今日は競馬のフェブラリーステークスが東京競馬場で行なわれ、単勝1番人気のレモンポップが快勝したのだが一方で今月をもって騎手を引退するベテラン・福永祐一が国内最後の騎乗機会となった。
ユーイチが騎乗するオーヴェルニュは10番人気にとどまり残念ながら12着に沈んだが、国内最後の騎乗となる東京12レース・大島特別はファンファーレでG1さながらの手拍子、拍手、歓声が聞かれた。
ユーイチが愛された証である。
ユーイチは言わずと知れた名手・福永洋一を父に持ち、洋一氏は有名な落馬事故で騎手を引退せざるを得なかったが、そのぶんの期待を一身に背負い1996年に騎手デビュー。
この1996年は、私が競馬にのめり込んだ年でもありさしずめ私とユーイチは同年デビューだけに、思い入れは強い(笑)。
1999年桜花賞をプリモディーネで制し、以降はG1を勝ちまくったのだがやはり思い出されるのは1998年の日本ダービー。
ユーイチの愛馬キングヘイローは武豊・スペシャルウイークに次ぐ2番人気に支持されたが、ダービー初騎乗となるユーイチはそのプレッシャーのあまり前夜に一睡も出来なかったそうで、画面越しにも顔面蒼白なのが見て取れた。
レースは誰もが逃げると思っていた皐月賞馬セイウンスカイがまさかの控える展開になり、頭が真っ白のユーイチが乗るキングヘイローが逃される事に。案の定キングヘイローは最後の直線で脚がなくなり、14着に沈んだ。
このレースは武豊のダービー初制覇と、無念のユーイチの惨敗がセットとなり私の胸に深く刻まれる事となった。
そんなユーイチが重賞街道を爆進し、ここ数年でワグネリアン・コントレイル・シャフリヤールとダービーを3つも勝ったのは、とにかく称賛と驚きしかない。特に3冠に輝いたコントレイルは、競馬をはじめあらゆるスポーツがcovid-19のせいで無観客開催を強いられたなかで、どれだけ多くの競馬ファンに夢と勇気を与えたか計り知れない。
今後は調教師として、多くの名馬をターフに送り込んでくれる事であろう。
ユーイチ、お疲れ様…
ユーイチくん勇退、調教師になられるそうで、いろいろんな美談があちこちでささやかれています。
しかし天邪鬼な私には、斤量不足で失格になったエピソードが忘れられません。
「ユーイチ。気にすんなよー。」パドックで馬券オヤジから声援が飛んでいたことも、併せて心に刻まれています。
忘れてあげたほうがいいのでしょうけれどね。
いつもありがとうございます。
ユーイチの斤量不足失格はお父さんもやらかしてるし、お父さんと同じ毎日杯の3コーナーで落馬したりと、血は争えないなと思いますね(笑)