
3月19日、第8回諏訪商人塾は「決算書の見方と銀行さんとのお付き合い」講師は杉浦 貴さんでした。
元銀行員だった杉浦さんからは、おもしろいお話をお聞きできました。
銀行が「お金を貸してください」とお店から持ちかけられたとき、正常な取引先であるかどうかを影でチェックします。そのココロは、
「実質総借入金」÷「利益+減価償却費」が10年以下かどうかで判断されます。
とにかく資産と負債の中身を徹底的に調査します。いろんなところにアンテナがあり想像以上に銀行は情報を持っています。お店の評判もすごく気にしています。
まず銀行にどんなことでも相談を持ちかけると、徹底的にお世話しようと思ってくれます。そして、お店のお役に立ったときの銀行員の充実感は何物にも変えがたいものなのです。
腹を割って上手な借り方の相談を持ちかけてください。親身になって相談に答えてくれるはずです。銀行は情報の山。うまく利用すれば必ずお役に立つことでしょう。ということでした。
こんなお話も伺えました。20年前の土地バブルの頃、銀行は土地を担保にいくらでもお金を貸してくれた時代がありました。バブルは崩壊、それに対する反省はなかったのか?という質問に。
都市銀行はそうであったかもしれないが、某地方銀行はそれが出来なかった。「出来なかった」のか「やらなかったのか」は微妙なニュアンスがありますが、バブルで踊らなかったそうです。
都銀はその地方の銀行への転勤は一度だけ。しかし、地方銀行では再びお客様と顔を合わせることがあります。無責任なことは出来ません。人と人とのお付き合いを大切にする、バブル崩壊で取引がなくなったところは一軒もないということでした。
地方銀行の良さでしょうか。
さて、いよいよ諏訪商人塾の最終回は
平成21年3月27日(金)午後7時より
「不況の今こそチャンス!」
講師は 石川明湖先生です
どなたでも、最終回だけでも聴講できます。ぜひご参加ください。