かみつけ岩坊の数寄、隙き、大好き

働き方が変わる、学び方が変わる、暮らしが変わる。
 「Hoshino Parsons Project」のブログ

これは先の長ーい話

2008年04月23日 | 「月夜野百景」月に照らされてよみがえる里
これは先の長ーい話

結論は急がないでいただきたい。
これは先の続く長ーい話の導入部なのです。
このトピでは、種をまくような作業をしてみなさんの反応を聞けたらと思って書き出したもので、具体的なことは、また他の場で出すつもりでいました。


少しだけ、ことわり書きとして加えるならば、

地方都市や街中の商店街が衰退しているのは、ご存知のようにみなかみ町に限ったことではなく、日本中でおきていることです。
そればかりか、先進国のほとんどで同様の現象はおきています。
これは、産業資本主義社会の発展とともに進行してきたことですが、とりわけここ2、30年の間にどこも劇的に悪化をとげました。

これにたいするこれまでの行政やコンサルタント達の行ってきた施策は、ほとんど失敗に終わっているといっても間違いないと思います。

ところが、もう少し長い歴史のスパンでふり返ってみると、どこの郷土でも、災害や飢饉、戦争など、壊滅的ともいえる打撃や衰退は経験しながら、その土地の歴史はその都度復活を遂げ受け継がれてきています。
ただ、今、各地で起きている現象というものは、それらと少し趣きが異なり、ひとつの文明が衰退していくときのような様相を呈しています。

その意味で、特定の行政施策による解決という考え方ではなく、自分の力をわきまえない無茶な話かもしれませんが、文明論的な観点でまず問題をとらえなおす作業をしなければいけないのではないかと思ってます。

自然の法則にいかにのっとって人間の暮らしを組み立てるかを考えたときに、まずここで取り上げた「暦」は大事なキーワードになります。

また、地域でのそれぞれの暮らしや生き方を考えたときには、そこにいる人びとの人間らしい「働き方」というものが、大きく問われるものです。
これは、今話題になっている雇用対策や景気対策の問題ではありません、これからの時代の人間の働き方のことです。

さらには自然環境の再生も最優先の問題です。

これらのことをすべて取りまとめて
このトピの冒頭に

世の中、自然の再生産が出来ない時代になるとともに、
いつしか、地域の再生産も難しい経済社会になってしまい、
あげくは人間の再生産も危うい社会になってしまいました。

と書きました。

私は、環境問題の専門家でも、地域経済の専門家でも、街づくりの専門家でもなく、ただの小さな本屋の店長です。
ですが、月夜野人さんも同じだと思いますが、
それぞれの人びとが、
今いる場所で、
今いる人の力で、
その人「固有の人間関係」と、
その人「固有の仕事」を通じてこそ、
すぐれた地域はつくられていくものだと思います。

そこに必要なのは、世間一般の正しい理論よりも、
自分の生活を、
自分の仕事を、
自分の家族をなんとかしたいという強い気持ちだと思います。

前に別の場所で話したかと思いますが、
「世間」とは、その実体を見れば

まず、「私(かみつけ岩坊)」と「あなた(月夜野人さん)」なのです。


今の時点で、このトピの話がどうなるか
大まかなイメージしかもっていませんが、
その出発点で月夜野人さんという心強い対話相手がいてくれることは、とても心強く思ってます。
3人目が現れるまで、まずは二人でがんばりましょう。


(本文はmixiコミュニティ「月夜野町」に掲載したものを転載してます)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 遠く感じる「自治意識」 | トップ | 暦の基礎知識 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

「月夜野百景」月に照らされてよみがえる里」カテゴリの最新記事