毎朝、犬のお付き合いで散歩にでる。もう10年ほど前になるが、近所で野良犬が溝に子を産んだ。何とか子供は確保したが、親が捕まらない。
追いかけているうちに、何処からともなくオスの野良が寄ってきた。オスは飼い犬だったとみえてやけに人懐っこい。ようやくメスを捕まえたが、ついてきたオスと二匹とも飼う羽目になった。メスは家に馴れず、ついに逃亡して行方不明となった。結果オスのマルが今でも家に居ついている。
出久根達郎氏の本にも犬のことが載っていた。ある日、店のガラス戸を犬がたたく。老犬らしく人懐こい。尻尾を振って何とか店に入ろうとする。仕方がないので二日ほど店に預かっていたが、誰も取りに来る様子がない。
鑑札がつけてあったので、保健所に電話をして飼い主を探してもらった。飼い主が見つかり、出久根氏はビニール紐に犬をくくりつけ保健所に連れて行った。保健所に入るところで、勘違いした通りがかりの人から「なんというむごいことを」と非難を受けたそうだ。
飼い主の若い女性が犬を引き取りに来たが、お礼の言葉もない。保健所の人に促されて一言礼を言って去って行った。犬を連れて歩く時、犬は人より先に歩く。このとき老犬は飼い主の後を付いていったそうだ。将来が案じられると書いてあった。
オイラがマルを捕まえたときはすでに大きくなっていたから、生年月日は分からない。10歳は超えているだろう。野良時代の体験が染み付いているのか、体を洗うのは嫌がる。犬が来ると吠える。川と電車に恐怖する。食事は一向に要求しない。そのかわり散歩の催促はうるさい。散歩の途中で自分の進む方向に突然進路変更する。
もともとオイラは猫派だったから、犬はあまり好きではない。ところが家に帰ると、老猫が二匹、死ぬのを忘れて待っていてくれる。一匹はよだれをたらし、何処を見ているのか分からない顔つきだ。野良育ちのもう一匹は、食欲だけしか頭にない。
いい加減勘弁して欲しい
追いかけているうちに、何処からともなくオスの野良が寄ってきた。オスは飼い犬だったとみえてやけに人懐っこい。ようやくメスを捕まえたが、ついてきたオスと二匹とも飼う羽目になった。メスは家に馴れず、ついに逃亡して行方不明となった。結果オスのマルが今でも家に居ついている。
出久根達郎氏の本にも犬のことが載っていた。ある日、店のガラス戸を犬がたたく。老犬らしく人懐こい。尻尾を振って何とか店に入ろうとする。仕方がないので二日ほど店に預かっていたが、誰も取りに来る様子がない。
鑑札がつけてあったので、保健所に電話をして飼い主を探してもらった。飼い主が見つかり、出久根氏はビニール紐に犬をくくりつけ保健所に連れて行った。保健所に入るところで、勘違いした通りがかりの人から「なんというむごいことを」と非難を受けたそうだ。
飼い主の若い女性が犬を引き取りに来たが、お礼の言葉もない。保健所の人に促されて一言礼を言って去って行った。犬を連れて歩く時、犬は人より先に歩く。このとき老犬は飼い主の後を付いていったそうだ。将来が案じられると書いてあった。
オイラがマルを捕まえたときはすでに大きくなっていたから、生年月日は分からない。10歳は超えているだろう。野良時代の体験が染み付いているのか、体を洗うのは嫌がる。犬が来ると吠える。川と電車に恐怖する。食事は一向に要求しない。そのかわり散歩の催促はうるさい。散歩の途中で自分の進む方向に突然進路変更する。
もともとオイラは猫派だったから、犬はあまり好きではない。ところが家に帰ると、老猫が二匹、死ぬのを忘れて待っていてくれる。一匹はよだれをたらし、何処を見ているのか分からない顔つきだ。野良育ちのもう一匹は、食欲だけしか頭にない。
いい加減勘弁して欲しい