「民宿なまはげ」の朝は早く、6:45には朝食だ。
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シンプルだが、必要最低限なものは揃っており「これぞ旅館の朝ごはん」だ。
チェックアウトから電車までは2時間以上あったので勝浦の街を散策したのだが、それはまた後日詳しく(笑)。
2328M 紀伊勝浦1005発→紀伊田辺1212着
旅情はないが、快適な227系1000番台ロングシート。
みんな山側に座り、窓越しに太平洋を観ながら乗っている(笑)。
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太地、串本、周参見…
馴染み深い駅名を聞いているうちに、11:52白浜着。
59分の発車までは、7分ある。
駅弁を買うには、充分だ。
首尾よく、駅弁とビール(発泡酒だが)をゲット。
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紀伊田辺に着くのは、12:12。
今はロングシートで食事ははばかられるし、乗り換えてから食べよう、と思っていたら…
2356M 紀伊田辺12:19発→御坊13:08着
なんと、コレも227系1000番台のロングシートだった(泣)…
弁当を食べるわけにもいかず、せめてぬるくなる前にビールだけでも…
…この暑さ、3口ほどでロング缶が胃の中に吸い込まれた(笑)。
ビールの余韻で、車窓にグイグイ迫る海を楽しむ。
354M 御坊1310発→和歌山1412着
関空・紀州路快速でおなじみ223系、待望のクロスシート。
満を持して、駅弁開封。
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「弁鶏(べんけい)」という、白浜や紀伊田辺で売られている弁当だが鶏ももが炭火で香ばしく焼かれており、大層ウマい。
これでこそ、テツ旅だ…
4582H 和歌山1414発→天王寺1525着
おなじみ紀州路快速で、日根野で関空から来る関空快速と連結。
もうここまで帰ってくるとほぼ日常感覚なのだが、それまでオール各停で紀伊半島を一周してきただけにいざ快速に乗るとものすごく速く感じる。
普段は関空からの帰りに乗っていて
「おっそいな〜、カネかかっても『ラピート』にしといたらよかったか?」
と思ったりもするのだが、贅沢になってしまっていた自分に気付く。
3384K 天王寺1530→奈良1603
これまたいつもの、221系大和路快速。
2634M 奈良1623→城陽1650
221系みやこ路快速。
1648M 城陽1701→(最寄り)
2日間を通じてこれ以上ない好天(というか猛暑)に恵まれ、どの列車も全く遅延しなかった事に感謝を申し上げたい。
自分のブログを繙くと、18きっぷの旅は私自身5年ぶりのようだが今回強く思ったのは
「テツ旅における『旅情』の感じ方を、アップデートせねばならない」
という事だ。
18きっぷで各停に揺られ、車窓を眺めながら昼間っから缶ビール飲んで…という旅を嫌いな鉄道ファンは、ほぼいないだろう。
しかし昨日今日と読んでいただいてお分かりいただけたように、紀勢本線は東は亀山から西は御坊まで、ロングシート車両しか走っていない。
先ほどの旅情を感じるなら特急のロマンスシートや急行・近郊型クロスシートがよいのだが、ロングシート車両はそういった旅情を徹底的に排除し通勤・通学などの「地元の足」としての機能に特化した車両なのだ。
普段行かない土地に乗り込んでロングシートばかり乗らされて「旅情がない」とボヤくのは愚かな事であり、その人達の生活の中に我々がお邪魔しただけの話だ。
国鉄が民営化されて34年経ち、もう日本中のどこを探してもキハ28/58なんて走っていないし、キオスクに冷凍みかんやゆで卵など売っていないのである。
私は本当に旅が好きで、カネもないのに年に何度も小旅行に出るのだがクルマの旅でも「道の駅」の地元野菜には旅情を感じるし、飛行機の旅においても出発ロビーに響き渡るアナウンスやチャイムを耳にするたびテンションが上がる。
極言すれば、私のような昭和のオッチャンは国鉄の非効率な商売が好きだっただけで、令和の今はとにかくデータに次ぐデータ、効率に次ぐ効率の世の中だ。
令和の鉄道事情の中での旅情に、私は早く気付かねばならないのだがあいにく私は水戸岡鋭治の作品を全く好きになれないのである…