花の四日市スワマエ商店街

四日市の水谷仏具店です 譚

映画「明日の記憶」

2006年06月03日 | わたくしごと、つまり個人的なこと
映画「明日の記憶」を観た。いい映画だった。
伯雅行(渡辺 健)は50歳を前に突然アルツハイマー病に侵される。頭痛がする。ちょっとしたことが思い出さなくなる。誰にでもその可能性がある。病院でテストを受けるあたりは、オイラも試験されている気分になる。簡単な単語を数個記憶する、続いて別の単語を反対に言ったりした後、初めの単語を答える。
京の広告代理店の部長である佐伯は、第一線で活躍するバリバリの商社マンだ。検査する医者を馬鹿にしていた佐伯だったが、脳が萎縮する病気を受け入れざるを得なくなる。
護がどうの、妻の愛がどうのという触れ込みだったので、暗い映画かと思っていたが、そうでもなかった。病気が進行する緊張感。職場の上司や同僚たちとのふれあい。佐伯夫婦をめぐる人たち等、見せ場には飽きさせることなく、いいテンポで物語は展開する。
も印象的だったのは、奥多摩で焼き物を作る菅原老人(大滝修治)だ。すごい役者だ。彼が大きな声で「東京ラプソディ」を歌うシーンは、凄みの中からユーモアすら感じさせる。
さんなかなかの好演で、介護という深刻な問題よりも、佐伯をめぐる人々との交流に暖かいものを感じさせる作品だった。
ットで名せりふを聞けるので、一度検索してみてください。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする