ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

南海汐見橋線に、乗る。

2021-04-08 19:18:00 | 鉄分の多い話
大阪で仕事をして32年目だが、これまで南海電鉄の汐見橋線というものに乗る機会はなかった。
ようやく、そのチャンスがやってきた。

汐見橋線とは、汐見橋駅と南海本線・岸里玉出駅を9分で結ぶ支線である。
やってきました、汐見橋駅。

土地勘のない人にはピンと来ないと思うが、汐見橋とは大阪メトロと阪神なんば線で言うところの桜川だ。
桜川駅の西側には、汐見橋交差点がある。

この交差点の南西角に、汐見橋駅はある。
昼間のダイヤは、1時間にわずか2本。

もうこのホームからして、ローカル線感満載である。

折り返しの電車がホームに滑り込んできた。
わずか2両編成である。

乗り込むと、乗客はやはり私を含め数名。

ロングシートに横になりたい衝動にかられる(笑)。

走り出すと、私は普段ほとんど通らない大阪市南西部の工業地帯を走るのだが、驚きの車窓が次々と展開する。
2つめの木津川駅。

確かここは市場が近く、イメージとしては賑わっていると思い込んでいたのだがもうこの駅舎もベンチもボロボロ。
何十年も放置されているようだ。

正直、コレは「味がある」という風情のそれではない。
味わいというのは例え古くても大切に手入れされ続けて初めて生まれる印象であり、単に放置されてきただけの建造物に対しては味わいもへったくれもない。
まして、現在使われていない建物はそれはそれで廃墟としての味わいがあるが、この汐見橋線木津川駅は営業中のそれなのだ。
費用対効果の問題は理解出来るが、鉄道会社としての姿勢を疑いたくなる。

またこの木津川駅の西側には、草が伸び放題の土地が遊んでいる。
地権の問題は難しく、我が宇治市の近鉄小倉駅前の廃墟問題も遅々として解決されないが、なんばや天王寺にも近いだけにうまくやれば商業施設やパーキングなど、いくらでも利用価値はありそうだ。

車窓の民家も、お住いの方には申し訳ないが荒れた家が目立つ。

市政も府政も維新になり少しは手が入るかと思われたが、このあたりの街づくりは特に何かなされたようには見えない。
少し前までは阿倍野のあたりはゴミゴミしていたが、この10年ほどですっかり見違えるほどに美しくなった。
汐見橋線沿線の再開発に、是非行政は本腰を入れていただきたい。

9分のショートトリップを終えて、岸里玉出駅に到着。

かつてないほどに、様々な思いが頭をよぎった9分間であった…


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