フランス詞華集『ミラボー橋の下をセーヌが流れ』は、原詩に訳と解説を付し、ラ・フォンテーヌからサルトルまで、28人のフランス詩人の詩をとりあげる。1編しかとりあげていない詩人が多いが、2編の詩人も数人、最多はランボー及びプレヴェールの3編である。
アルチュール・ランボーのソネット「母音」第1行目に
Aは黒、Eは白、Iは赤、Uは緑、Oは青、母音たちよ
(A noir, E blanc, I rouge, U vert, O bleu: voyelles,)
解説で三好達治を引く。すなわち「五個の母音A、E、I、U、Oのうち、E、Iの二つは痩せた、寒冷な感じを伴う側のもので、他の三者にその点で対立している。後の母音のA、O、Uはいずれも豊かな、潤った、温感の伴って響く性質をもち、就中Aは華やかに明るくまた軽やかに大きく末広がりに響く傾向をもつ」
同じく解説で、米国の詩人ジョン・グールド・フレッチャーの1行を引く。すなわち、
Aは光と陰影(かげ)、Eは緑、Iは青、Uは紫と黄、Oは赤
□窪田般彌『ミラボー橋の下をセーヌが流れ -フランス詩への招待-』(白水社、1975)
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アルチュール・ランボーのソネット「母音」第1行目に
Aは黒、Eは白、Iは赤、Uは緑、Oは青、母音たちよ
(A noir, E blanc, I rouge, U vert, O bleu: voyelles,)
解説で三好達治を引く。すなわち「五個の母音A、E、I、U、Oのうち、E、Iの二つは痩せた、寒冷な感じを伴う側のもので、他の三者にその点で対立している。後の母音のA、O、Uはいずれも豊かな、潤った、温感の伴って響く性質をもち、就中Aは華やかに明るくまた軽やかに大きく末広がりに響く傾向をもつ」
同じく解説で、米国の詩人ジョン・グールド・フレッチャーの1行を引く。すなわち、
Aは光と陰影(かげ)、Eは緑、Iは青、Uは紫と黄、Oは赤
□窪田般彌『ミラボー橋の下をセーヌが流れ -フランス詩への招待-』(白水社、1975)
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