語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【佐藤優】行動経済学とファシズムの親和性 ~宗教と資本主義・国家~

2018年03月31日 | ●佐藤優
 <「私は行動経済学者です」といって、私の前に最初にあらわれたのは竹中平蔵さんでした。「新自由主義者ではありません。行動経済学者です」と。
 われわれ神学を基礎存在とする者には偏見があり、基本的に人間は進歩していないと思っています。神学の議論は、論理整合性の高いほうが負けるんです。メチャクチャなことをいっているほうが、政治力を使って勝つ。そうやっているから、議論が積み重ねられず、同じ問題が何度も噴き出してきます。
 (中略)
 過去にも行動経済学に似たようなものがあるだろうと思い、今一所懸命に読んでいるのが、新明正道(しんめいまさみち)、加田哲二(かだてつじ)、土方成美(ひじかたせいび)といった、日本にイタリアファシズムを紹介した人たちのパレート観です。
 人間自身を非合理な存在として考えるローザンヌ学派という不思議な学派があり、そこにパレートという有名な経済学者がいます。この人は、なんとムッソリーニの師匠です。さらに、ローザンヌにはファッショ・インターナショナルがあります。ファシズムは国境を越える。そういうものを読んでいると、「あれ? 行動経済学と組み立て方が似ている」と私は気がつきました。
 パレートの理論は、外交官試験の経済学の問題にも出てきます。ミクロ経済学の効用や厚生経済学の問題として扱われている。しかし、彼をファシズムの思想家として、別の見方をしてみると、行動経済学をやっている人たちの議論と重なるところがある。ファシズムが、もう一度頭をもたげているのが、行動経済学なのです。

□池上彰・佐藤優・松岡正剛・碧海寿広・若松英輔『宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教』(KADOKAWA、2018)の「第Ⅲ部 総合討論」の「パネルディスカッション」の「行動経済学とファシズムの親和性」から一部引用

 【参考】
【佐藤優】宗教とジャーナリズム ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】宗教者とは、貧しき者、虐げられた者たちとある者だ ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】キリスト教にとってのお金 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】オウム事件が他人事ではない理由 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】革命再考 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】時間とお金を何に使うか ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】資本主義的な論理を超えて ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】「本来の宗教」は存在するのか ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】死生観の変化が私たちにもたらすもの ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】独身であることと権力 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】個別性と普遍性 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】宗教に関する訳語 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】宗教が土着化するということ ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】沖縄における魂観 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】国が追悼施設をつくるべきではない(靖国問題) ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】「国家主義教」 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】出世教、学歴教、etc. ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】お金という神さま ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】人間の思考と魂の根底に迫る ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】『宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教』の目次



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【佐藤優】宗教とジャーナリズム ~宗教と資本主義・国家~

2018年03月30日 | ●佐藤優
 <【宗教にとってのナショナリズムは非常に厄介で、民族文化と不即不離だという点について】
 国や文化的な文脈でだいぶ異なると思います。日本では、あまりストレートに結びつかないのではないか。
 日本のナショナリズムは日清戦争、日露戦争、日中戦争、満州事変あたりを通じて、戦争との関係で比較的簡単にできてしまいました。そのため、宗教ではない、国民の「慣習」としての神道とナショナリズムとをまとめ上げる形で、宗教的な操作をせずに成立してしまったという感覚を持っています。
 その一方で、「俺たちも仲間に入れてくれよ」と、過剰な形での国家主義への迎合が起こった。日蓮主義の系統でもありましたし、親鸞思想から日本主義へと至った三井甲之(みついこうし)の『親鸞研究』のような方向もありました。先ほど触れられた「阿弥陀如来=天皇」とするものもある。
 キリスト教の場合、カトリックとプロテスタントでは、少し事情が異なります。カトリックでは暁星中学と上智大学の学生が、神社参拝をしなかったケースがありました。そこで日本のカトリック教会がバチカンに問い合わせると、バチカンから「日本臣民の慣習だから構わない」という答えをもらった。これは、彼らがかなり強い内在的な葛藤を感じていたことを表しています。
 それに対してプロテスタント主流派は、簡単にナショナリズムの流れに入っていってしまいました。その最たる例が、日本のプロテスタントの最大教派である日本基督教団の成立です。それまでは教派間の壁があり、合同教会をつくることはできずにいました。ところが、それができてしまったのは、その背後に強いナショナリズムがあったからです。
 ただ、このような宗教とナショナリズムの結合は、日本ではあくまでも本筋ではなく、脇道の話です。日本の場合、ゲルナーのナショナリズム論よりも、ハンス・コーンやベネディクト・アンダーソンのいう「オフィシャル・ナショナリズム」論(公定ナショナリズム。支配層が上から設定する概念や儀礼によってナショナリズムが形成されるという説)があまりにも強かったため、宗教がナショナリズムに与える影響が限定的だったような感じがしています。>

□池上彰・佐藤優・松岡正剛・碧海寿広・若松英輔『宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教』(KADOKAWA、2018)の「第Ⅲ部 総合討論」の「パネルディスカッション」の「宗教とジャーナリズム」から一部引用

 【参考】
【佐藤優】宗教者とは、貧しき者、虐げられた者たちとある者だ ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】キリスト教にとってのお金 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】オウム事件が他人事ではない理由 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】革命再考 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】時間とお金を何に使うか ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】資本主義的な論理を超えて ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】「本来の宗教」は存在するのか ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】死生観の変化が私たちにもたらすもの ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】独身であることと権力 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】個別性と普遍性 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】宗教に関する訳語 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】宗教が土着化するということ ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】沖縄における魂観 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】国が追悼施設をつくるべきではない(靖国問題) ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】「国家主義教」 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】出世教、学歴教、etc. ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】お金という神さま ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】人間の思考と魂の根底に迫る ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】『宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教』の目次



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【南雲つぐみ】簡単筋トレ ~「お手軽スクワット」が効果的~

2018年03月29日 | 医療・保健・福祉・介護
 駅の階段を駆け上がろうとしたら、残り数段というところで足がまったく上がらない。太ももに何倍もの重力がかかったようだ。まさに、年末年始から続く運動不足と体重増加、そのことが原因で筋力の低下をまざまざと実感してしまった。
 こうした現象は、腰の奧にある大腰筋や、太ももの前面の筋肉などの量が減少することで起こる。筋力が低下すると、結果的に歩幅が狭くなる。思ったよりも足が上がらないので、家の中でも畳のへりにつまづくこともある。
 椅子に座った姿勢から片足で立ち上がれなくなったら、筋力の注意信号だ。さっそく家の中でできる筋トレを始めよう。
 大腰筋のトレーニングには、「お手軽スクワット」がよく効く。まず、椅子の前に立ち、ゆっくり腰かける。お尻が座面についたら、そのままゆっくり立ち上がる。これを1日30回行う。
 太もも前面の筋トレは、椅子に浅く腰掛け、膝を曲げ伸ばしする要領で片足ずつ蹴り上げるだけでいい。膝に力を入れ過ぎず、両足とも10回ずつ1日3セット行う。 

□南雲つぐみ(医学ライター)「簡単筋トレ ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年3月8日)を引用
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【南雲つぐみ】自分に必要な薬とは ~医師により違う「不要な薬」~

2018年03月29日 | 医療・保健・福祉・介護
 「飲んではいけない、危険な薬」といった雑誌などの記事に、自分が服用している薬があったが、このまま続けてよいのか。そんな不安を抱えたことはないだろうか。
 医薬品は効果が期待できる半面、人によって強すぎたり、副作用が起こったりすることもある。さまざまな意見に左右されないために「何をどう改善したい」という治療目標を持つことは大切だ。しかし、最新の正しい情報は知っておきたいし、他の人が薬をどう使っているかも気になる。
 「有名医が本音で答える! 本当に必要な薬がわかる本」(ブックマン社、1,404円)には、「10種類しか処方できないとしたら何を残すか」「5種類だけ処方をやめるとしたら何を捨てるか」といった質問を43人の著名な医師による回答やその理由が掲載されていて興味深い。
 ほとんどの医師が不要と考える薬がある一方で、同じ薬が医師によっては「残したい薬」にも「捨てる薬」にも上げられている。診療分野や病気に対する考え方の違いなのだと思うが、まさに薬は使いようと感じさせられた。

□南雲つぐみ(医学ライター)「自分に必要な薬とは ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年7月3日)を引用
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【佐藤優】宗教者とは、貧しき者、虐げられた者たちとある者だ ~宗教と資本主義・国家~

2018年03月29日 | ●佐藤優
 <【資本主義の中で宗教が果たせる役割--虐げられている者、貧しい者に寄り添って、その人たちのために行動することが宗教者には求められていることについて】
 それはその通りだと思います。ただ、宗教者にはもう一つの道があると思います。例えば国家権力の中に入っていくことです。国家権力が暴走しそうなとき、そこに歯止めを掛けるのも、信仰的良心として非常に重要なのです。
 社会のあらゆるところに、本来宗教は入り込んでいます。人間は悪の方向に向かいやすいので、その軌道修正をするのも宗教者の役割です。さらにそこで、名を求めて「自分がこれをしたのだ」と主張せずにいることが期待されていると思います。
 (中略)
 ロシアのニコライ・ベルジャーエフ(1874~1948)という宗教哲学者は、本当の意味の無神論者は一人もいない、無神論という宗教、唯物論という宗教を信じているのだ、といいました。
 (中略)
 このマルクスの考え方は、むしろユダヤ教の中にある、この世の終わりの日に楽園をつくることはできるのだ、という考えと似てきます。300年後ぐらいの宗教辞典には、「マルクス主義」の説明が「19世紀から20世紀に影響のあったユダヤ教の一派」などと書かれるかもしれませんよ。突き放して眺めるとそういうことかもしれません。
 重要なのは世界宗教だと思います。イスラムもキリスト教も仏教も、世界宗教的な普遍性を持っています。このこととグローバル資本主義というのはどこで絡み合い、どこで絡み合わないか、という問題です。
 しかし、この結論は実は先取りされているのです。宗教者は、資本やお金の論理ではなく、貧しき者、虐げられた者たちとともにある者のことだ、ということです。しかし、それをどのように、どういう形で行うか、これを考える必要があります。
 (中略)
 【東日本大震災で宗教者が自分たちには何ができるかということを改めて考えるようになったのではないか、という点について】
 私もその点は賛成です。それは既存の仏教、キリスト教だけではなく、さまざまな新宗教も同様ですね。新しい宗教というものに、イスラムも入れていいと思います。日本においては新しい宗教だ、という意味です。さまざまな新宗教も、その中で同様に重要な役割を果たしているのだ、と考えていい。日本はある意味で、宗教のデパートのようなところがありますから。
 (中略)
 こうした宗教とどのようにしてコミットしていくかが、重要だと思います。コミットといっても、その宗教の信者になる必要はありません。例えば同志社大学神学部は、洗礼をまったく受験の条件にしません。私の教えている学生にも、キリスト教のことがよくわかるセンスのいい学生がいますが、クリスチャンになる気はありません。それで構わないと思います。いつかそのキリスト教的な発想が、どこかで生きてくれればいいのです。おそらく仏教を教えている大学でも同じことがいえるはずです。

□池上彰・佐藤優・松岡正剛・碧海寿広・若松英輔『宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教』(KADOKAWA、2018)の「第Ⅰ部 対論」の「宗教者とは、貧しき者、虐げられた者たちとある者だ」から一部引用

 【参考】
【佐藤優】キリスト教にとってのお金 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】オウム事件が他人事ではない理由 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】革命再考 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】時間とお金を何に使うか ~宗教と資本主義・国家~
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【佐藤優】キリスト教にとってのお金 ~宗教と資本主義・国家~

2018年03月28日 | ●佐藤優
 <【キリスト教における反資本主義的な考え方について】
 強くあると思います。それと同時に、逆説も出てきます。お金や資本主義とかが嫌いな人たちも生まれる、ということです。要するに、選ばれる人と滅びる人とは生まれる前から決まっていて、自分は生まれる前から選ばれていると考えている人たち--長老派、カルヴァン派と呼ばれる--です。
 (中略)
 トランプ【引用者注:米大統領】の属する宗教については、意外とみなさん気にしていないようですが、カルヴァン派のアメリカ大統領は20世紀以降、三人しかいません。ウッドロウ・ウィルソン、アイゼンハワー、そしてトランプです。彼らはいずれも神がかりな人です。
 ウッドロウ・ウィルソンは国際連盟などという、みんなが異常だと思っていたものをつくった。アイゼンハワーのノルマンディー上陸作戦も、みんな失敗すると思っていた作戦です。そして今度登場してきたのが、トランプです。
 この人たちは、どのような状況にあっても自分が負けたと思わないため、打たれ強いのです。これは神さまが与えた試練で、私にメッセージを与えているのだと考えるので打たれ強いのですが、逆に言うと反省しません。絶対、自分が悪いと思わない。ちなみに私もトランプと同じ長老派です。メンタリティはきわめてよく似ているので、近親憎悪的に嫌いです。
 (中略)
 この人たちは、基本的にお金が嫌いです。ところが一所懸命に働かないといけないという倫理観に促されるので、働いてお金を稼いでしまう。そのお金は神さまから貰ったものだから、神さまに返さないといけないけれど、神さまに直接返す方法がないから社会に貢献するわけです。結果として、カルヴァン派の人たちは、資本主義を発展させてしまいます。「世俗内禁欲」【注】という動機ができてしまう逆説があることを、政治学者マックス・ウェーバー(1864~1920)はうまく読み解きました。>

 【注】<神に与えられた今の職業(天職)に誠実に従事する態度のこと>【池上彰、本書、p.86】

□池上彰・佐藤優・松岡正剛・碧海寿広・若松英輔『宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教』(KADOKAWA、2018)の「第Ⅰ部 対論」の「キリスト教にとってのお金」から一部引用

 【参考】
【佐藤優】オウム事件が他人事ではない理由 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】革命再考 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】時間とお金を何に使うか ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】資本主義的な論理を超えて ~宗教と資本主義・国家~
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【佐藤優】宗教が土着化するということ ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】沖縄における魂観 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】国が追悼施設をつくるべきではない(靖国問題) ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】「国家主義教」 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】出世教、学歴教、etc. ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】お金という神さま ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】人間の思考と魂の根底に迫る ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】『宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教』の目次

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【南雲つぐみ】目薬の使い方 ~必ず目から離してさす~

2018年03月28日 | 医療・保健・福祉・介護
 目の疲れやかゆみ、充血などに、市販の目薬を使うことも多いのではないか。花粉症の抗アレルギー用目薬や、ものもらい、結膜炎用の抗菌目薬(サルファ剤)など、効果が認められた医薬成分配合の商品も市販されている。
 市販の目薬には防腐剤が含まれているからよくないという意見もある。みさき眼科クリニック(東京)の石岡みさき院長によれば、「確かに、防腐剤の成分で目に傷がついてしまうこともある」としつつ、「防腐剤が入っていてもいなくても、一日の使用回数や使用期限を守って使うことが重要」という。本来、目は涙によって守られているが、目薬を遣い過ぎることで目の表面を覆っている液体層がかき乱され、逆に目の不調が起こることもあるそうだ。
 しばらく使っても効果がなければ、眼科を受診して原因を調べよう。また、目薬は必ず目から離してさすこと。容器のふちが目やまつげに触れただけで、目やにやほこりを吸い上げてしまうことがあるという。使用期限は、防腐剤の入った目薬でも開封後2カ月程度だそうだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「目薬の使い方 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年7月24日)を引用
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【佐藤優】オウム事件が他人事ではない理由 ~宗教と資本主義・国家~

2018年03月27日 | ●佐藤優
 <【オウム真理教のような新興宗教に若者がコロコロッと流れたとき、日本における伝統的な教団や宗派は何をしていたのか、という外からの批判、あるいは自己批判について】
 それはとても重要な話です。先ほどフロマートカという神学者について述べましたが、彼は共産主義が影響力を持ったときに、キリスト教はこの現象をもっと自己批判的に捉えないといけない、イエスは貧しい者たちと共に常にあったではないか、といった人です。そしてキリスト教と国家はもともと緊張関係にあったではないか、と。
 (中略)
 いつの間にか、市民社会とプロテスタンティズムが一体化してしまい、上品かつ小金のある奴らの宗教になってしまいました。だから、われわれの不作為が共産主義を生み出した、というように考えないといけないのではないか、と。フロマートカのいったことは今でも正しいと、私は思っています。
 オウム真理教についても、「邪教だ」云々といって責めるのではなく、なぜオウム真理教が出てくるのか、そこにある真理観は何なのかについて考えないといけないと思うのです。例えばオウム真理教は、異様に宇宙に対する関心を持ちました。
 (中略)
 ニコライ・フョードロフ(1829~1903)というロシアの思想家がいます。オウム真理教はロシアから思想的な影響を受けますが、そのうちの一人がフョードロフの思想です。19世紀終わりに活動した人で、本職はルミャンツェフ博物館(今の国立中央図書館、ソ連時代はレーニン図書館)のカード係でした。一番本が読めるという理由で図書館のカード係になった人です。毛布だけを持ち、結婚もせず、一日中勉強をしていて「モスクワのソクラテス」と呼ばれました。ドストエフスキーもトルストイも、彼に意見を聞きに来て、図書館の隅でいつも彼を囲んで座談会が行われていたといいます。
 この人が、近未来には自然科学の融合が起き、すべての人間を再生することができるという不思議な思想を持つのです。たった今死んだ人間から、アダムとイブまで全員を回復できる、と。そうしたら地球上に土地と酸素が足りなくなるから惑星間移動をしないといけない。そのためにロケットの基本的な工学的設計図をつくる。そのフョードロフの考えをベースにツィオルコフスキーというロケット工学の父が生まれ、それがフォン・ブラウン博士まで流れ、サターンV1号、V2号の技術がアメリカとソ連に入っていくわけです。
 ソ連は、フョードロフの思想の惑星間移動という上澄み部分だけを取り出して利用したわけですが、実際は、こういう万人復活の思想が背後にあります。しかし、これは大いなる愛の思想なのです。
 それからマルティン・ルターの思想にも、オウム真理教の論理とそれほど変わらないところがあります。ルターはドイツ農民戦争のとき、権力に対して逆らう者は魂を穢(けが)している、魂が穢れてしまえば永遠に復活できなくなる、だからこれ以上深い罪を犯させる前に、農民たちをできるだけ殺せ、と領主たちに真面目に主張しましたから。
 (中略)
 オウム真理教が根っこで関心を持っていたのは、万民復活というような考え方です。万人復活というのはキリスト教の終末論の要素ですから、その意味では、麻原彰晃(あさはらしょうこう)がモスクワに行くことによって、オウム真理教にキリスト教の要素が入った、といえます。すると、われわれキリスト教を専門に研究している人間も、「オウム真理教は極端なカルトだ」という形のレッテル貼りをするのではなく、そこに内在するキリスト教的なるものをきちんと腑分(ふわ)けしておかないといけません。キリスト教だって同じようになるかもしれない、そのような怖さはあるのです。
 (中略)
 【それぞれの宗教のいいところをつまみ食いする形で魅力をつくっているところについて】
 それは業界用語でいうとシンクレティズム(宗教混淆)ということになります。どの宗教も混淆させる力があるので、その意味においてオウム真理教は、新宗教としては力を持っていたということなのです。

□池上彰・佐藤優・松岡正剛・碧海寿広・若松英輔『宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教』(KADOKAWA、2018)の「第Ⅰ部 対論」の「オウム事件が他人事ではない理由」から一部引用

 【参考】
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【佐藤優】革命再考 ~宗教と資本主義・国家~

2018年03月27日 | ●佐藤優
 <私もある意味では、革命に非常に憧れを持っていました。同志社大学神学部の大学院で研究していたのもチェコのヨゼフ・ルクル・フロマートカ(1889~1969)という、社会主義革命には肯定的な神学者でした。だから外務省には、別に特に外交官になりたいという思いからではなく「チェコに行ければいいな」といった気持ちから、あるいは「革命ってやっぱり必要だよね」との思いから入ったのです。
 しかし、そういう思いがガタガタ崩れたのが、ソ連に赴任してからです。
 (中略)
 ソ連の現実を見て、これほど人びとがイデオロギーを信じていない国はない、と思いました。ソ連共産党国際部の連中が一番不思議に感じていたのは、日本共産党でしたよ。「われわれの信じていないマルクス・レーニン主義を本気で信じているようだ。いったいどうなっているのだ」といっていました。マルクス主義の論理その他のことで、日本共産党はソ連共産党と真剣に喧嘩をするので、バカにはしていませんでしたが。
 連中が最もバカにしていた日本の政党は。むしろ社会党左派です。私も非常に縁のあった社会主義協会(1951年に創立された社会主義理論研究集団)です。社会党の一部の人々が、貿易操作などでセミナー費用等の政治資金をソ連から結構取っていたからです。これには私も愕然としました。そういった文書は全部丁寧に取ってあり、ソ連共産主義が崩壊したときに出てきて、私はそれを見たのです。ソ連は日本の外務省や内閣府のように、自分たちに都合の悪い文書でも始末しません。
 彼らが関心を持っていたのは与党間交流です。ソ連の与党である共産党と日本の与党である自民党の間の交流です。中曽根康弘さんや安倍晋太郎さんらと交流したいといっていました。同時に、当時ソ連側が日本の野党で一番尊敬していたのは公明党でした。公明党というより支持母体の創価学会が、いろいろな文化活動でソ連にやって来てはカネを置いていくからです。「ほかの党はみな、われわれからカネを取ることだけ考えるのに、公明党はすごい力がある」と。これがソ連共産党の幹部たちの姿です。
 ソ連は結局崩壊しましたが、あれだけの体制が崩壊したにもかかわらず、あのクーデター未遂事件のあとに自殺したのはたった二人です。一人はアフロメーエフ参謀総長で、もう一人はプーゴというラトビア人の内務大臣です(彼の妻も後追い自殺しましたが)。その人たち以外、誰もあの体制に殉じないのですから。共産主義というものは本当にスカスカだったのだなと、ソ連に勤務してよくわかりました。そこで私は本当に、革命に対する幻想を持たなくなったのです。
 (中略)
 左翼、右翼ということについても、語源に立ち返って考えてみましょう。われわれがフランス革命の議長席に座っているとすると、左側に座ったのが左翼の人たちです。理性を信頼し、物事は合理的に組み立てることができる。あるいは完全情報があって、虚心坦懐な議論をすれば単一の結論に至るという設計主義、構築主義をとるグループです。
 他方、右派というのは、先ほど出た超越性の問題と関わります。人間には合理性が確かにあるけれど、偏見からはなかなか逃れられない。だから完全情報なるものが仮にあり、議論をしても、偏見や文化的な背景から逃れられないので真理は複数出てくる。この複数性を担保しなければいけない、という発想が右翼です。真理は複数あるから、誰が絶対に正しいということにはならないので、寛容に多元的になるはずです。
 ところが、今のいわゆる保守派や右派と言われる人には寛容性や多元性が全然ありません。あれはむしろ左翼構築主義的な発想です。だから革命などというワーディングが平気で使える【注】のだと思います。
 (中略)
 官僚というのは、物事を理性で考えて組み立てていきます。構築主義的ですから、本質的な意味においては左です。その理性の限界ということは真面目に考えないといけません。ただ、同時に宗教に対する耐性を強くしないと、変な宗教に引っ掛かってしまいます。その意味でも宗教はとても重要だと思うのですが、なかなかこの超越性に関する話が理解してもらえません。> 

 【注】例えば「人づくり革命担当大臣」。

□池上彰・佐藤優・松岡正剛・碧海寿広・若松英輔『宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教』(KADOKAWA、2018)の「第Ⅰ部 対論」の「革命再考」から一部引用

 【参考】
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【南雲つぐみ】受診メモの利点 ~短い時間をうまく使うために~

2018年03月26日 | 医療・保健・福祉・介護
 「今日はどうしましたか」。体調が悪く不安があって病院に来たのに、診察室に入って聞かれた途端に、何も言えなくなることがある。その逆に、痛みやつらさを全部伝えようとして説明が長々しくなり、伝わりにくくなることもある。
 厚生労働省が2014年に行った「受療行動調査」では外来での診察時間が、「3分~10分未満
51.8%で「3分未満」が16.3%だった。
 短い時間をうまく使うために、不安に感じている体調の変化や不調の様子をメモにして持参してはどうだろうか。「いつごろから」「どんな痛み」「何が一番つらいか」などを書いておくと診察室で思い出しやすい。血圧の記録やこれまで飲んでいた薬も持っていくとよいだろう。
 インターネットなどで調べて病名の見当がつくこともあるが、「胃炎だと思うのですが」「片頭痛で・・・・」と自分で言ってしまうのはよくないだろう。こうした先入観なしに、あらゆる病気の可能性を想定して医師には診察や検査をしてもらったほうが、正確な診断につながるからだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「受診メモの利点 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年7月27日)を引用
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【佐藤優】時間とお金を何に使うか ~宗教と資本主義・国家~

2018年03月26日 | ●佐藤優
 <この場で初めて話しますが、私には、個人的な相談をする相手はほとんどいません。ここ10年ほどの間にサシで相談した相手は、池上さんだけです。何を相談したかというと、「人生の持ち時間を何に使えばいいか」という問題です。池上さんからいただいた非常に重要なアドバイスは「今は教育と研究を両方しているけれど、60歳までにどちらか一つに選んだほうがいいでしょう。選ぶとしたら教育のほうではないでしょうか」というものでした、私の心をよくわかっているなと思っています。
 私は、NPOやNGOは外務省時代にいくつか経験があり、皮膚感覚を伴った一体感が持てません。では、教会に使うお金と同じくらいのお金を何に使っているかというと、学生に配る本に使っています。
 イギリスにいたときは、共産圏と古本の交換をしている「インタープレス」という不思議な本屋に通いました。共産圏での禁書、体制にとって好ましくない本と、イギリスやアメリカで出ている辞書や科学技術関係の本を交換している書店です。情報機関のような意味と、外貨の節約、悪書を外国に出すという意味を持った本屋ということになります。
 「インタープレス」で得た本は、大英博物館とアメリカの議会図書館がかなり高値で買い入れるのでビジネスになっていると、本屋の主人であるズデネク・マストニークさんはいってました。彼の本職はBBCの地方放送のアナウンサーで、1968年のプラハの春のときはザルツブルクから実況放送をしていました。奥さんはケンブリッジ大学の先生で、夫婦に子どもはいません。
 私は当時、毎週イギリス軍の学校に通っていたのですが、イギリスでは普通水曜日の午後がお休みです。その水曜午後と土曜日に、ズデネクさんのところに通ってチェコの近代史と宗教のレクチャーをずっと受けました。その過程で「これを読んだらいいと思うよ」と彼がいう本を、3,000冊以上貰ったのです。私はお金を払うといったのですが、彼に「本は一冊一冊、運命というものを持っているんだ」といわれました。これらの本はこの人のところへ行ったほうが幸せになる、と自分は考えている。あなたが欲しいと要望してきた本についてはきちんとお金を取るから、と。「僕は誰とでもこういうポリシーで付き合っているのだ」といわれ、影響を受けたのです。
 (中略)
 その後モスクワに行ったところ、モスクワのインテリたちもみな同じ考えなのです。当時は計画出版をしていた時代だから重版されることはありません。ドストエフスキーの『罪と罰』であれば、一人の購入制限がだいたい3セットなので、刊行された瞬間に3セット買う。それを自分が読む本以外は、読んでいない人や読みたがっている人に渡すわけです。しかもそのときにお金は取りません。自分が直接関係している人たちとのあいだで、書籍においてお金を取らない領域を敢えてつくるようにしているのですね。
 私も同じことをして、資本主義の論理とは少し違うことをしようかなと思い、ここ10年ぐらい実践しています。結構な金額になりますが、それはきっとどこかでこの先に生きてくると思っているのです。>

□池上彰・佐藤優・松岡正剛・碧海寿広・若松英輔『宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教』(KADOKAWA、2018)の「第Ⅰ部 対論」の「時間とお金を何に使うか」から一部引用

 【参考】
【佐藤優】資本主義的な論理を超えて ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】「本来の宗教」は存在するのか ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】死生観の変化が私たちにもたらすもの ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】独身であることと権力 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】個別性と普遍性 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】宗教に関する訳語 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】宗教が土着化するということ ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】沖縄における魂観 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】国が追悼施設をつくるべきではない(靖国問題) ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】「国家主義教」 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】出世教、学歴教、etc. ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】お金という神さま ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】人間の思考と魂の根底に迫る ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】『宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教』の目次
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【佐藤優】資本主義的な論理を超えて ~宗教と資本主義・国家~

2018年03月25日 | ●佐藤優
 <しかし宗教においてはやはり、資本主義的な論理とは違う、何らかの論理がないといけません。例えば教会で礼拝のあとに食べるお昼の代金は、プール金から出しているからお金を徴収しない、というのはよくある話です。そこでは経済的な論理とは違う原理が働いているわけです。
 (中略)
 【経済的な論理、資本主義的な論理とは違うことで心掛けているものについて】
 私の出身である同志社大学神学部は非常に小さい学部ですが、ここで勉強していた当時は、まだ神学の洋書が非常に高価でした。読みたい本が一冊7万円もしたから、学校の授業にまともに出ながら時給400円のアルバイトをしていると、半年経たないとその本が買えません。そこで教授に「アルバイトをしています」というと、翌月ぐらいに廊下ですれ違いざま「これ、あげるよ」などといってその本をくれたりするのです。わざわざ私のためにイギリスやドイツから航空便でその本を取り寄せてくれていたわけです。
 経済面だけでなく、勉強を教えてもらう意味でも、ものすごくお世話になった先生がいました。ところが先生たちに恩返ししようと思っても、彼らはすでに死んでいるので、次の世代に伝えていくしかない。そういうことを強く意識して、私も学生に対してできることをいろいろ一生懸命実践しています。
 池上さんも私も取り組んでいる、この教育というものは、そもそも宗教と強く関係しています。やはり経済合理性とは別のところで成り立っているからです。教会でも、中東のモスクに付属しているマドラサ(イスラムの教義を教える学院)でも、授業料などは取っていません。>

□池上彰・佐藤優・松岡正剛・碧海寿広・若松英輔『宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教』(KADOKAWA、2018)の「第Ⅰ部 対論」の「資本主義的な論理を超えて」から一部引用

 【参考】
【佐藤優】「本来の宗教」は存在するのか ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】死生観の変化が私たちにもたらすもの ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】独身であることと権力 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】個別性と普遍性 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】宗教に関する訳語 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】宗教が土着化するということ ~宗教と資本主義・国家~
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【佐藤優】国が追悼施設をつくるべきではない(靖国問題) ~宗教と資本主義・国家~
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【佐藤優】『宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教』の目次
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【佐藤優】「本来の宗教」は存在するのか ~宗教と資本主義・国家~

2018年03月25日 | ●佐藤優
 本来の宗教について問う場合、そこには本来の宗教があったと想定されているはずですが、たぶんそれ自体が、そもそもないのではないかと私は感じています。
 (中略)
 現在の資本主義社会において、われわれはお金から逃れられない。そうである以上、教団のためにカネを出す、お布施を払う、献金することがきちんと組み込まれていない宗教はかえって大変危険だと思う、ということです。
 (中略)
 例えばワークと称して、完全なコロニーの中で共同生活をさせ、実質的には無償労働をやらせる、といったことは危険だということです。「それはお金を超克した生活なのだ」などといって労働させるのは危険です。もちろん特定の教団を指しているのではなく、あくまで一般論としての喩(たと)えですが。
 (中略)
 私の場合は、やはり収入の一割は宗教に使っています。自分の教会ではそのくらいの金額を必ず入れてくるのです。だからキリスト教は、結構、カネを使わせる宗教だと思っているのです。
 (中略)
 キリスト教はどちらかというと、定額制に近いのです。このくらいの収入の人はだいたいこのラインで献金しろという額がある。強制ではないけれど、半ば自主的にその額を献金するようになっています。
 (中略)
 新左翼諸党派の「圧倒的大カンパ」みたいなものではないかと。確かに宗教団体でも、例えば財務の形で一年に一回募る、というところもありますから。
 (中略)
 そのような形で、きちんとお金を取って教団を回していくのは、実はすごく重要です。そうでないと、宗教以外のところに依存した団体になる可能性があるからです。
 「中間団体」論とも関係しますが、宗教団体が中間団体(国家と個人のあいだに存在する集団)としてきちんと成り立つためには、やはりお金の問題は絶対に避けて通れません。お金の問題を回避し、お金の議論をしない宗教団体は、私はいかがわしいと思っているのです。そういう団体ほど、ある段階になると信者の全財産を持っていったり、その人間の労働を全部教団のために使わせる、といったことを平気ですると思うのです。
 (中略)
 そういう形態の宗教は存外多いのです。財産を全部手放してしまうことで、本人は深い宗教的な境地に入った、と短時間なら勘違いすることがありますから。>

□池上彰・佐藤優・松岡正剛・碧海寿広・若松英輔『宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教』(KADOKAWA、2018)の「第Ⅰ部 対論」の「「本来の宗教」は存在するのか」から一部引用

 【参考】
【佐藤優】死生観の変化が私たちにもたらすもの ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】独身であることと権力 ~宗教と資本主義・国家~
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【佐藤優】沖縄における魂観 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】国が追悼施設をつくるべきではない(靖国問題) ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】「国家主義教」 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】出世教、学歴教、etc. ~宗教と資本主義・国家~
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【佐藤優】『宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教』の目次
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【南雲つぐみ】疾患とタイプ ~心臓病を起こしやすいタイプ、ストレスを受けやすいタイプ~

2018年03月24日 | 医療・保健・福祉・介護
 ある心臓外科医が、クリニックの待合室のいすを見て、座面の前の部分だけがはがれていることに気が付いた。
 そこで、患者の様子をチェックしたところ、どの人もイライラして、落ち着きがない様子で、いすの前の方に浅く腰掛けている。名前が呼ばれたらすぐに立ち上がろうと、待ち構えているのだ。
 米国人医師フリードマンらが中心となった研究で、「タイプA」として発表された性格傾向は「競争的でいつも急いでおり、怒りやすく攻撃的で過剰に活動的な人」は、「ストレスをため込みやすく、心筋梗塞などの心臓病を起こしやすい」そうだ。目標達成への衝動が強く、競争心旺盛。性急でいらつきやすい。神経過敏、早口で爆発的に話し、食べるのが早いことなどが特徴だという。
 また、「タイプC」と呼ばれる性格傾向が、がんにかかりやすいと指摘されている。物静かで、相手が何を望んでいるかを受け止める能力が非常に高く、自分がやりたいことよりも相手の希望を優先するという。怒っても態度に出さないため、それがストレスになるというのだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「疾患とタイプ ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年3月15日)を引用
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【佐藤優】北朝鮮がソウルと東京を攻撃したら、ウィスキーの美味しさの秘密、明治新政府の権力奪取法

2018年03月24日 | ●佐藤優
 ①五味洋治『金正恩』(文藝春秋 1,500円)
 ②古賀邦正『最新 ウイスキーの科学』(講談社ブルーバックス 1,000円)
 ③久住真也『王政復古』(講談社現代新書 900円)

 (1)①は、北朝鮮の内在的論理に通暁する新聞記者が、丹念な取材によって著した優れた作品だ。
 <私は最近、米国政府に対して、長年北朝鮮問題のアドバイザーをしていた韓国系米国人の意見を聞いた。彼は米国には北朝鮮への軍事攻撃の選択肢はないと明言する。
 予測しがたい犠牲が生まれる危険性が高いからだ。(中略)北朝鮮専門サイト「38ノース」は、北朝鮮がソウルと東京を核攻撃した場合、最大で210万人が死亡、770万人が負傷するとの試算を最近発表した。コンピュータを使った分析が基になっており北朝鮮が20~25発の核弾頭と、それを弾道ミサイルに装着する能力を持っていると想定している>
 との指摘が重要だ。北朝鮮との戦争を回避するために、関係国が全力を尽くす必要がある。

 (2)②は、ウイスキーのおいしさの秘密をよく教えてくれる。古賀氏は「能動的に待つ」ことの重要性を説く。
 <ウイスキー造りの工程のなかで大麦の発芽から蒸留までに要する期間は、長くても1カ月だろう。10年貯蔵のウイスキーであるならば貯蔵期間は120カ月だから、じつに製造期間の99%以上は貯蔵期間ということになる。ウイスキーの基本的な性格、方向性は、製麦・仕込み・発酵・蒸留の各工程でさまざまな工夫がなされてニューポットができあがったところで、ほぼ決まっている。それでもやはり、そのニューポットが熟成してすばらしい品質に仕上がるように樽に入れ、「99%」の時間を費やしてひたすら待ちつづけるのだ>
 人間の創造力は、待つ過程で熟慮することによって生まれるが、おいしいウイスキーの造り方と似ている。

 (3)③は、明治維新の成立に至る過程がいかに錯綜していたかを教えてくれる。
 <(1868年)八月二七日の即位の礼、九月八日の明治改元を経て、同月二〇日に東京に向け出発した天皇は、一〇月一三日に旧江戸城に入り、同所を東京城とした。さらに、同年一二月末に一旦京都に還幸したのち、翌明治二年三月にふたたび東幸し、東京城はさらに皇城と改称され、実質的な遷都となった。同時に太政官も皇城の内部に移され、二条城への皇居造営計画は、自然と消滅したのである。
 このように、新政府は、計画倒れに終わった二条城、実際に皇居となった旧江戸城、これら「将軍の空間」を乗っ取るかたちで、「天皇の空間」を新たに形成しようとした>
 との指摘が重要だ。権力を奪取するためには、象徴が重要である。二条城と江戸城という二つの「将軍の空間」を物理的に占拠することによって、権力の移行を可視化することに成功したのだ。

□佐藤優「明治新政府の権力奪取法 ~知を磨く読書 第240回~」(「週刊ダイヤモンド」2018年3月24日号)
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 【参考】
【佐藤優】よりましなポピュリスト、「普通の人」が豹変するストーカー、規格外のトランプ米大統領
【佐藤優】人工知能は意味をまったく理解できない/数学者が説く「シンギュラリティ」の不可能
【佐藤優】トップリーダーの孤独、紛争地域や犯罪組織への武器拡散、精神科医と諜報工作員の共通点
【佐藤優】混乱する現代との類似性 ~『応仁の乱』~
【佐藤優】自死した保守派論客の思想の根源 ~『保守の真髄』~
【佐藤優】「当事者にとって」と「学理的反省者として」の二重の視座 ~『世界の共同主観的存在構造』~
【佐藤優】テロ対策に関する世界最高レベルの教科書、宇野弘蔵の経済学を取り入れたユニークな社会学演習書、シンギュラリティ神話の脱構築
【佐藤優】憲法改正は見せ球に終わるか
【佐藤優】日本と米国の社会病理
【佐藤優】消費者金融のインテリジェンス
【佐藤優】官僚を信用していない国民
【佐藤優】中国が台頭しつづけたら、仏教の末法思想と百王説、時計の歴史
【佐藤優】子どもや孫の世代への重荷
【佐藤優】日本のレアルポリティーク
【佐藤優】巨大さを追求する近代的思考
【佐藤優】アナキズムという思考実験
【佐藤優】AIとの付き合い方を知る手引、宗教と国体論の危険な関係、若手官僚の思想の底の浅さ」
【佐藤優】伊藤博文の天皇観と合理主義、歴史の戦略的奇襲から得る教訓、「知の巨人」井筒俊彦
【佐藤優】教育費の財源問題で政局化か
【佐藤優】ホワイトカラーの労働者化
【佐藤優】指導者たちの内在的論理を知る
【佐藤優】世界規模のポストモダン現象
【佐藤優】宗教改革の物語 ~近代、民族、国家の起源~
【佐藤優】カネとの付き合い方の秘訣、野外で生きる雑種ネコの魅力、前科者に冷たい日本社会
【佐藤優】着目すべき北極海の重要性、日本の政治文化に構造的に組み込まれている「甘え」、文明論と地政学を踏まえた時局評論
【佐藤優】リーダーが知るべき文明観、資本主義後の社会構想、刑務所暮らし経験者の本音
【佐藤優】地図から浮かぶ歴史のリアル、平成不況は金融政策のミス、実証的データに基づく貧困対策
【佐藤優】ケータイによる日本語の乱れ、翻訳の技術、ロシア人の内在的論理
【佐藤優】武蔵中高の教育、ルター宗教改革の根幹、獣医師にもっと競争原理を導入
【佐藤優】社会に活力をもたらす政策、具体的生活の上に立つ民族国家、開発至上主義が破壊する永久凍土の生態系
【佐藤優】日本のフリーメイソン陰謀論、ユニークな働き方改革、自衛隊元陸将によるリーダーシップ論
【佐藤優】ハプスブルク帝国史の「もし」、最新の進化論、神童の軌跡
【佐藤優】知識を本当に身に付けるには、テロ戦争におけるドローンの重要な役割、帰宅恐怖症
【佐藤優】北朝鮮との緊張の高まりに対して必要な姿勢、時間管理と量子力学、時間がかかるのは損
【佐藤優】川喜田二郎『発想法』 ~総合的思考と英国経験論哲学~
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【佐藤優】×奥野長衛『JAに何ができるのか』
【佐藤優】『戦争論』をビジネスに活かす、現実社会の悪と闘う、ロシア人の意識と使命感
【佐藤優】面白い数学啓発書、日本人の思考の鋳型、攻める農業への転換
【佐藤優】総合的思考と英国経験論哲学(2) ~川喜田二郎『発想法』~
【佐藤優】総合的思考と英国経験論哲学 ~川喜田二郎『発想法』~
【佐藤優】保守論客が見た明治憲法、軍事産業にシフトしていく電機メーカー、安全と安心を強化する過程に入り込む犯罪者
【佐藤優】就活におけるネット社会の落とし穴、裁判官の資質、象徴天皇制と生前退位問題
【佐藤優】痛みを無視しない、前大戦で「前線」と「銃後」の区別がなくなった、情報を扱う仕事の最大の武器
【佐藤優】海上権力を維持するために必要な要素 ~イギリスの興亡の歴史を通して~
【佐藤優】女性の貧困を追跡したノンフィクション、師弟関係こそ教育の神髄、イランは国際基準から逸脱した国
【佐藤優】2000年の時を経て今なお変わらないインテリジェンスの「真髄」 ~孫子~
【佐藤優】財政から読みとく日本社会、ラジオの魅力、高校レベルの基礎の大切さ
【佐藤優】嫌韓本と一線を画す韓国ルポ、セカンドパートナーの実態、日本人の死生観
【佐藤優】人間にとって「影」とは何か ~シャミッソー『影をなくした男』~
【佐藤優】文部省の歴史と現状、経済実務家のロシア情勢分析、中国の対日観
【佐藤優】学習効果が上がる「入門書」、応用地政学で見る日本、権力による輿論のコントロールを脱構築
【佐藤優】大川周明『復興亜細亜の諸問題』 ~イスラーム世界のルール~
【佐藤優】女性と話すのが怖くなる本、ネット情報から真実をつかみ取る技法、ソ連とロシアに共通する民族問題
【佐藤優】ヨーロッパ宗教改革の本質、相手にわかるように説明するトレーニング、ロシア・エリートの欧米観
【佐藤優】なぜ神父は独身で牧師は結婚できるのか? 500周年の「革命」を知る ~マルティン・ルター『キリスト者の自由』~
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【佐藤優】生きた経済の教科書、バチカンというインテリジェンス機関、正しかった「型」の教育
【佐藤優】誰かを袋だたきにしたい欲望、正統派の書評家・武田鉄矢、追い込まれつつある正社員
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【佐藤優】後醍醐天皇の力の源 「異形の輩」とは--日本の暗部を突く思考
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【佐藤優】地学の魅力、自分の頭で徹底的に考える、高等教育と短期の利潤追求
【佐藤優】日本人の特徴的な行動 ~日本礼賛ではない『ジャパン・アズ・ナンバーワン』~
【佐藤優】知を扱う基本的技法、ソ連人はあまり読まなかった『資本論』、自由に耐えるたくましさ
【佐藤優】後知恵上手が出世する? ~ビジネスに役立つ「哲学の巨人」読解法~
【佐藤優】トランプ政権の安保政策、「生きた言葉」という虚妄、キリスト教の開祖パウロ
【佐藤優】「暴君」のような上司のホンネとは? ~メロスのビジネス心理学~
【佐藤優】物まね芸人とスパイの共通点、新版太平記の完成、対戦型AIの原理
【佐藤優】トランプ側近が考える「恐怖のシナリオ」 ~日本も敵になる?~
【佐藤優】弱まる日本社会の知力、実践的ディベート術、受けるより与えるほうが幸い
【佐藤優】トランプの「会話力」を知る ~ワシントンポスト取材班『トランプ』~
【佐藤優】「不可能の可能性」に挑む、言語の果たす役割の大きさ、NYタイムズ紙コラムニストの人生論
【佐藤優】人生は実家の収入ですべて決まる? ~「下流」を脱する方法~
【佐藤優】ソ連崩壊後の労働者福祉軽視、現代も強い力を持つ観念論、孤独死予備軍と宗教
【佐藤優】米国のキリスト教的価値観、サイバー戦争論、日本会議
【佐藤優】『失敗の本質』/日本型組織の長所と短所
【佐藤優】世界を知る「最重要書物」 ~クラウゼヴィッツ『戦争論』~
【佐藤優】現代ロシアに関する教科書、ネコ問題はヒト問題、トランプ氏の顧問が見る中国
【佐藤優】日本には「物語の復権」が必要である ~反知性主義批判~
【佐藤優】サイコパス、新訳で甦る千年前の魂、長寿化に伴うライフスタイルの変化
【佐藤優】イラクの地政学、誠実なヒューマニスト、全ての人が受益者となる社会の構築
【佐藤優】外交に決定的に重要なタイミング、他人の気持ちになって考える力、科学と職人芸が融合した食品
【佐藤優】『ゼロからわかるキリスト教』の著者インタビュー ~「神」を論じる不可能に挑む~
【佐藤優】組織の非情さが骨身に沁みる ~新田次郎『八甲田山死の彷徨』~
【佐藤優】プーチン政権の本質、2017年の論点、ロシアと欧州
【佐藤優】国際人になるための教科書、ストレスが人間を強くする、日本に易姓革命はない
【佐藤優】ロシアでも愛された知識人の必読書 ~安部公房『砂の女』~
【佐藤優】トランプ当選予言の根拠、猫の絵本の哲学、人間関係で認知症を予防
【佐藤優】モンロー主義とトランプ次期大統領、官僚は二流の社会学者、プロのスパイの手口
【佐藤優】トランプを包括的に扱う好著、現代日本外交史、独自の民間外交
【佐藤優】デモや抗議活動のサブカルチャー化、グローバル化に対する反発を日露が共有、グローバル化に対する反発が国家機能を強化
【佐藤優】国際社会で日本が生き抜く条件、ルネサンスを準備したもの、理系情報の伝え方
【佐藤優】人生を豊かにする本、猫も人もカロリー過剰、度外れなロシア的天性
【佐藤優】テロリズム思想の変遷を学ぶ ~沢木耕太郎『テロルの決算』~
【佐藤優】住所格差と人生格差、人材育成で企業復活、教科書レベルの知識が必要
【佐藤優】数学嫌いのための数学入門、西欧的思考にわかりやすい浄土思想解釈、非共産主義的なロシア帝国
【佐藤優】ウラジオストク日本人居留民、辺野古移設反対を掲げる公明党沖縄県本部、偶然歴史に登場した労働力の商品化
【佐藤優】「21世紀の優生学」の危険、闇金ウシジマくんvs.ホリエモン、仔猫の救い方
【佐藤優】大学にも外務省にもいる「サンカク人間」 ~『文学部唯野教授』~
【佐藤優】訳・解説『貧乏物語 現代語訳』の目次
【佐藤優】「イスラム国」をつくった米大統領、強制収容所文学、「空気」による支配を脱構築
【佐藤優】トランプの対外観、米国のインターネット戦略、中国流の華夷秩序
【佐藤優】元モサド長官回想録、舌禍の原因、灘高生との対話
【佐藤優】孤立主義の米国外交、少子化対策における産まない自由、健康食品のウソ・ホント
【佐藤優】アフリカを収奪する中国、二種類の組織者、日本的ナルシシズムの成熟
【佐藤優】キリスト教徒として読む資本論 ~宇野弘蔵『経済原論』~
【佐藤優】未来の選択肢二つ、優れた文章作法の指南書、人間が変化させた生態系
【佐藤優】+宮家邦彦 世界史の大転換/常識が通じない時代の読み方
【佐藤優】人びとの認識を操作する法 ~ゴルバチョフに会いに行く~
【佐藤優】ハイブリッド外交官の仕事術、トランプ現象は大衆の反逆、戦争を選んだ日本人
【佐藤優】ペリー来航で草の根レベルの交流、沖縄差別の横行、美味なソースの秘密
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【佐藤優】外交官の論理力、安倍政権と共産党、研究不正が起きるシステム
【佐藤優】遅読家のための読書術、電気の構造、本屋大賞
【佐藤優】外山滋比古/思考の整理学
【佐藤優】何が個性で、何が障害か
【佐藤優】大宅壮一ノンフィクション賞選評 ~『原爆供養塔』ほか~
【佐藤優】英才教育という神話
【佐藤優】資本主義の内在的論理
【佐藤優】米国の戦略策定、『資本論』をめぐる知的格闘、格差・貧困問題の起源
【佐藤優】偉くない「私」が一番自由、備中高梁の新島襄、コーヒーの科学
【佐藤優】フードバンク活動、内外情勢分析、正真正銘の「地方創生」
佐藤優】日本の政治エリートと「天佑」、宇宙の生命体、10代が読むべき本
【佐藤優】組織成功の鍵となる人事、ユダヤ人の歴史、リーダーシップ論
【佐藤優】第三次世界大戦の可能性、現代東欧文学、世界連鎖暴落
【佐藤優】司馬遼太郎の語られざる本音、深層対話、米政府による暗殺
【佐藤優】著名神学者のもう一つの顔 ~パウル・ティリヒ~
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