「君の名は。」を、観たのだが…

私は映画をほとんど観ず、年間２本くらいである。朝ドラはあれだけ観ているのに（笑）。
ハナから観る気はなかったのだが、これだけ話題になっていると何となく観ずには居られなくなったので人気のアニメ映画「君の名は。」を、観てきたのだった。

もう公開されてかなり日が経っているため、多少のネタバレはご容赦いただきたい。
私は映画の視聴本数がそんな感じなので、いい映画かそうでないかを適正に論じる事は出来ないと思っている。
あとは好き嫌いの問題だが、観た後の率直な感想として私はこのテの映画を全く受け付けなかった。

そもそも私は非科学的なものに馴染めない。それがタイムスリップを含むとなおさらである。
３年前に戻って、隕石が落ちて壊滅した町を救えるなどという展開など、震災で家族や友人を亡くした人が観たらどう思うだろうか。

だいたい、あんなにセーラー服とローファーが可愛いミツハと、イマドキのイケメンの瀧のようなステレオタイプの二人のどこに感情移入しろと言うのか。

鉄分の多い私に言わせれば、総武・中央線に青い車両の京浜東北線が走っていたり、ミツハが東京に出る時に乗った新幹線の車窓から見える東京タワーが左右逆だったり、細部にこだわっているように見えて詰めの甘さは否めない。

まぁ、
「信じていれば、いつか何処かで出逢える」
と思っている乙女心を持つ人なら感動出来るだろう。
私に言わせれば、夢は叶わない事の方が遥かに多いし、時計は絶対に戻せない。
過去を受け入れ、それでも前に進まねばならないのが人生というものである…