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(写真は、スポニチアネックスより)
昨日はノートくんのもらい事故で気が動転したが、幸い怪我は一切なく警察と保険屋の手配が全て終了したあと、安全な場所に駐車してナビのTVで競馬のオークスを観戦したのだが、なんと3コーナー手前で中継が突如終わりCMに入ってしまった。
理由は⑤サウンドビバーチェが発走前に暴れて放馬し、発走が15分遅れたため。それでも短距離戦なら中継出来たかもしれないが、オークスは2,400メートルあるため2分半近くかかり、残り800㍍ほどの「さぁ、ここから!」というところで切れてしまった。
生き物の競技の難しさを痛感する。
旧くは1991年、「イソノルーブル事件」があった。
桜花賞でイソノルーブルが発走10分前に落鉄(蹄鉄が落ちる事象)し、発走前で馬自身も興奮していたため時間切れで代わりの蹄鉄を打てないまま発走、イソノルーブルは着外に沈んだ。
「TV中継に間に合わせるための陰謀だ」
などと云われたが、結局裁判沙汰になり
「蹄鉄と競走能力の因果関係は不明」
との判決でうやむやにされ、後にイソノルーブルはオークスを快勝、「裸足のシンデレラ」というニックネームが付けられるようになった。
後で聞いた事だが、TV中継の時間の都合もさる事ながら本当に蹄鉄を打てなかった、というのが真相のようだ。
興奮した馬に蹄鉄を打つためには、鼻のツボを刺激し言わば鍼麻酔をして打つのだが、これをすると競走そのものをする気がなくなってしまい、それなら蹄鉄が落ちようが走る気になっている馬の気持ちを尊重しよう、という苦渋の選択だったそうな。
話を戻して、昨日のオークス。
中継切れの原因となったサウンドビバーチェの騎手や陣営の心痛、そして中継TV局の判断の難しさは察するに余りあるが、あのような放馬が起きてしまった場合その後の対応に最低5分はかかる。
TV局は
「スタートを映さないわけにはいかなかった」
と釈明しているが、競馬においてスタートかゴールかどちらが大事か?と聞かれたら、私は「全部大事」と答える。
ゴール前だけではなくスタートの出遅れ、道中の位置取り、ペース、アクシデントなど不利の有無、最後の直線、全てが馬券につながるため競馬のレースはスタートからゴールまで全て中継されなければならない。
パドックや本馬場入場もしかり。
従ってTV局には釈迦に説法だが、
①特にG1レースなどで放馬があった場合は直ちに全てのCMを消化する。
もしCM消化中にスタートしてしまったら、ゴルフ中継のように時間差でビデオ放送にしても構わない。
②15:58以降のCM、いわゆるステーションブレークにレースがかかってしまった場合は、画面の隅にワイプ処理で放送する。
③TV局の営業は、スポンサーに対氏①②の対応を前提としてセールスする。
今週には競馬の祭典・日本ダービーがある。
アクシデントなく全馬無事に走ってほしいが、もし何かあっても出来るだけ上記のような対応を取ってほしいものである…
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