語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】聴覚情報処理障害(APD)

2019年02月04日 | 医療・保健・福祉・介護
 音はとらえているのに聞き間違いが多い。教室のような雑音の多い場所で、特定の声だけを聞き分けることが難しい。この点ような悩みを持つ人たちがいる。そのため授業が理解できなかったり、相手の指示に沿った行動ができなかったりすることがある。
 近年、「聴覚情報処理障害(APD)」という概念が注目されているそうだ。
 耳に入った音は、内耳で電気信号に変えられ、脳の聴覚野に伝わって意味のある言葉として理解される。一方、APDは、音としては聞こえているものの、何らかの理由で脳での処理が追いつかず、理解できない状態と考えられている。
 これまでは耳鼻咽喉科を受診しても、外耳、中耳、内耳の機能に問題はないため、問題が発見されなかったそうだ。
 「きこえているのにわからない・APDの理解と支援」(小林千絵、原島恒夫著、学苑社、2,376円)によると、APDだと分かったら、周囲が「ゆっくりと大きな声で話す」「文字で伝える」などの工夫をすることで、学習や仕事の支援になるという。

□南雲つぐみ(医学ライター)「聴覚情報処理障害 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2019年1月日)を引用

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