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競馬の第40回ジャパンカップは、このレースで引退を表明していた単勝1番人気のアーモンドアイが勝利、自身が持つG1勝利数を9とし有終の美を飾った。
2着には2番人気に推された今年の3冠馬コントレイル、3着には同じく今年の3冠牝馬デアリングタクトが入り、固い決着となった。
何よりもアーモンドアイの陣営・ファンに心からおめでとうございますと申し上げたいし、故障なく無事に牧場に帰れる事になって胸をなでおろしている。
「世紀の一戦」と評され、上位馬が力を出し切り人気通りの決着となったという意味ではテンポイント・トウショウボーイ・グリーングラスで決まった1977年の有馬記念以来、と言ってもいいほどに歴史に残る一戦であったように思う。
レースは一昨年2着のキセキが大逃げを打ちアッと言わせたが、直線でアーモンドアイが満を持して進出。
昨年2着馬カレンブーケドールが見せ場充分の粘り込みを図るなかコントレイルが外からの差し。
デアリングタクトも最後の最後、カレンを意地で差して3着に食い込んだ。
文句なしの史上最強牝馬、いやG1の勝利数なら並み居る牡馬を抑えてトップという事になったが、私は正直アーモンドアイを本命にしたレースは少なかった。
桜花賞でもラッキーライラックを本命にしていたし、一昨年のジャパンカップを2分20秒6という世界レコードで勝っていながら翌年の安田記念や有馬記念ではコロッと負けたり、勝ち気な牝馬特有の気まぐれな面ばかり気にしていた。
今日も「天皇賞・秋からの連勝はここ10年ない」というデータから本命にはしなかったが、改めて恐れ入りましたというほかない。
安心したのは、今年の無敗3歳3冠馬が揃って2・3着に来てくれた事だ。彼らが格好をつけてくれた事は、世代のレベルを示す事が出来る。
特に先々週のエリザベス女王杯で3歳馬が古馬に全く歯が立たなかった事から、今年の3歳牝馬のレベルは低いのか?という声もあったのだが、デアリングタクトがそれを払拭してくれた。
あとは産駒が数年後ターフを賑わせてくれる事を期待しつつ、本当にお疲れ様でしたと申し上げたい次第である…
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