ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

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「週刊現代」の特集記事「大阪ぎらい」を読む。

2024-01-30 17:15:29 | 思うこと

週刊誌など滅多に買わないのだが、新聞広告を見て「週刊現代」の特集記事に「大阪ぎらい」というのがあるのを見て、どうしても読みたくなり買ってしまった。
久しぶりに買う週刊現代は、578円もする。そりゃ買わなくなるわけで…

どうせまた東京モンが上から目線で書いた、あるいはTVの「ケンミンショー」的な上滑りな記事だろうと高をくくっていたのだが、よく書かれており腹落ちする部分は多かった。
要約すれば、大阪は本来繊細で優しい街、言葉、文化だったのが交通網の発展で東京一極集中が進み、文化も経済も衰退してしまった。それを埋めるために行政はハコモノを作っては失敗し、お笑いも桂米朝のような粋で繊細な笑いは絶滅してダウンタウンに代表されるような「えげつない」笑いと言葉ばかりになってしまった。また「おらが街の政党」として大阪だけで維新が人気になった、という分析で、私はおおむね当たっているように思える。

一方で、もちろん疑問に思う点、異議を唱えたい点もある。
笑いでも、前述の桂米朝のような粋で繊細な笑いは全国区では求められず、吉本興業のお笑いタレントが繰り出す「キツい言葉で他人をどつき、蔑むえげつない笑い」が全国区になり、それがこのコンプライアンス遵守・ハラスメント防止の世の中になってウケなくなり、よって大阪は嫌われているのでは?とあるが、果たしてそうだろうか。
私に云わせれば、それは東京キー局の連中が本来大阪にあった繊細な笑いを受容出来ず、大阪のえげつない部分だけを楽しんだからではないのか。そして今回、松本人志があのような騒ぎになった事で
「ダウンタウンのようなえげつなさが時代に合わなくなってきた⇢大阪が嫌われだした」
と論理が飛躍したかのように思える。
もし本当に大阪のえげつない笑いが時代に合わないなら、吉本興業のコンビがM−1グランプリを勝つ事はないはずだ。ゆえに大阪の笑いは衰退などしておらず、あるとすれば松本人志がズレてしまっただけの話のようにも思えるが…

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