、ありがたい限りだ。

その3000系が、ホームに滑り込んできた。


好き嫌いがあるようだが、私はこの上が紺・下が白という引き締まったカラーリングが大好きだ。
アイビー大好きな私には、まるで「紺ブレにホワイトジーンズ」に見える(笑)。
カラーリングもさる事ながら、普通車のシートの生地も東リ製の特殊なもので、吸い付くような肌触りだ。

3000京阪プレミアムカー車両は、全身が紺で金の帯。

JRのブルートレインのようである(笑)。

自分の席に座ってみる。

14A、すなわち壁を前にした最前列のためこのような大きなテーブルが使える。
シートは8000系と全く同じで、3000系ならではの特別な生地のそれを期待していたが、快適なので全く問題ない。
自分のシートを撮ろうと思ったのだが、満員のためヘンな奴に思われたら困るので撮影はやめたのだった(笑)。

しかし、やはり特急とはこのように客室とデッキが仕切られてこその落ち着きがいい。
これで京阪特急がますます快適に利用出来るようになったのは、間違いない…