ピケティの『21世紀の資本』再三の重版待ちで、なかなか入荷しません。
21世紀の資本 | |
クリエーター情報なし | |
みすず書房 |
その間にマルクス『資本論』のおさらい。
1巻部分を通読しました。
「実際には、労働者の個人的消費は彼自身にとって不生産的である。というのは、それはただ貧困な個人を再生産するだけだからである。それは資本家や国家にとっては生産的である。というのは、それは他人の富を生産する力の生産だからである。」
マルクス『資本論』第7篇 資本の蓄積過程 より
現代にとてもいきる言葉です。
会社の枠内の労働にとどまっていると、いくら真面目に働いてもこの枠から出ることはできません。
でも、働くものが、その収入如何にかかわらず、自らの資産形成(お金にとどまらないもの)を目標にしてきちんと学び、働くことを考えれば、消費にとどまることのない生産的な労働に至ることは可能です。
もちろんそれが簡単ではないけれども、今はそれが可能な時代です。
ついでにアダム・スミスの『国富論』も読めたらいいんだけど、評判の新訳本は、これもちょっと高くて手がでない。
国富論 国の豊かさの本質と原因についての研究(上) | |
アダム・スミス | |
日本経済新聞社出版局 |
国富論 国の豊かさの本質と原因についての研究 (下) | |
クリエーター情報なし | |
日本経済新聞社出版局 |
ピケティの『21世紀の資本』のような高額で専門的な本がこれほど売れるというのは、ほんとうに異例のことです。
きっかけはなんでもいい。
私もおかげさまで、『資本論』『国富論』はなんとか読了したいという衝動がわいてきました。
『国富論』『資本論』のふたつは、思想的立場いかんにかかわらず、現代社会を知るための必読書だと思います。
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