11月から苦しめられ続けた経産省「がんばろう商店街」だが、ようやく事務局から支払い総額の通知書が届いた。
ここまで、本当に長く苦しく、そして徒労感たっぷりの闘いだった。
ここまで、本当に長く苦しく、そして徒労感たっぷりの闘いだった。
もちろん多くの人に喜んでもらえたので達成感もあるのだが、それにしてもここまでしないと国はウンと言わないのか?の連続であった。
その「ここまでしないと」だが、ハッキリ云えばウソにウソを重ねていく作業だった。
例えば、動画撮影や音楽制作の業者から見積りが届くが、そこに「作業一式」とあるのは全てNG。
機材費など以外は労働時間単価によるところが大きいため、何の作業に何時間かかってその作業は時間単価はいくらか?を全て書かされる。
申請時の作業はそれでよかったのだが、終了後の報告はそれで済まない。
その「ウソの労働」は、何月何日の何時何分から何時何分までかを書かねばならないのだ(笑)。
今回我が商店街は、近隣の大学に依頼し学生に商店街を取材させ、その後商店街店主らと座談会に出席させバイト代を払った。
学生にはその場でバイト代の領収書をもらっているのだが、それだけでは不十分で
「商店街と学生の、労務契約書を出せ」。
ハァ?んなもんあるわけないやろ!
私は仕方なく、あの「甲→商店街、乙→学生」のウソばっかりの労務契約書を捏造し、学生全員の名字の認印を買い漁った。
百均にない名字は、ネットでオーダーした。
しかし終了後の申請はそれでもダメで、今度は
「学生の勤務日報を提出しろ」。
私は
「9:00集合→説明・打合せ、10:00〜15:00取材(うち昼食休憩1時間)15:00〜16:00座談会会場へ移動・打合せ、16:00〜18:00座談会」
とこれまたウソを書いた。
するとまた突き返しを喰らい、
「それぞれの時間どの店舗を誰と取材し、何がわかったか書け。座談会は何を話し、どんな事がわかったか書け」。
私は、正直ノイローゼになった。
今回制作した音楽は、当初ボーカリストを決めていなかったが1月中旬になり近隣に住むタレントに歌ってもらう事になった。しかしこの事は申請時にはなかった話で、ギャラもかかるため経産省に「計画変更申請書」を出さねばならなくなったがここでもさんざんケチをつけられた。
「申請時にはボーカリストのギャラは計上されていなかったので、どなたかノーギャラの方に歌ってもらう予定だったのですね?」
と聞かれたので、私はありのままの理由と経緯を報告したのだが全て却下された。
有料でタレントを起用した理由は
「当初無料で歌ってくれる予定だった人が、covid-19に罹患したため」
にさせられた。
経産省、ウソの病人を民間に1人捏造した事になる(笑)。
しかしいざ報告の段になると、さらに細かなウソを塗り重ねさせられる。すなわち本当に有料のタレントを起用せねばならなかったのか?無料のボーカリストを探す努力を商店街としてしたのか?を問われたため、私は報告書に
「商店街内の親類縁者、および近隣の小中高生大に全て声をかけたが、みな『試験前で練習出来ない』『You Tubeにアップされるのに抵抗がある』と言われ、無料のボーカリスト探しは万策尽きた。ただこの取り組みはオール地元で行いたかったため、地元在住のタレントを有料で起用する事になった」
と、壮大なウソを書いてようやく通った。
全ての役所がそうだとは言わないが、ここまでウソを重ねないと役人はウンと言わないのか…と、私は心の底から呆れ果てた。
残ったのは商店街のPRソングと、私の沼のような疲れだけである…