2024年から一挙に広がりはじめた生成AIの世界。
身の回りで慎重論も多いなか、その進化スピードのあまりの速さに追いつかんがために、ガンガン喰らいついていく人もたくさんいます。とりわけビジネスの世界では、その導入レベルで大きな差がつくことは間違いありません。
私も、多少の問題はあっても、この進化スピードを考えれば多くの問題はみるみる解決されていくものと考え、技術にはついていけないものの、考え自体は積極導入派です。
仕事ではまわりのスタッフに、まずはプロンプト知識などは気にせず、とにかくどんどん使って馴れてもらうようにスマホアプリの活用を促しています。
そこで、慎重派の人たちに向けてこれまでの流れを整理してみると
1,とてつもなく優秀な社員が入ってきたことはわかるが、その能力をわが社でどう使ったらよいのかわからない段階。
2,とりあえず使ってみて、時々とんでもない答えが返ってくるのを何度か経験すると、思い通りの答えの帰ってこないほとんどの原因が、自分のAIへの指示の仕方が具体的でないことに起因していることに気づきます。
このことは、とりもなおさずAIに具体的な指示ができないということは、人間(従業員)に対しても具体的な指示ができていないことと同じであると気づかされます。
3,現時点で生成AIがかかえている諸問題も、この1年での進化スピードを考えれば、新しいアプリが次々と登場することにみられるように危惧される問題以上に、解決し前に進んでいくスピードの方がはるかに速い。
4,あまりにも急激で大きな歴史的変化であるかに思えますが、産業革命などと何が違うのかと考えると、それはルターの宗教改革に近いものだとわかります。
それまで教会の中で神父さんをつうじてしか聞けなかった神の言葉が、グーテンベルクの印刷技術の発明にともなう聖書の普及とともに、いつでも誰もが手元の聖書とともに神の言葉を聞くことができるようになりました。
まさに今の生成AIの登場はこのような歴史的出来事なのではないかと。
5,人間がするべきことは何かという根本的な問いに対しては、多くの情報を収集・分類・整理することはどんどんAIにまかせても大きな問題はなく、むしろ人間がすべき大事なことは、それらの情報をもとにした「決断」と「行動」であることを再認識させられる時代。
6,AIによって生産性が上がるのであれば、人間が本来もっとするべきこと、経済活動よりも生命活動に重点をおく暮らしが可能になるはずで、それは必ずしも趣味や余暇の世界ばかりに生きるという意味ではなく、もっとも神秘に満ちて謎の多い「人間」や「大自然」そのものにエネルギーを注ぎ込むことが活発になる社会といえるのではないでしょうか。
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