キャビアの梅和え
若いころの思い出の一品を再現してみました。
これは20代のころ住んでいた小田急線の経堂で、
とても魅力的なママがいた飲み屋で出してくれていたものです。
オーダーするとき「キャビアの梅和えお願いします」というたびに、まわりのお客が振り返った。
とても素敵な憧れのママさんだったけど、画家と一緒に暮らしているらしいとの噂でみんな諦めていた。
ある日そのママさんが坂口安吾のファンだという話になったら、常連のロシア文学の先生がそれに噛みついてきて、ママも負けずに「あなたは私の何を知っているというの」と激しく反論していた。
それ以来、読む前から私は坂口安吾は素晴らしい作家であると確信していますw
念のため、キャビアの梅和えとは、当時から「トンブリの梅和え」のこと。
冒頭の写真は、思いついたときに私が作ったものですが、
2枚目、3枚目の写真は、うちの洋子さんが本格的に再現してくれたもの。
梅肉を丁寧に刻みほぐして、ごま油と魚醤をちょっと垂らして作ってくれました。
その後、キャビアの山芋和えに進化し、
独立した一品料理に格上げされました。
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