語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【北朝鮮】が自力で製造? ~西側先進国で使用禁止の猛毒ミサイル燃料「悪魔の毒液」~

2017年09月30日 | 社会
 (1)8月29日に続いて9月15日に北朝鮮から発射され、日本上空を通過して太平洋に落下した弾道ミサイル(ballistic missile)に使われたとみられる液体燃料が「悪魔の毒液(Devil's Venom)」だ。
 正式には「非対称ジメチルヒドラジン(unsymmetrical dimethyl hydrazine=UDMH)」と呼ばれている。猛毒で爆発しやすいロケット燃料(highly poisonous and explosive rocket fuel)であり、俗称の「悪魔の毒液」で語られることが多い。
 あまりに危険であることから、西側先進国ではかねて使用禁止になっている。米航空宇宙局(NASA)は早くも1966年に「毒性推進剤の危険性」と題したビデオを制作し、UDMHの使用に警鐘を鳴らした。

 (2)米ニューヨーク・タイムズ紙は9月17日、独自の調査に基づいて北朝鮮がUDMHを中国から入手しているばかりか、自力で製造する能力を身に付けている可能性を指摘した。同紙の取材に、ティモシー・バレット・米国家情報局(DNI)報道官は次のように語っている。
 「北朝鮮は明らかに科学技術分野で前進しているし、しかもミサイル開発を最優先している。UDMHを自力で製造するようになっていてもおかしくない」
 これを受けて英米のタブロイド紙上にはセンセーショナルな見出しが躍った。
 〈例〉英デイリー・エクスプレス紙。見出しは「明らかにされた北朝鮮の秘密兵器--金正恩が中国から輸入する『悪魔の毒液』」。

 (4)UDMHを「悪魔の毒液」と形容したのはロシア人だ。1960年の旧ソ連で、大陸間弾道ミサイル(ICBM)が試験発射中に爆発し、軍人や技術者ら100人以上が犠牲になる大事故が発生した。「ニェジェーリンの大惨事(Nedelin Catastrophe)」だ。爆発したICBMの燃料に使われていたのがUDMHだ。

 (5)北朝鮮は主要貿易相手の中国からUDMHを調達してきたようだ。ニューヨーク・タイムズは「北朝鮮は長年にわたり、中国からUDMHそのものに加えてUDMHの原料、製造技術、製造装置を輸入してきた」と伝えている。

 (6)国連安全保障理事会は9月11日に北朝鮮に対する追加制裁(additional sanctions)を決議し、同国への原油輸出制限を盛り込んだ。米国は原油の全面禁輸を求めていたが、輸出に上限を設ける内容で譲歩した。中国とロシアの支持を得られないと判断したためだ。
 米国は早くも効果が出ていると主張している。同月20日にレックス・ティラーソン国務長官は記者会見で「北朝鮮は国内で燃料不足に直面しつつある」と指摘。その数日前にはドナルド・トランプ大統領が「北朝鮮のガソリンスタンド前は長蛇の列。お気の毒に!(Long gas lines forming in North Korea. Too bad!)」とツイートした。
 だが、仮にそうだとしても、北朝鮮のミサイル開発に打撃を与える効果はどのくらいあるか。北朝鮮がUDMHを自力で製造できるとしたら、同国は原油に頼らずに弾道ミサイルを発射できるのだ。

□牧野洋(ジャーナリスト兼翻訳家)「Devil's Venom(悪魔の毒液) /西側先進国で使用禁止の猛毒ミサイル燃料、北朝鮮が自力で製造? ~Key Wordで世界を読む No.160~」(「週刊ダイヤモンド」2017年10月7日号)
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 【参考】
【米国】アマゾンのベゾス氏の資産800億ドル突破 ~世界一の大富豪ゲイツ氏に肉薄~
【スウェーデン】の実験 ~1日6時間労働 six-hour workday~
【米国】保育危機 child care crisis ~保育費が大学授業料を超える~
【米国】トランポノミクス ~ドナルド・トランプの経済政策~
【IT】米IBMはもはや「コンピューターの巨人」ではない ~Medium Blue~
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【本】IT革命、コミュニケーションの変容、家族の繋がりが希薄化 ~『「サル化」する人間社会』~

2017年09月30日 | 批評・思想
★山極寿一『「サル化」する人間社会』(集英社インターナショナル、2014)

 人類は、進化論的にまずゴリラと分岐し、その後にサルと分岐した。そのような人類は、両者の特徴を併せ持って進化してきた。ゴリラの世界が平和な家族中心なのに対して、サルの世界はボスを頂点にいただくピラミッド型の競争社会。そして人類は、その組み合わせを実現してきた。
 ところが、近年、IT革命によるコミュニケーションの変容で家族特有の繋(つな)がりが希薄化し、人類がサル化しているという。世界中で所得格差が極端になる中で、むき出しの競争社会の摩擦が生じるようになった今日、家族と社会の在り方を考える上で極めて示唆に富んだ本である。著者は京都大学の総長で、ゴリラ研究の第一人者。若干、学術的で難しい箇所もあるが、最後の2章だけでも読む価値十分だ。

□松元崇(国家公務員共済組合連合会理事長)「繋がりの希薄化を考える ~名著未読・再読~」(「週刊ダイヤモンド」2017年10月7日号)を引用
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【南雲つぐみ】血圧が上昇する時期

2017年09月29日 | 医療・保健・福祉・介護
 血圧の値は夏に低く冬に高くなりやすいとされる。健康機器メーカーのオムロンヘルスケア(本社・京都)が2012年に公表した「にっぽん健康データ2012」では、血圧と気温や運動量との関係が明らかになった。
 これは同社の健康管理サービスを受ける会員の血圧、体重、歩数、消費カロリーのデータを集計したもの。同データによれば、夏(7月~9月)と冬(12月~2月)では、最高血圧値で約5~7(mmHg)の差が見られる。
 なかでも血圧が高いのは12月~1月だ。その理由は、寒さのせいだけではないようだ。1日あたりの歩数は、1月が最も少なく、7月に比べて約800歩も減るというデータがあり、こうした運動不足と食べ過ぎ、飲み過ぎが影響すると見られる。
 一方で、注意したいのは9~10月で、急に血圧が上がるという結果が出ている。全国平均で128.8から131.9への上昇が見られた。
 これからの季節、朝晩の冷え込みには十分注意して、運動量が減らないように気を付けたい。

□南雲つぐみ(医学ライター)「血圧が上昇する時期 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年9月23日)を引用
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【保健】歯周病と全身疾患との関係

2017年09月29日 | 医療・保健・福祉・介護
 (1)お口の健康に関するクイズを。
 以下の項目から、歯周病と関係があるものをあげよ。
  (a)2型糖尿病
  (b)動脈硬化
  (c)早産

 (2)(a)については、2016年4月に東京大学公衆衛生学の調査結果が報告されている。
 同調査は、ある企業の協力を得て、健康な男性従業員2,469人(35~55歳)を対象に行われた。
 参加者は、2004年に定期健康診断と歯周病の検査を行い、その後5年間、追跡対象となった。
 追跡期間中に133人が新たに2型糖尿病を発症。歯周病との関連を調べたところ、登録時に歯周病で歯がぐらついていた人は、発症リスクが1.73倍に上昇していた。一方、歯茎から出血する程度の歯周病との関連は認められなかった。
 この調査でわかるのは、歯周病は2型糖尿病の前触れかもしれない、ということだ。血糖値が正常でも、歯茎の出血や口臭があれば、要注意なのだ。

 (3)(b)については、動脈硬化の進展には歯周病菌による炎症反応が一役かっている、という説がある。引いては心筋梗塞や脳梗塞の原因になる、というのだ。
 当初、米国心臓協会など関連学会は懐疑的な見方を示していた。
 しかし、2013年に、「歯周の健康が回復し、歯周病菌が減少すると、動脈硬化の進行が抑制される」ことが初めて証明されると、空気が少々変化した。
 現在は、歯周病の有無による未病段階の脳・心血管疾患の早期発見と予防に関心が集まっている。

 (4)(c)の早産との関係を知る人はすくないだろう。
 国内外の研究報告で、歯周病の妊婦は早産リスクが一般より7~8倍も高いことが知られている。
 歯茎から放出される炎症物質が、胎盤や妊婦の血液を介して胎盤に直接、感染するためだ。
 残念ながら、妊娠中に歯周病の治療をすることで、早産リスクを減らせるかは明らかではない。
 将来の妊娠・出産を希望する女性は、ひと一倍、お口の健康に注意が必要だ。  

□井出ゆきえ(医学ライター)「歯の衛生週間は終わったけれど/歯周病と全身疾患との関係 ~カラダご医見番・ライフスタイル編 No.354~」(「週刊ダイヤモンド」2017年6月24日号)
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 【参考】
【保健】尿のpHで糖尿病の発症予測 ~酸性度が高いとリスクが上昇~
【保健】ビタミンB群の過剰摂取にご注意 ~男性の肺癌発症リスクが上昇~
【保健】長距離タイムは血液型しだいか ~影響は普段の練習に匹敵~
【保健】活動格差が肥満を招く ~72万人に対する調査で判明~
【保健】認知症の発症を予防する/10代から意識すべき9因子
【保健】10代の望まない妊娠を防ぐ ~長期間効果がある避妊法を選択~
【保健】糖尿病網膜症リスクを軽減 ~26メッツ・時/週以上の運動~
【保健】ヒアリにどう対処する? ~アナフィラキシーに注意~
【保健】鬱に効くボルダリング ~悲観的な自動思考を解消~
【保健】主食をしっかり食べると公平な判断ができる
【保健】梅雨明け~お盆は熱中症の季節 ~危ない人、予防と対応法~
【保健】塩分過剰で空腹に ~高血圧どころかメタボに~
【保健】満腹より栄養素に目を向けて ~収入が低い世帯は主食頼み~
【保健】だるいときほど階段昇降を ~カフェインより効果的~
【保健】成人ADHDの予備診断 ~六つの質問でクリーニング~
【保健】“ベンゾ系薬剤”に注意 ~常用量でも薬物依存を形成~
【保健】ギャンブル依存症ってなに? ~最新の定義は「プロセス依存」~
【保健】グルテンフリー食の功罪 ~結局、2型糖尿病に?~
【保健】アジア系2型糖尿病でも全がん死リスクが上昇
【保健】「男の更年期」改善効果に疑問符 ~テストステロン補充療法~
【保健】狩猟・採集民族のチマネの人々に学ぶ ~現代的な生活は健康リスク~
【保健】玄米でカロリー消費! ~30分程度の運動に匹敵~
【保健】1日あたり0.5合程度が上限 ~認知症を予防する飲酒量~
【保健】電子たばこで禁煙補助? ~英米で見解の相違~
【保健】二つの睡眠時無呼吸症候群 ~閉塞性か中枢性かで違い~
【保健】不安やうつはがんの初期症状? ~結腸・直腸、膵臓などで関連~
【保健】赤身肉は魚や鶏肉に置き換えて ~大腸憩室炎の発症リスクを軽減~
【保健】学会監修の防災セットが限定発売 ~心臓を守るリストも~
【保健】前立腺癌の手術で優れているのは ~ダ・ヴィンチvs人の手~
【保健】サウナで認知症リスクが低下 ~本場フィンランドの報告~
【保健】ポケモンGOで運動量up! ~仲間でワイワイの効果~
【保健】「過剰診断」か「見落とし」か ~マンモグラフィー検診のリスク~
【保健】悪性腫瘍ばりの「足の狭心症」 ~運動・喫煙で早期に対応を~
【保健】ワクチンを接種し損ねても ~インフル予防に補中益気湯~
【保健】高齢者は健康な生活、他方、若い世代は生活習慣に課題
【保健】子供の感染性急性胃腸炎に ~家庭でできる経口補水療法を~
【保健】痛風発作の薬は低用量で/米国のガイドラインが推奨
【保健】社会文化的伝統は肥満のもと ~年末~春は危険だらけ~
【保健】サルコペニア肥満で糖尿病!? ~筋肉減でインスリン分泌低下~
【保健】子どもの砂糖摂取量は1日25g以下に ~肥満症対策のため清涼飲料より水~
【保健】偽薬効果は学習効果? ~慢性的な腰痛が軽減~
【保健】中高年の性行動と認知機能
【保健】揚げ物はレジリエンス(心の弾力・回復力)に悪影響?
【保健】カロリー制限か運動療法か、どちらか一つじゃダメか?
【保健】遺伝子検査で再発リスクを評価 ~乳癌、抗癌剤治療の回避も~
【保健】慢性疲労症候群に関係か ~腸内細菌叢~
【保健】脳トレに有酸素運動をプラス ~認知機能と記憶力が向上~
【保健】標準体重なのに2型糖尿病?/BMIが「1」増加しただけで
【保健】受動喫煙は確実に癌、脳・心疾患、乳幼児突然死症候群を生む
【保健】嫌な気分の時こそ、動く ~うつ病治療に行動活性化療法~
【保健】孤独リスクも欧米化する?/宴会文化が廃れた後は
【保健】茶カテキンによる肝障害でノルウェーがサプリメント含有量規制へ
【保健】学んで4時間後に運動すると記憶が定着 ~記憶術~
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【保健】恐竜も腫瘍を患う ~癌は進化の宿命~
【保健】高血圧にはモーツァルト ~安静に寝ているより効果的~
【保健】塞栓症リスクが低いピルは?/エストロゲン量と黄体ホルモンで違い
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【保健】「夏の蚊対策国民運動」 ~ジカ熱対策~
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【保健】ジャガイモに高血圧リスク/ノンオイルでも要注意 
【保健】ADHDに「ゲーム療法」?/2製品が臨床試験へ
【保健】男性は運送業、女性は医療・介護 ~メタボになりやすい業種~
【保健】健康生活の王道は「食」 ~食事バランスガイドと死亡率~
【保健】眼底検査で何がわかるか ~眼疾患だけではない~
【保健】弾性ストッキングが効果的 ~エコノミークラス症候群対策~
【保健】マインドフルネスで腰痛改善 ~認知行動療法と同じ効果~
【保健】歯磨きが心血管疾患を予防 ~毎食後で発症リスクを軽減~
【保健】ガン=生存時代の就労支援 ~治療と仕事の両立に指針~
【保健】糖尿病患者の降圧目標値 ~140mmHgでよい?~
【保健】睡眠不足でスナック菓子を渇望、体重増加 ~大麻並みの快楽
【保健】コーラ1缶で薬の吸収率がアップ ~抗癌剤の薬効~
【保健】その一言で妻の2型糖尿病リスクが減少 ~「先に寝ていて」~
【保健】先進国では認知症が減少? ~予防の鍵は生活習慣の改善~
【保健】生活設計は長期戦か短期決戦か ~癌の臓器別・病期別生存率~
【保健】イチゴとオレンジはEDに効く ~米国の研究報告~
【保健】高齢者の服薬適正化にGL ~容易な多剤併用に警鐘~
【保健】朝食抜きに脳卒中リスク 阪大など調査 大規模調査で1.18倍高
【保健】下剤は脳・心血管疾患リスク> ~背景にストレスや運動不足~
【保健】高脂肪食でシナプスが消失? ~動物実験~
【保健】2型糖尿病とフライド・ポテトとの関係 ~ポテトは煮物で~
【保健】世帯の所得と健康リスクの関係 ~食習慣と飲酒習慣~
【保健】抗がん剤の価格差は最大4倍以上 ~WHOの調査~
【保健】より危険な睡眠時無呼吸 ~脳・心疾患のリスク増~
【保健】初日の出の心身的効果 ~鬱対策は光を浴びて~
【保健】日本人肥満男性の食事と運動 ~糖尿病予防~
【保健】適性な「降圧目標値」 ~120未満で関連疾患が3割低下~
【保健】自由な裁量権でスリムに ~ストレスでメタボ~
【保健】目の老化には赤と緑と橙色 ~加齢黄斑変性症の予防~
【保健】早期発見のためにエコーと併用 ~乳がん検診~
【保健】骨折予防はカルシウムのほかに・・・・
【保健】前糖尿病患者は食習慣の改善を ~全国糖尿病週間~
【保健】糖質制限より脂質制限? ~体脂肪を減らす~
【保健】受動喫煙が歯周病リスクに ~ただし男性のみ~
【保健】貧乏ゆすりが命を救う? ~マナーより健康~
【保健】「高収入の勝ち組」の健康リスク? ~50歳以上の有害な飲酒~
【保健】照明用白色LEDのブルーライトは安全か?
【保健】目の愛護デー ~緑内障による失明を予防~
【保健】長時間労働は脳卒中リスク ~週41~48時間でも上昇~
【保健】ほぼ毎日食べると、死亡リスクが14%減少 ~唐辛子~
【保健】水族館でリラックス効果 ~血圧・心拍数に好影響~

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【南雲つぐみ】膝の痛み ~軟骨のすり減り~

2017年09月27日 | 医療・保健・福祉・介護
 正座がしにくい、椅子から立ち上がるときに、膝の曲げ伸ばしがスムーズにいかない。これらの症状は、「変形性膝関節症」が原因となっている場合がある。膝関節を覆っている軟骨がすり減って弾力性を失い、関節炎や変形を生じて痛みなどが起こる状態だ。
 東京大学22世紀医療センターの関節疾患総合研究講座は2006年に、東京都板橋区と和歌山県日高川町の住民約2,200人の協力を得て、関節の状態をエックス線撮影で調べた。
 その結果、50歳以上では女性の74.6%、男性の53.5%に膝関節の軟骨のすり減りなどが見つかり、変形性膝関節症と診断できたという。これを50歳以上の国民に当てはめると、女性1,840万人、男性1,240万人(当時)が該当する計算になる。高齢者だけの病気ではなく、働き盛りの50代がなることも多いことが分かる。
 進行すると人工関節が必要になることもある。日常生活では無理に膝を深く曲げないことや、少しでも痛みが出たときは、サポーターで保護するなどの予防も大切だ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「膝の痛み ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年9月4日)を引用
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【南雲つぐみ】コスモス ~「マザー牧場」や「ひたちなか海浜公園」~

2017年09月26日 | 医療・保健・福祉・介護
 日照時間が短くなると花芽を作る「短日植物」のコスモス。寒い地方から咲き始め、10~11月に見頃を迎える。
 東北各地や長野県軽井沢などの高原地帯では、早いところでは8月下旬から、日当たりと風通しのよい道路脇や休耕地などで咲き始める。温暖な千葉県や茨城県では10月あたりが見頃で、千葉県の「マザー牧場」や江戸川の河川敷、茨城県の「ひたちなか海浜公園」では広大な敷地がさまざまな種類のコスモスで埋め尽くされる。
 品種改良で、真夏から秋にかけて咲く早生の種類が増えた。近畿地方、四国、九州など西日本にあるコスモス園では、7~8月に見頃となるところが多いようだ。
 コスモスはキク科で、原産はメキシコ。明治時代、日本に初めて持ち込まれたのは、一重咲きだったという。現在では八重咲きや、舌状花(ぜつじょうか)という花びらの先にギザギザの入ったものなど、多品種が栽培されている。色もピンクや白のほか、濃い赤や黄、オレンジ、チョコレート色、紫、黒のコスモスも登場している。

□南雲つぐみ(医学ライター)「コスモス ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年9月22日)を引用
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【佐藤優】武蔵中高の教育、ルター宗教改革の根幹、獣医師にもっと競争原理を導入

2017年09月26日 | ●佐藤優
 ①おおたとしまさ『名門校「武蔵」で教える東大合格より大事なこと』(集英社新書 760円)
 ②マルティン・ルター(深井智朗・訳)『宗教改革三大文書 付「九五箇条の提題」』(講談社学術文庫 1,300円)
 ③森永卓郎『森卓77言』(プレジデント社 1,200円)

 (1)①は、武蔵中高の教育を肯定的に書いた広報的性格が強い本だ。
 <武蔵では中三で第二外国語が必修だ。ドイツ語、フランス語、中国語、韓国朝鮮語から選択する。これまた大学受験にはおよそ関係がない。
 言ってしまえば旧制高校時代からの伝統である。戦前の旧制高校は現在の大学の教養課程に相当する教育までを行う機関であった。現在の大学で第二外国語を学ぶのと同じ意味合いで、第二外国語が教えられていた。その名残といえる。
 高一からは必修でなくなるが、約七割が継続して「中級コース」を受講する。だんだんと脱落者が出て、高二ではその約半分、高三ではさらにその約半分の生徒が「上級コース」を受講する>
 とする。確かに中学から第2外国語を本気で勉強すれば、大学に入ってその力を実務に堪えるレベルまで向上させることが可能になる。

 (2)②は、1517年にルターがドイツのヴィッテンベルクで「95箇条の提題」を発表し、宗教改革が始まって500年になることを記念して編まれた選集だ。「キリスト者の自由」でルターが強調したという次の信仰義認論を理解することが鍵になる。
 <キリスト者は、キリスト者の頭であるキリストのように、自らの信仰において十分に満ちたりていて、そして信仰が増すように努めるべきである。信仰こそがキリスト者の生命であり、義であり、救いである>

 (3)③で、森永氏は、
 <獣医の需給については、不足が続くという意見と、将来的には過剰になるという意見に分かれています。一方、医師については、今後の高齢社会のなかで、誰がどうみても不足していくことが確実です。すでに、産婦人科医、小児科医、へき地医療に従事する医師などが深刻な不足の状況を迎えていることは、反論の余地がないでしょう。
 (中略)もし、獣医学部はどんどん認めるけれども、医学部は認めないというのが安倍政権の方針であるというのであれば獣医師会は影響力が小さいから切り捨てるけれど、医師会の政治的影響力は無視できないので、引き続き守っていくということになります。本当にそれでいいのでしょうか>
 と問い掛ける。いいはずがない。獣医についても医師についても、もっと競争原理を導入すべきと思う。国家試験で基準に達しない者を排除する仕組みをつくっておけば、医療の質が低下することはない。法科大学院を出て司法試験に落ちても、それはそういう選択をした人の自己責任であるのと同様の状況が医学部で生じても構わないと思う。

□佐藤優「ルター宗教改革の根幹 ~知を磨く読書 第216回~」(「週刊ダイヤモンド」2017年9月30日号)
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 【参考】
【佐藤優】社会に活力をもたらす政策、具体的生活の上に立つ民族国家、開発至上主義が破壊する永久凍土の生態系
【佐藤優】日本のフリーメイソン陰謀論、ユニークな働き方改革、自衛隊元陸将によるリーダーシップ論
【佐藤優】ハプスブルク帝国史の「もし」、最新の進化論、神童の軌跡
【佐藤優】知識を本当に身に付けるには、テロ戦争におけるドローンの重要な役割、帰宅恐怖症
【佐藤優】北朝鮮との緊張の高まりに対して必要な姿勢、時間管理と量子力学、時間がかかるのは損
【佐藤優】川喜田二郎『発想法』 ~総合的思考と英国経験論哲学~
【佐藤優】日本の思想状況の貧しさ、頑丈にできている戦闘機、東方正教会に関する概説書
【佐藤優】資本主義の根底にある「勤勉さ」という美徳の淵源 ~『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』~
【佐藤優】手ごわいフェイクニュース、国を動かす政治エリートの意志、欧州内部における紛争
【佐藤優】×奥野長衛『JAに何ができるのか』
【佐藤優】『戦争論』をビジネスに活かす、現実社会の悪と闘う、ロシア人の意識と使命感
【佐藤優】面白い数学啓発書、日本人の思考の鋳型、攻める農業への転換
【佐藤優】総合的思考と英国経験論哲学(2) ~川喜田二郎『発想法』~
【佐藤優】総合的思考と英国経験論哲学 ~川喜田二郎『発想法』~
【佐藤優】保守論客が見た明治憲法、軍事産業にシフトしていく電機メーカー、安全と安心を強化する過程に入り込む犯罪者
【佐藤優】就活におけるネット社会の落とし穴、裁判官の資質、象徴天皇制と生前退位問題
【佐藤優】痛みを無視しない、前大戦で「前線」と「銃後」の区別がなくなった、情報を扱う仕事の最大の武器
【佐藤優】海上権力を維持するために必要な要素 ~イギリスの興亡の歴史を通して~
【佐藤優】女性の貧困を追跡したノンフィクション、師弟関係こそ教育の神髄、イランは国際基準から逸脱した国
【佐藤優】2000年の時を経て今なお変わらないインテリジェンスの「真髄」 ~孫子~
【佐藤優】財政から読みとく日本社会、ラジオの魅力、高校レベルの基礎の大切さ
【佐藤優】嫌韓本と一線を画す韓国ルポ、セカンドパートナーの実態、日本人の死生観
【佐藤優】人間にとって「影」とは何か ~シャミッソー『影をなくした男』~
【佐藤優】文部省の歴史と現状、経済実務家のロシア情勢分析、中国の対日観
【佐藤優】学習効果が上がる「入門書」、応用地政学で見る日本、権力による輿論のコントロールを脱構築
【佐藤優】大川周明『復興亜細亜の諸問題』 ~イスラーム世界のルール~
【佐藤優】女性と話すのが怖くなる本、ネット情報から真実をつかみ取る技法、ソ連とロシアに共通する民族問題
【佐藤優】ヨーロッパ宗教改革の本質、相手にわかるように説明するトレーニング、ロシア・エリートの欧米観
【佐藤優】なぜ神父は独身で牧師は結婚できるのか? 500周年の「革命」を知る ~マルティン・ルター『キリスト者の自由』~
【佐藤優】政界汚職を描いた古典 ~石川達三『金環蝕』~
【佐藤優】生きた経済の教科書、バチカンというインテリジェンス機関、正しかった「型」の教育
【佐藤優】誰かを袋だたきにしたい欲望、正統派の書評家・武田鉄矢、追い込まれつつある正社員
【佐藤優】発達障害とどう向き合うか、アドルノ哲学の知的刺激、インターネットと「情報犯罪」
【佐藤優】後醍醐天皇の力の源 「異形の輩」とは--日本の暗部を突く思考
【佐藤優】実用的な会話術、ユーラシア地域の通史、宇宙ロケットを生んだ珍妙な思想
【佐藤優】キブ・アンド・テイクが成功の秘訣、キリスト教文化圏の悪と悪魔、理系・文系の区別を捨てよ
【佐藤優】企業インテリジェンス小説 ~梶山季之『黒の試走車』~
【佐藤優】中東複合危機、金正恩の行動を読み解く鍵、「型破り」は「型」を踏まえて
【佐藤優】後世に名を残す村上春樹新作、気象災害対策の基本書、神学の処世術的応用
【佐藤優】地学の魅力、自分の頭で徹底的に考える、高等教育と短期の利潤追求
【佐藤優】日本人の特徴的な行動 ~日本礼賛ではない『ジャパン・アズ・ナンバーワン』~
【佐藤優】知を扱う基本的技法、ソ連人はあまり読まなかった『資本論』、自由に耐えるたくましさ
【佐藤優】後知恵上手が出世する? ~ビジネスに役立つ「哲学の巨人」読解法~
【佐藤優】トランプ政権の安保政策、「生きた言葉」という虚妄、キリスト教の開祖パウロ
【佐藤優】「暴君」のような上司のホンネとは? ~メロスのビジネス心理学~
【佐藤優】物まね芸人とスパイの共通点、新版太平記の完成、対戦型AIの原理
【佐藤優】トランプ側近が考える「恐怖のシナリオ」 ~日本も敵になる?~
【佐藤優】弱まる日本社会の知力、実践的ディベート術、受けるより与えるほうが幸い
【佐藤優】トランプの「会話力」を知る ~ワシントンポスト取材班『トランプ』~
【佐藤優】「不可能の可能性」に挑む、言語の果たす役割の大きさ、NYタイムズ紙コラムニストの人生論
【佐藤優】人生は実家の収入ですべて決まる? ~「下流」を脱する方法~
【佐藤優】ソ連崩壊後の労働者福祉軽視、現代も強い力を持つ観念論、孤独死予備軍と宗教
【佐藤優】米国のキリスト教的価値観、サイバー戦争論、日本会議
【佐藤優】『失敗の本質』/日本型組織の長所と短所
【佐藤優】世界を知る「最重要書物」 ~クラウゼヴィッツ『戦争論』~
【佐藤優】現代ロシアに関する教科書、ネコ問題はヒト問題、トランプ氏の顧問が見る中国
【佐藤優】日本には「物語の復権」が必要である ~反知性主義批判~
【佐藤優】サイコパス、新訳で甦る千年前の魂、長寿化に伴うライフスタイルの変化
【佐藤優】イラクの地政学、誠実なヒューマニスト、全ての人が受益者となる社会の構築
【佐藤優】外交に決定的に重要なタイミング、他人の気持ちになって考える力、科学と職人芸が融合した食品
【佐藤優】『ゼロからわかるキリスト教』の著者インタビュー ~「神」を論じる不可能に挑む~
【佐藤優】組織の非情さが骨身に沁みる ~新田次郎『八甲田山死の彷徨』~
【佐藤優】プーチン政権の本質、2017年の論点、ロシアと欧州
【佐藤優】国際人になるための教科書、ストレスが人間を強くする、日本に易姓革命はない
【佐藤優】ロシアでも愛された知識人の必読書 ~安部公房『砂の女』~
【佐藤優】トランプ当選予言の根拠、猫の絵本の哲学、人間関係で認知症を予防
【佐藤優】モンロー主義とトランプ次期大統領、官僚は二流の社会学者、プロのスパイの手口
【佐藤優】トランプを包括的に扱う好著、現代日本外交史、独自の民間外交
【佐藤優】デモや抗議活動のサブカルチャー化、グローバル化に対する反発を日露が共有、グローバル化に対する反発が国家機能を強化
【佐藤優】国際社会で日本が生き抜く条件、ルネサンスを準備したもの、理系情報の伝え方
【佐藤優】人生を豊かにする本、猫も人もカロリー過剰、度外れなロシア的天性
【佐藤優】テロリズム思想の変遷を学ぶ ~沢木耕太郎『テロルの決算』~
【佐藤優】住所格差と人生格差、人材育成で企業復活、教科書レベルの知識が必要
【佐藤優】数学嫌いのための数学入門、西欧的思考にわかりやすい浄土思想解釈、非共産主義的なロシア帝国
【佐藤優】ウラジオストク日本人居留民、辺野古移設反対を掲げる公明党沖縄県本部、偶然歴史に登場した労働力の商品化
【佐藤優】「21世紀の優生学」の危険、闇金ウシジマくんvs.ホリエモン、仔猫の救い方
【佐藤優】大学にも外務省にもいる「サンカク人間」 ~『文学部唯野教授』~
【佐藤優】訳・解説『貧乏物語 現代語訳』の目次
【佐藤優】「イスラム国」をつくった米大統領、強制収容所文学、「空気」による支配を脱構築
【佐藤優】トランプの対外観、米国のインターネット戦略、中国流の華夷秩序
【佐藤優】元モサド長官回想録、舌禍の原因、灘高生との対話
【佐藤優】孤立主義の米国外交、少子化対策における産まない自由、健康食品のウソ・ホント
【佐藤優】アフリカを収奪する中国、二種類の組織者、日本的ナルシシズムの成熟
【佐藤優】キリスト教徒として読む資本論 ~宇野弘蔵『経済原論』~
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【佐藤優】ねこはすごい、アゼルバイジャン、クンデラの官僚を描く小説
【佐藤優】外交官の論理力、安倍政権と共産党、研究不正が起きるシステム
【佐藤優】遅読家のための読書術、電気の構造、本屋大賞
【佐藤優】外山滋比古/思考の整理学
【佐藤優】何が個性で、何が障害か
【佐藤優】大宅壮一ノンフィクション賞選評 ~『原爆供養塔』ほか~
【佐藤優】英才教育という神話
【佐藤優】資本主義の内在的論理
【佐藤優】米国の戦略策定、『資本論』をめぐる知的格闘、格差・貧困問題の起源
【佐藤優】偉くない「私」が一番自由、備中高梁の新島襄、コーヒーの科学
【佐藤優】フードバンク活動、内外情勢分析、正真正銘の「地方創生」
佐藤優】日本の政治エリートと「天佑」、宇宙の生命体、10代が読むべき本
【佐藤優】組織成功の鍵となる人事、ユダヤ人の歴史、リーダーシップ論
【佐藤優】第三次世界大戦の可能性、現代東欧文学、世界連鎖暴落
【佐藤優】司馬遼太郎の語られざる本音、深層対話、米政府による暗殺
【佐藤優】著名神学者のもう一つの顔 ~パウル・ティリヒ~
【佐藤優】総理が靖国参拝する理由、NPO活動の哲学やノウハウ、テロ対策の必読書
【佐藤優】今後、起こりうる財政破綻 ~対応策を学ぶ~
【佐藤優】社会の価値観、退行する社会
【佐藤優】夫婦の微妙な関係、安倍政権の内在的論理、警察捜査の正体
【佐藤優】情緒ではなく合理と実証で ~社会の再構築~
【佐藤優】中曽根康弘、21世紀の資本主義分析、北樺太の石油開発
【佐藤優】日本人の思考の鋳型、死刑問題、キリスト教と政治
【佐藤優】中国株式市場の怪しさ、イノベーションの障害、ホラー映画の心理学
【佐藤優】普天間基地移設問題の本質、外務省犯罪黒書、老後に快走!
【佐藤優】シリア難民が日本へ ~ハナ・アーレント『全体主義の起源』~

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【後藤謙次】前代未聞の「トランプ解散」へ ~日程に伴う大きな北朝鮮リスク~

2017年09月25日 | 社会
 <それでは安倍はいつ決断したのか。(中略)
 (安倍を)一気に臨時国会召集日の9月28日の冒頭解散に駆り立てたのは「山尾ショック」だ。
 一時は9月1日の民進党代表選で誕生した前原誠司新体制の幹事長に内定した元政調会長の山尾志桜里。ところが、「民進党の救世主」とみられていた山尾の若手弁護士とのスキャンダルが発覚した。山尾は一転して離党に追い込まれる。9月7日夜のことだった。これをきっかけに安倍が動く。自民党選対幹部に電話を入れた。
 「詳細な選挙情勢調査をやってもらいたい」>

 <一方、安倍は翌11日昼、連立与党のパートナーである公明党代表の山口那津男と首相官邸で会談する。翌12日から山口がロシアを訪問するため、その直前に解散を検討していることを伝えるのが目的だった。この会談を受けて公明党の支持母体である創価学会が全国に指令を発した。
 週末の16日土曜日、創価学会は全国13ブロックに分けた「方面長会議」を緊急招集した。14年の衆院解散前と同じ手順が踏まれた。>

 <「9月28日解散、10月10日公示、22日投開票」
 まさしく「初めにスケジュールありき」。トランプの来日日程から逆算して決まった。11月5日に新内閣でトランプを迎えるには、22日投開票がぎりぎりのタイムリミット。首相指名選挙を行うための特別国会を召集するには最短でも10日が必要だからだ。現に安倍は過去2回の衆院選挙後の特別国会を10日後に召集している。一部に報じられた29日投票ではトランプの来日には間に合わない。>

 <ただし、この選挙日程は大きな「北朝鮮リスク」を伴う。10月10日は朝鮮労働党の創設記念日。北朝鮮が最初の核実験を行ったのは06年10月9日。創設記念日の前日だった。10月18日には中国共産党大会が開かれる。北朝鮮は昨年9月に北京で開かれたG20首脳会議以来、中国の国家主席、習近平の晴れ舞台を狙うかのように弾道ミサイルの発射などの挑発行為を繰り返してきた。
 次期衆院選挙の最中に北朝鮮が何もせずにやり過ごすだろうか。ましてや国連総会に出席したトランプが行った9月19日の演説はこれまでにない激越なものだった。>

 <「(韓国の首都)ソウルを重大な危険にさらさずに、北朝鮮に軍事力を行使する選択肢はある」
 過激な演説に北朝鮮が強く反発するのは避けられまい。衆院選挙中に北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、Jアラートが鳴るような事態になった場合に選挙戦はどうなるのか。
 「少なくともNSC(国家安全保障会議)メンバーは選挙遊説のために首都圏を出ることはできない」
 首相の安倍を筆頭に菅、外相の河野太郎、防衛相の小野寺五典らの全国遊説がなくなる異例の選挙戦になるのは確実だ。それどころか米朝の不測の事態にどう備えるかというこれまで経験したことがない衆院選挙になるのは確実だ。にもかかわらず、あえて解散に踏み切るのは、今以上に北朝鮮の危機が忍び寄るからだという。
 「国連の北朝鮮制裁の効果が出てくる年末から年明けにかけ、緊張がピークを迎える。そうなれば解散ができるタイミングはほとんどなくなる」(政府高官)
 安倍の思惑通り奇襲が奏功するかどうか。前代未聞の「トランプ選挙」の幕が上がる。>

□後藤謙次「前代未聞の「トランプ解散」へ/日程に伴う大きな北朝鮮リスク ~永田町ライブ!No.357」(「週刊ダイヤモンド」2017年9月30日号)から一部引用
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 【参考】
【後藤謙次】再々改造は権力構造を変える ~事実上の「古賀・菅連合内閣」~
【後藤謙次】急浮上する電撃解散説 ~ダブル補選と内閣支持率急落の絡み合い~
【後藤謙次】反自民の受け皿になれないし、小池知事との連携も困難 ~民進党~
【後藤謙次】内閣改造は「専守防衛」でも活路が見えない「守りの安倍」
【後藤謙次】経世会(額賀派)・宏池会(岸田派)・石田茂 ~都議選大惨敗後の動き~
【後藤謙次】安倍首相の改憲案の前倒し発言 ~「年内解散」に向けた思惑~
【後藤謙次】支持率急落で首相が「反省の弁」 ~それでも止まらぬ内部文書流出~
【後藤謙次】憲法改正発議までの長い道のりが賭のリスクに ~天皇退位・総裁選・衆院選~ 
【後藤謙次】【加計学園疑惑】沈黙していた政官双方から異論 ~加計学園問題が招く想定外反応~
【後藤謙次】共謀罪に加計学園問題まで炎上 ~予想以上に高い「6月の壁」~
【後藤謙次】安倍1強時代を揺るがすリスク ~森友学園問題で一躍「渦中の人」~
【後藤謙次】北朝鮮、金正男氏殺害の深層 ~日本政府内に異なる二つの見方~
【後藤謙次】政府与党内の二つの見方 ~北方領土交渉は頓挫?~
【後藤謙次】トランプの地滑り的勝利で始まった未知なる対米外交
【後藤謙次】築地市場の移転延期の決断が小池都知事の手足を縛るリスク
【後藤謙次】幹事長の入院が人事に波及、「ポスト安倍」めぐり早くも火花
【後藤謙次】参院選大勝も激戦12県で大敗 ~劣る「勝利の質」~
【後藤謙次】都知事選で与党分裂の理由 ~自民党内の反安倍勢力~
【後藤謙次】日本が直面する「ABCリスク」 ~英EU離脱で顕在化~
【後藤謙次】甘利大臣辞任をめぐる二つのなぜ ~後任人事と直後のマイナス金利~
【政治】不可解な時期に石破派が発足 ~その行方は内閣改造で~
【政治】震災後2度目の統一地方選 ~異例なほど注力する自民党本部~
【政治】安倍が描いた解散戦略の全内幕 ~周到な準備~
【政治】安部政権の危機管理能力の低さ ~土砂災害・火山噴火~
【政治】「地方創生」が実現する条件 ~石破-河村ラインの役割分担~
【政治】露骨な安倍政権へのすり寄り ~経団連が献金再開~
【政治】石原発言から透ける政権の慢心 ~制止役不在の危うさ~
【原発】政権の最優先課題 ~汚染水と廃炉作業~
【政治】「新党」結成目前の小沢一郎の前にたちはだかる難問
【政治】小沢一郎、妻からの「離縁状」の波紋 ~古い自民党の復活~
【政治】国会議員はヤジの質も落ちた

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【本】生命はいかに「調節」されるかを豊富な事例で解き明かす ~『セレンゲティ・ルール』~

2017年09月25日 | 批評・思想
★ショーン・B・キャロル(高橋洋・訳)『セレンゲティ・ルール--生命はいかに調節されるか』(紀伊國屋書店 2,200円)

 (1)東アフリカ全域で家畜に牛痘の予防接種をしたところ、タンザニアのセレンゲティ国立公園内の水牛とヌーが急増した。特に、ヌーは大量の草を消費し、そのために乾期の火災が減少した。若い苗木の生長を抑える火災が減ったために植生が多様化し、森林が拡大して餌が増えたことからキリンも急増した。

 (2)われわれを取り巻く環境は、こうした複雑な「調節」の関係に満ちている。
 ヌーが増えたため捕食動物のライオンやハイエナが増えたというのは分かりやすい。
 だが、草食動物のキリンも増えたというのは意外である。
 草を食べるバッタやイナゴは減ったが、植生が多様化したためにチョウの種類が増えたというのも、かなり意外だ。

 (3)促進と抑制の調節メカニズムは、実は、われわれの体内を支配する原理でもある。
 高脂血症は、「レダクターゼ酵素」の活動によって血中のLDL(いわゆる悪玉コレステロール)が過剰となるため起こる。
 健康な体内では、LDLの増加は細胞のLDLレセプターを活性化させ、同時にレダクターゼ酵素の活動を抑制している。
 日本の製薬会社で研究していた遠藤章は、レダクターゼ酵素の活動を抑制する物質が高脂血症の治療薬になるとの発想から菌類を研究して、「スタチン」を発見した。製薬会社内部の事情など紆余曲折があったものの、それが同時にLDLレセプターを増加させるとの発見も加わり、画期的な発明がもたらされた。各種の新薬が普及した結果、心臓病による米国人の死亡率は推定で約6割減った。

  (4)今日、われわれは複雑で精妙な調節のメカニズムを知らねばならない。そして、得られた知識を前向きに生かし、生活を改善していかねばならない。これが、本書の主要なメッセージである。
 絶滅に瀕した魚類を河川や湖沼にただ放流しても、調節メカニズムへの洞察抜きでは、対策になりにくい。生態系の回復には、食物連鎖の上方や下方に働き掛けるといった知恵が必要なのだ。

 (5)「自然のままがよい」「自然を取り戻そう」という言説を、よく耳にする。だが、ありのままの自然などないのだ。本書が生き生きと描くのは、いったん絶滅したオオカミを放ったことによるイエローストーン国立公園(米国)の生態系の回復であり、内戦で破壊されたゴンゴローザ国立公園(モザンビーク)の再構築であり、天然痘の撲滅であり、癌の新たな治療法の開拓だ。全て人為の所産である。
 自然をどう保つかは、やはり人類の知恵に懸かっている。感動的な数々の事例と読みやすい文章で、本書はそれを語りかけている。

□玉井克哉(東京大学教授・信州大学教授)「生命はいかに「調節」されるか/豊富な事例で解き明かす好著  ~私の「イチオシ収穫本」~」(「週刊ダイヤモンド」2017年9月30日号)
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【本】メディアの問題点をえぐる ~『勝負の分かれ目 メディアの生き残りに賭けた男たちの物語』~

2017年09月24日 | 批評・思想
★下山進『勝負の分かれ目 メディアの生き残りに賭けた男たちの物語』(講談社、1999)

 2段組み560ページの大著だが、思わず夢中で読んでしまう。技術と市場経済の変化がメディアとジャーナリズムを否応なく変えていく半世紀余りを、トップ経営者から現場記者まで、国際的、複眼的、重層的に描き出す。
 1999年の刊行当時、日本人にもかくも壮大かつ重厚なノンフィクションが書けるのかと驚嘆したものだ。印象深い逸話が幾つもある。日本のメディアの閉鎖性、規制当局との癒着。日本経済新聞社中興の祖・圓城寺(えんじょうじ)次郎が説いた「記者はきちんと解釈できるように勉強しなくてはならない」という“重武装記者論”などは、今でも通じる。
 現在、日本のメディアの変貌は著しく、問題点はさらに鮮明に浮かび上がる。ぜひ、著者には本書の続編を希望したい。

□若田部昌澄(早稲田大学政治経済学術院教授)「メディアの問題点をえぐる ~名著未読・再読~」(「週刊ダイヤモンド」2017年9月30日号)を引用
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【欧州】ドイツ自動車業界を襲うディーゼル締め出し判決 ~EV普及の契機となるか~

2017年09月24日 | 社会
【欧州】ドイツ自動車業界を襲うディーゼル締め出し判決 ~EV普及の契機となるか~

 (1)ドイツ経済の屋台骨、自動車産業が揺れている。同国の自動車業界の誇りだったディーゼルエンジンの将来に影が差しているのだ。エネルギー転換の次は、モビリティー転換がやって来る。

 (2)バーデン・ヴュルテンベルク(BW)州のシュトゥットガルトは、ダイムラーやポルシェが本社を置く自動車産業の中心地。同市の行政裁判所が2017年7月28日に下した判決は、ドイツの政界・産業界に強い衝撃を与えた。
 この街では、窒素酸化物(NOx)の濃度が欧州連合(EU)の上限値を上回る違法状態が7年前から続いていた。シュトゥットガルト行政裁判所は、BW州政府に大気汚染緩和を求めていた環境保護団体の訴えを認め、「違法状態を終わらせるには、来年1月から、ディーゼル車の市内への乗り入れを禁止することが最も有効だ」という判決を下したのだ。裁判官は「市民の健康は、車の持ち主の財産権よりも重要だ」と断じた。

 (3)ドイツでは28の都市でNOx濃度がEUの基準を超えており、この環境保護団体は16の都市で訴訟を起こしている。行政裁判所の判決は確定していないが、国や自動車業界が有効な対策を打ち出せない場合、大都市からディーゼル車が締め出されるという、前代未聞の事態が起こる可能性がある。
 このため現在ドイツでは、消費者のディーゼル離れが急速に進んでいる。連邦自動車庁によると、今年8月に新しく認可されたディーゼル車の数は、前年同期に比べて13.8%も減った。逆にガソリン車は15%増加、プラグインハイブリッド車は213%も増えている。2016年12月に認可された車の45.9%はディーゼル車だったが、2017年8月にはその比率が37.7%に激減した。

 (4)連邦政府、州政府、自動車業界は、ディーゼル車締め出しを防ぐため、8月2日にベルリンで対策を協議。自動車メーカーは、ドイツで使われているディーゼル車530万台のソフトウエアを無償で更新し、NOxの排出量を25~30%減らすことなどを約束した。
 また政府と自動車業界は、普及が遅れている電気自動車(EV)の充電施設を整備するために、10億ユーロ(約1,300億円)規模の基金を創設する。

 (5)だが裁判所や環境省は、「ソフトウエアの更新だけでは、NOxを大幅に削減できない」としており、これらの措置によって来年1月からの乗り入れ禁止を回避できるかどうかは、未知数だ。一昨年に発覚したフォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題も収束しておらず、検察庁はダイムラーに対しても捜査を開始。さらに今年に入ってからは、VWやダイムラーが1990年代から技術的な細部について談合していたという疑惑も浮上し、EUが調査している。自動車業界への国民の信頼は深く傷ついた。
 ドイツの就業者の7人に1人は、直接もしくは間接的に自動車関連産業で働いており、この業界は政治家にとって重要な票田だ。メルケル首相は、2017年9月末に行われる連邦議会選挙を意識して「われわれはまだ何十年も内燃機関を搭載した車を使うだろう」と発言している。だがこの国では「内燃機関の時代は終わり、今後はEVの比率が急速に拡大する」という意見が有力だ。

□熊谷徹(ドイツ在住ジャーナリスト)「ドイツ自動車業界を襲うディーゼル締め出し判決/EV普及の契機となるか」(「週刊ダイヤモンド」2017年9月23日号)
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 【参考】
【欧州】身近で頻発するテロで苦境に陥る欧州の観光業 ~ISが戦術を転換~
【中国】住宅を入手しやすい「新一線都市」が人気 ~地方の生活水準が向上~
【欧州】総工費8兆円超の英高速鉄道プロジェクト ~高まる期待と漂う懸念~
【欧州】スペイン経済は大打撃、欧州金融危機の再来か ~カタルーニャ独立~
【欧州】のゴミ箱扱いに憤慨する東欧諸国 ~深まるEUの東西分裂~
【英国】の地政学的優位性がBrexitで喪失 ~領内で高まる独立気運~
【欧州】北欧も難民入国規制強化へ ~形骸化するシェンゲン協定~
【スウェーデン】文化多元主義の限界 ~移民問題~
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【南雲つぐみ】カリウムの役割

2017年09月23日 | 医療・保健・福祉・介護
 カリウムの重要な効果といわれるのが、ナトリウムの取り過ぎを抑えて血圧を下げることだ。食事中に塩分として取ったナトリウムは、腎臓で一部が再吸収されて体に残るのだが、カリウムはその再吸収を抑えてナトリウムの排せつを促してくれる。
 ナトリウムとカリウムのバランスが良いと、血圧が安定するだけでなく、水分維持、神経伝達、筋収縮、ホルモンの分泌などにも良いバランスが保たれるので、最近はさまざまな病気の予防に効果があることが分かってきた。だから、塩分の多い食事をしている人は、カリウムをたくさん含んだイモ類や野菜、果物も多く取ったほうが良い。
 カリウムはお茶類にも含まれている。風邪などで下痢や嘔吐(おうと)があると、体は脱水してカリウム不足になる。脱力感や食欲不振、不整脈などが起こりやすいので、好みのお茶で少しずつ水分補給をすると良いだろう。
 先回、麦茶のミネラルについて記事を掲載したところ、読者の方からご指摘をいただいたが、麦茶にもカリウムを中心にミネラルが微量でもバランスよく含まれている。

□南雲つぐみ(医学ライター)「カリウムの役割 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年9月20日)を引用
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【南雲つぐみ】首の運動に注意

2017年09月22日 | 医療・保健・福祉・介護
 肩凝りの予防に首の運動がよく行われるが、首を回す動きは最近の体操ではあまり行わないそうだ。
 川崎市立看護短期大学(神奈川)の西端泉教授(運動生理学)の「首の運動 肩こりを予防する」(ヘルスネットワーク」公益社団法人日本フィットネス協会発行、2003年)によれば、首を前に倒したり横に伸ばしたりする運動はいいが、後ろに倒す運動は無意味だという。
 首の前側には筋肉(骨格筋)がない。重い頭を支え、首の動きをサポートしているのは、左右の鎖骨から側頭部の付け根まで付いている「胸鎖乳突筋」と、背中の上部を覆うようについている「僧帽筋」だ。
 首を横に曲げたり前に倒したりするストレッチは、これらの筋肉をほぐして血行を良くし、肩や首の凝りを和らげるとされる。
 しかし、首を後ろに倒しても、前側には筋肉がないのでは意味がない。むしろ頸椎の椎間板ヘルニアなどを引き起こす危険があるという。同様に、首をぐるぐる回す動きもやめたほうがよいということだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「首の運動に注意 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年8月10日)を引用
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【南雲つぐみ】高齢者てんかん

2017年09月22日 | 医療・保健・福祉・介護
 各地で高齢者ドライバーの運転ミスによる交通事故が起こっている。ブレーキ痕がなく、事故直前の記憶がないというとき、まず認知症が疑われる。一方で、「高齢者てんかんの可能性も高い」というのは、久保田有一医師(朝霞台中央総合病院卒中・てんかんセンター=埼玉/東京女子医科大学てんかん外来)だ。てんかんは、100人に1人の割合で発症し、特に子どもと高齢者に多い。症状は、激しいけいれんを伴うと思われがちだが、実際には、突然意識を失い、つま先を左右にゆっくり揺らしたり、口をもぐもぐ動かしたりと、大きな変化が見えないことも多いという。
 てんかんが疑われるとき、朝霞台中央総合病院同センターでは、脳波モニターを装着して3週間の検査入院を行う。その間に数分間の発作が1回しか現れない例もあるという。だが、その1回がもしも運転中や何らかの作業中に起これば、大きな事故や過失を起こしかねない。
 てんかんは、早く気付いて投薬治療を行えば、発作を完全に抑えることができる。仕事への復帰も可能である。

□南雲つぐみ(医学ライター)「高齢者てんかん ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年8月28日)を引用
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【南雲つぐみ】地域診療と遠隔診療

2017年09月21日 | 医療・保健・福祉・介護
 テレビ電話などを使って離れた場所にいる医師の受診ができる遠隔診療は、2016年より初診時を除いて健康保険が適用されている。今年7月の厚生労働省の通知によれば、今後は電子メールやSNS(フェイスブックやラインなど)の利用の可能性にも触れている。
 循環器専門医でペースメーカーの植え込み手術などを専門に行ってきた真中哲之医師は、昨年東京・浅草で循環器内科(浅草ハートクリニック)を開業した。午前中の外来を終えると、午後は地域の患者の往診を積極的に行っている。
 同時に、大学病院時代に手術を担当した患者が全国各地にいるので、主にスマホを使って遠隔診療とペースメーカーの遠隔地モニタリングも行っている。オンラインでペースメーカーの状態を管理し、必要なときには近隣の病院に対処法を伝えていくという連携を行っているそうだ。
 遠隔診療は、高血圧などの生活習慣病、花粉症、不眠症、禁煙外来などで受診する時間のない忙しいビジネスマンなどにも今後広がる見通しだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「地域診療と遠隔診療 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年9月14日)を引用
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